作品情報：日野日出志のザ・ホラー怪奇劇場～第一夜～

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日野日出志のザ・ホラー怪奇劇場　～第一夜～「地獄小僧」「わたしの赤ちゃん」「怪奇！死人少女」
	10月２日(土)～10月22日(金)テアトル池袋レイトショー

　日本を代表するカルトホラー漫画の第一人者“日野日出志”。原作は英訳され一躍世界に活躍の場を広げる伝説の漫画家です。幼少の頃、本屋でその表紙の絵のあまりの恐怖からしばらく悪夢にうなされたという人多数。日野作品に影響を受けた映像作家も多数。さらに、映画化しようと挑戦した映像作家も多数。しかし、これまで腐る体､奇病､奇形児、蛆（うじ）、思わず目を伏せてしまう絵の数々の中に隠されたメッセージの哀愁を何度も映像化が試みられたが、残念ながら実現しませんでした。
　それが今回ついに、６人の新鋭監督の手により映画化が実現しました。
　２夜に分けて上映する、第１夜の監督は、中村義洋（「仄暗い水の底から」脚本）、安里麻里（「リング」脚本・高橋洋監修）、白石晃士（ほんとにあった！呪いのビデオシリーズ監督）の３人。さらに、トカゲを産む妊婦、腐っていく少女、地獄から甦る子供、など日野作品特有の強烈なキャラクターをＴＶやＣＭで活躍中の出演者たちが熱演します。
　３作品異なる監督･作品でそれぞれが強烈な個性を発揮したこの映画。どうぞお見逃しなく。

地獄小僧
　愛するひとり息子、円間大雄を事故で亡くし、途方に暮れるせつの前に怪しげな老婆が現われた。大雄を甦らせる方法をせつに伝授する老婆。しかし、甦った大雄の体は腐乱が始まり、まるでこの世のものとは思えないほどの化け物であった。
　大雄をもとの人間に戻す方法はただひとつ。生きている人間の臓器を移植するだけだった。しかし、せつの努力も空しく、人間に戻った大雄は再び怪物に…。怪物となった大雄は誰も止めることができず、次々と生きている人間を襲い、犠牲者を増やしていくばかり。そこに、事件の臭いを嗅ぎ付けた一人の刑事がせつの屋敷を訪ねてきた…。
わたしの赤ちゃん
　ホラー映画の脚本執筆が思うようにいかずスランプ中の梅木。臨月を迎える妻、秋子と検診の為、産婦人科に行った。その時に突然湧いてきたイメージ！それはトカゲを身ごもる夫婦の話。妻に妊娠中に不謹慎だと叱られながらも作品の出来にとても満足。評価も上々。しかし…現実に産まれてきた赤ん坊は半分爬虫類という、梅木の描いた脚本よりもグロテスクなものだったのだ!!
　不気味な液体を排泄しながら床を這いずり回る半爬虫類の赤ん坊。その赤ん坊をいとおしく腕に抱く妻・秋子。撮影が順調に進む脚本の世界と酷似する現実に困惑し、錯乱状態に陥った梅木は…。
怪奇！死人少女
　ある日、突然医者から「死亡」と診断された大原百合。体は普通に動くのに、傷口から序々に腐敗する自分の体。優しかった母･父・妹は冷酷に死体用の防腐剤を撒き散らしてくる。
　悪臭が漂う大原家。不快感がピークに達した家族は、百合を焼却すべく灯油を手に迫ってくる。家から追われ、逃げ続ける百合が奇妙な中年男に拉致されたのは、見世物小屋だった。黒服の大勢の男達の前で踊らされ腐敗した体を見世物にされる百合。一人山奥に逃げ込んだかに思えたが、そこに再び現われたのは!?

原作：日野日出志
製作：有吉司／尾越浩文／山田真丈／鈴木ワタル
プロデューサー：堀越崇／棚橋祐之／阪村勝彦／大橋考史
制作：ジャパンケーブルキャスト／ポニーキャニオン／コモンウェルス・エンタテインメント／パル企画
配給：パル企画

「地獄小僧」
ラインプロデューサー：大野敦子
監督：安里麻里
脚本：谷川誠司／山本直輝
撮影：木暮洋輔
照明：根本伸一
録音：塩原政勝
美術：山本直輝
音楽：長嶌寛幸
助監督：海野敦
衣装：半田さちこ／原尚子
ヘアメイク：波止和子
特殊造形：小幡清香／堀尾禎宏
スチール：鈴木芳果

「わたしの赤ちゃん」
監督：中村義洋
脚本：寺内光太郎
撮影監督：松本ヨシユキ
助監督：高橋雅弥
録音：山中洋彦
制作担当：上野境介
衣装：矢内貴恵
ヘアメイク：横山佳代
スチール：鈴木芳果
特殊造形：堀尾禎宏
制作主任：本田裕子／早川徹

「怪奇！死人少女」
監督：白石晃司
脚本：横田直幸
撮影：中澤正行
照明：今井文寛
衣装：小野涼子
ヘアメイク：水野佑泉
特殊メイク：横山佳代
音楽：Ｄ・Ｒ・Ａ
スチール：鈴木芳果
助監督：高橋雄弥
制作担当：上野境介

「地獄小僧」
円間せつ：山本未来
円間大雄（怪物）：赤星満
円間大雄（子役）染谷将太
花水刑事：津田寛治
爺や：沼田爆
老婆：正司花江

「わたしの赤ちゃん」
秋子：有坂来瞳
梅木：池内万作
三村：恩田括
瀬戸：佐藤佐吉
吉村一徳：越村公一
吉村英子:大塚良重

「怪奇！死人少女」
大原百合：前田綾香
大原広子：長塩香津美
大原秀次：森下能幸
大原由起：唐沢もえ
坂東：丹古母鬼馬ニ
老人：江藤漢斉

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