作品情報：深紅

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完成披露試写会の模様

深紅
	９月17日(土)より、渋谷シネ・アミューズほかにてロードショー
	ヴィスタサイズ／ドルビーＳＲ／１１７分

　「眠れる森」「氷の世界」「砦なき者」などのヒットＴＶドラマの脚本をてがけ、作家としても「破線のマリス」で第43回江戸川乱歩賞を受賞した野沢尚。昨年、惜しくも世を去った彼の小説「深紅」がついに完全映画化された。ある殺人事件が産み落とした被害者と加害者の娘。家族を惨殺され、自分だけ生き残ってしまった少女は、家族に対する罪悪感で心からの笑顔が作れなくなる。一方、幼い子供までの命を奪った父親の罪を自分が犯した罪のように感じ続ける少女。この決して癒す事が出来ない傷を持ったふたりの少女が成長し、出会ってしまうとき、どんな運命に導かれるのだろうか？　過去から引継がれる、哀しい犯罪の傷跡とそこからの再生を絶妙な心理バランスで描く、奇蹟的傑作サスペンスが幕を開ける。
　主人公となる被害者の娘・秋葉奏子を演じるのは、映画『サトラレ』『卒業』やＴＶ「武蔵 MUSASHI」「GOOD LOCK!!」などで着実に演技派女優への道を歩み続ける内山理名。彼女と運命的に惹かれあう加害者の娘・都築未歩にＴＶ「ロングラブレター～漂流教室」「マザー＆ラヴァー」などの新星・水川あさみが扮する。また、事件に巻き込まれ揺れ動く奏子の少女期を、映画、ＴＶなどで活躍目ざましい堀北真希が演じている。そして、緒形直人が初の殺人犯役で狂気の演技を披露するほか、小日向文世、平田満、南野陽子、田中好子などの実力派俳優たちが脇を固め、奏子・未歩の相手役として塚本高史、内田朝陽という注目の若手男優陣も出演。
　監督は今村昌平門下の月野木隆。『白い犬とワルツを』でデビューを飾った新鋭監督の、少女たちの心の奥底に分け入った繊細な演出も見どころだ。

　小学校の修学旅行中、秋葉奏子（堀北真希）は担任の井原（南野陽子）から、家族が事故にあったと知らされる。奏子と井原はタクシーで奏子の家族が運ばれた病院へと向かう。病院に着いた奏子を待っていたのは、両親と幼いふたりの弟が都築則夫（緒形直人）に惨殺されたという、叔母の斎藤佳代（田中好子）からの知らせだった。奏子がタクシーに乗り、変わり果てた家族と対面するまでの時間は４時間。この事件がトラウマとなった奏子は、４時間の出来事をリアルタイムに追体験してしまう《空白の４時間》という発作に襲われるようになる。
　――そして８年の歳月が過ぎ、大学生となった奏子（内山理名）は、事件を追って来たルポライター椎名皓一（平田満）から都築に死刑判決が下ることを知らされる。奏子は椎名に会い、強引に都築の娘・未歩（水川あさみ）の住所を聞き出す。未歩が働くバーを訪れた奏子は、自分の素性を隠して美歩に近づき、次第に親しくなっていく。
　夫の明良（内田朝陽）から容赦ない暴力を振るわれていた未歩は、ある日、明良に腹部を蹴られて子供を流産してしまう。未歩の中に明良への殺意が宿ったのをみた奏子は、未歩にある計画を持ちかける。
　綿密に練った計画実行の日、突如《空白の４時間》の発作に襲われる奏子。未歩はひとり明良の元へ向かう。この計画の行方は？　そして８年前に起きた一家惨殺事件の真実とは？　ふたりの少女の運命はどこへ向かうのか？　

原作・脚本：野沢尚（講談社刊）

監督：月野木隆

主題歌：信近エリ「Lights」（ソニー・ミュージックアソシエイツレコーズ）
イメージソング：北出菜奈「Alice」（ＳＭＥレコーズ）

企画：岩永恵／木村純一／遠藤茂行
プロデューサー：河村清信／今村（※）介／明石竜二
撮影：鈴木達夫
美術：稲垣尚夫
音楽：沢田完
製作協力：キャン・インターナショナル／今村プロダクション／ミレニアム・ピクチャーズ
製作：「深紅」パートナーズ　テレビ朝日／東映／アミューズソフトエンタテインメント／日本出版販売／ギャガ・コミュニケーションズ

（※）＝立へんに広

秋葉奏子：内山理名
都築未歩：水川あさみ

秋葉由紀彦：小日向文世
都築則夫：緒形直人

中垣明良：内田朝陽
渡辺拓巳：塚本高史
秋葉奏子（少女時代）：堀北真希
椎名皓一：平田満
田中医師：島田楊子
斎藤佳代：田中好子
井原実子：南野陽子

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