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四日間の奇蹟

6月4日(土)全国東映系ロードショー

イントロダクション
 事故で左手に傷を負い、ピアニストとしての将来を断念した敬輔。家族を失いつつも人生を懸命に生きる女性・真理子。そして心を閉ざしながらも天才的なピアノの才能を持った少女・千織。3人に優しくて切ない4日間の奇蹟が舞い降りる――  原作は浅倉卓弥のデビュー作で、宝島社第1回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。発売から2年経った現在も男女を問わず幅広い層の支持を受け、95万部を超える驚異の売上を記録している。発売直後に、TV・各メディアから高い評価を受け、さらに「出会えたことに感謝したくなる最高傑作」「感動の涙が止まらない」など、人から人へ感動が伝わり、生み出された奇蹟の大ベストセラー。涙と感動のラブストーリーが遂にスクリーンに舞い降りる。
 ピアニストの夢をたたれた主人公・如月(きさらぎ)敬輔に「半落ち」「Dr.コトー診療所」の吉岡秀隆。彼を初恋の人とし、事故で意識不明に陥ってしまうヒロイン・岩村真理子に「解夏」「北の零年」の石田ゆり子。心を閉ざした天才的なピアノの才能をもった少女・楠本千織には1000人以上の中からオーディションで、音楽的素質と演技力、そして原作のイメージにふさわしいと尾高杏奈が選ばれた。そして、心と体の治療にあたる医師・倉野順次に西田敏行、その妻で真理子が慕う和枝に松坂慶子が脇を固め、中越典子、鳥羽潤、平田満、石橋蓮司ら実力派俳優が顔を揃える。監督は「半落ち」「陽はまた昇る」「チルソクの夏」等、真摯な演出で良質な作品を生み出す佐々部清。発売された当初から原作にほれ込み、監督自ら映画化権を取得、1年以上かけて脚本を執筆したという熱い想いが込められている。
 主な舞台となるのは日本海に浮かぶ山口県の角島(つのしま)。エメラルドグリーンの海が広がり、夜には降りそそぐ星空、幻想的な光を放つ灯台など国定公園にも指定されているリゾート地である。主題歌は「Jupiter」「明日」など高い歌唱力で人気の平原綾香。原作に感動し、曲のイメージ作りにと角島のロケ現場も訪れた。映画全篇に「月光」「別れの曲」「亜麻色の髪の乙女」などクラシックピアノの旋律が流れ、美しい風景と重なり、切なくも優しいファンタジック・ラブストーリーが誕生した。
ストーリー
 狭い娯楽室にドヴォルザーク『新世界より「家路」』のピアノの旋律が響き渡る。一台のグランドピアノの前に座るのは心を閉ざし、想いを上手く伝えることが出来ない少女・千織(尾高杏奈)。しかし、一度聞いた曲をどんなに難しいスコアであっても、弾くことが出来るという、その音楽的素質は天才的であった
。  演奏が終わる彼女を誰よりも大きな拍手で出迎えたのは如月(きさらぎ)敬輔(吉岡秀隆)。彼は将来を嘱望されたピアニストであった。ふたりの出会いは敬輔がロンドン留学中の5年前。暴漢に襲われた千織親子を助けようとして千織の命と引き換えに、左手の薬指の神経を断裂してしまう…。その日を境に敬輔は2度と人前でピアノに触れることはなく、その手は白い手袋で隠されてしまった。そんな衝撃的な運命で出会ったふたりは帰国し、日本各地の施設を千織のピアノ演奏で慰問することに心の安らぎを覚えていた。
 キラキラと輝く海に浮かぶ島にある療養センターで働いているのは岩村真理子(石田ゆり子)。一度嫁いだものの離縁され、そんな彼女の心の支えとなり、働く場所を世話したのは、同じ療養センターの医師・倉野順次(西田敏行)と妻・和枝(松坂慶子)であった。彼らのやさしさのおかげで、今では患者たちに慕われ明るく働く真理子。
 敬輔と千織が真理子の働く療養センターを慰問に訪れた。皆が出迎える中で真理子は誰よりもふたりの訪問を心待ちにしていた。真理子にとって敬輔は12年ぶりに再会を果たした、忘れられない初恋の人だったのだ。翌日、演奏会が終わり、中庭の風車の下で遊ぶ真理子と千織だったが、天候が急転し突然の落雷がふたりを直撃する。傷を負った真理子の命の期限はあと四日。残酷な宣告がなされた時、彼らの前に信じられない奇蹟が起こった。
スタッフ
キャスト
原作:浅倉卓弥(宝島社刊)
監督:佐々部清
主題歌:平原綾香(ドリーミュージック)
如月敬輔:吉岡秀隆
岩村真理子:石田ゆり子
楠本千織:尾高杏奈
長谷川未来:中越典子
倉野和枝:松坂慶子
倉野順次:西田敏行

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