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ホテル・ハイビスカス ６月14日（土）よりシネマライズほかにてロードショー ２００２年／カラー／DTS／ヴィスタ／92分 　見る人全てを魅了した『ナビィの恋』の中江裕司監督、４年ぶりの待望の新作がふたたび沖縄を舞台に完成した。主人公は、前作のおばぁナビィから一転、小学３年生の美恵子。お転婆、といってすませるにはあまりにも破天荒で天真爛漫、生きるエネルギーがいっぱいに溢れ、ウチナーグチ（沖縄言葉）で表現すればなんとも「ウーマクー」な少女なのだ。美恵子役には「世界中で美恵子が一番好き！」という蔵下穂波が沖縄の小学生3100人の中からオーディションで選ばれ、青空に向かって真直ぐに笑うハイビスカスの花のような、強烈なヒロインを体現してくれた。 　子供の頃には誰でも見ることができたはずの、不思議に満ちた「外」の世界。至るところに神が宿り、キジムナーの生息するその世界と対峙する美恵子の元気いっぱいの生命力、躍動感に満ちた奔放さは、彼女を温かく時には厳しく見守る両親、兄弟、おばぁの３世代と、そしてなによりも沖縄の風土そのものが持つおおらかさと神秘性に守られ、育まれた賜物。気がつけば真っ青な空、こぼれるような陽射し、心地よい風、真っ赤なハイビスカス、どこまでも広がる海原や森の緑のなかで、美恵子のエネルギーをもらいながら心が潤いを取り戻し、やがて元気いっぱいになっていくのを感じることができるだろう。 　「ホテル・ハイビスカス」を営む、とっても“インタァナソナル”な美恵子の家族をはじめとして、今作も絶妙なキャスティングが仕掛けられている。くわえタバコのファンキーなおばぁには『ナビィの恋』、そしてＮＨＫ連続テレビ小説「ちゅらさん」ですっかり“沖縄のおばぁ”として全国的な人気となった平良とみ。美人で働きものの母ちゃんに、やはり「ちゅらさん」でもおなじみのベテラン余貴美子。三線（さんしん）とビリヤードが得意な父ちゃんには沖縄民謡界を代表する照屋政雄。そして美恵子が森で出会う不思議な老人キジムナータンメーを演じるのは、『ナビィの恋』につづいて出演となった沖縄民謡の神髄を今に伝える巨人・登川誠仁。さらにＣＭ出演でブレイクした和田聡宏に加えて前作から友情出演の西田尚美、村上淳らが中江監督のもとに駆けつけている。 　キャストとともに風景を彩るのは、ふたたび琉球サウンド。三線の音色の心地よさに心をなごませる一方で、なんともいえず懐かしくなる、「クラリネットをこわしちゃった」や「ＡＢＣの歌」も聞こえてくる。ところが歌詞はなんだか違う…？　それは見ての聞いてのお楽しみだ。 　ホテル・ハイビスカスは一泊四千円のところ、今なら沖縄料理付きで三千円。でもお客さんが泊まれる部屋はひとつしかない。ホテルを営んでいるのは腕白でお転婆、なんとも型破りな小学校３年生の少女・美恵子をはじめ、バーで働きながら一家を支えている美人の母ちゃん、三線（さんしん）とビリヤードが得意な父ちゃん、黒人とのハーフのケンジにぃにぃ、白人とのハーフのサチコねぇねぇ、そしてくわえタバコのおばぁ、なんとも“インタァナソナル”、な顔ぶれだ。美恵子は今日も忙しい。ホテルには新しいお客さんがやってくるし、同じクラスの親友ガッパイとミンタマーを引き連れての、森の精霊キジムナー探しの冒険もある。この夏も、恵美子にとって新しい出会いがたくさん待っていた――。 監督：中江裕司 企画：佐々木史朗 製作：竹中 功　川城和実　高原健二　吉川和志 プロデューサー：佐藤美由紀　久保田傑　新井真理子 共同プロデューサー：吉田晴彦　河野 聡　藤門浩之 アソシエイト・プロデューサー：弘中 謙　浜口知俊 原作：仲宗根みいこ『ホテル・ハイビスカス』（新潮社刊） 脚本：中江素子　中江裕司 撮影監督：高間賢治（Ｊ．Ｓ．Ｃ） 照明：上保正道 録音：白取 貢 美術：金田克美 編集：宮島竜治 助監督：武 正晴 監督補：具志堅 剛 制作担当：森井 輝 音楽監督：磯田健一郎 エンディング・テーマ『白雲節』登川誠仁 オリジナル・サウンドトラック：ビクターエンタテインメント 企画：オフィス・シロウズ 製作：イエス・ビジョンズ／バンダイビジュアル／読売テレビ／オフィス・シロウズ／読売テレビエンタープライズ 配給：シネカノン 特別協力：沖縄県名護市・（財）名護市観光協会・名護市商工会 協力： 沖縄ツーリスト (c)2002『ホテル・ハイビスカス』パートナーズ 美恵子：蔵下穂波 父ちゃん：照屋政雄 ケンジにぃにぃ：ネスミス 能登島：和田聡宏 サチコ：亀島奈津樹 まやー食いおばぁ：大城美佐子 キジムナータンメー：登川誠仁 おばぁ：平良とみ 母ちゃん：余 貴美子

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