#3 「地獄の警備員」
(niftyserve: fjmovie/mes/17/#1392 97年4/15より転載)

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それでは「さわやか日本映画特集(笑)」の三発目!
黒沢清監督作品、「地獄の警備員」。
今回は実はあんまり血は出ません(笑)。でも一応改行しとくか。














....というわけで、今回はあんまり強烈なグロ描写は出てこない作品なの
ですが、それでも日本の恐怖映画の中ではとにかく異彩を放っているので、
ちょっと取り上げてみることにしました。ジャンルとしては、一応サイコ
ものに含まれるのでしょうか。この作品の事を初めて知ったのは、ホラー
雑誌「ファンゴリア日本版 NO.10」の「サイコホラーの系譜」という記事
での紹介によるものでした。


....で、何が凄いかというと、登場する殺人鬼、富士丸のキャラクター。
物語は、とある商事会社の警備員として入社したこの富士丸が、手当たり
次第に周りの人間を血祭りに挙げていく、といったものなのですが、怖い
のは彼の狂気の出所が全くもって不明であるところ。
「13日の金曜日」のジェイソンや「ハロウィン」のマイケル、「悪魔のい
けにえ」のレザーフェイス、といった有名なホラーキャラが、テイストと
しては似てなくもないのですが、とにかく日本のホラー映画の中では、こ
れまで描かれなかった存在なのではないか、なんて思います。
ちなみに、この富士丸を演じるのは松島豊という俳優。嶋田久作ほど顔に
インパクトは無いし(笑)、元相撲取りという設定にしては横幅が足りな
い気もするのですが、それでもそのガタイは本当に威圧感に満ち溢れてい
ます。
その殺戮の方法もなかなかにワイルド(笑)。鉄パイプで盲滅法殴り付け
るは、素手で相手の四肢をボキボキへし折るは、とひたすら力技(笑)。
最も強烈なのは、OLを更衣室のロッカーの中へ生きたまま閉じ込めて、
外から体当たりでそのロッカーをペシャンコにしてしまう場面。即物的な
描写はないのですが、潰れたロッカーの中から血がだらだら零れ落ちてい
くのが、本当に凄まじいな、と思います。ちょっとこの扉、開けて中身を
確認してみたかったなあ(^^;;;;)。
そういえば、無名時代(?)の内藤剛志が出演してるのですが、彼も富士
丸に殺されて、ロッカーの中にねじ込まれてましたな。
ついでに、長谷川初範もダンディな人事部長役(笑)で出演してますが、
こちらは何だか嫌味で気に入りませんでした(^^;;)。


....とまあ、富士丸にストーキングされる主人公のOLの顔が恐ろしく地
味なのがかなりの減点材料ではありますが(笑)、期待しないで観た割に
はなかなか楽しめる作品だったと思います。
こちらは先に紹介した2本よりは見つけやすいビデオなんじゃないかな。
ま、サイコものが好きな方にはお勧めです(^^)。


....ってなところで、今夜はこの辺で!


BGMは、ビートルズの「LONG TALL SALLY」でした。