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蟻の兵隊

2006年7月下旬より、シアターイメージフォーラムにてロードショー

2005年/日本/カラー/35mm/ヴィスタサイズ/1時間41分
イントロダクション
 今も体内に残る無数の砲弾の破片。それは“戦後も戦った日本兵”という苦い記憶を80歳になる奥村和一に付き付ける。かつて奥村が所属した部隊は、第2次世界大戦の終結後も中国に残留し、中国の内戦を戦った。世界の戦争史上類を見ないこの“売軍行為”を、日本政府は兵士たちが志願して勝手に戦争を続けたとして黙殺する。長い抑留生活を経て帰国した奥村たちを待っていたのは、逃亡兵の扱いだった。「自分たちは、なぜ残留させられたのか?」。真実を明らかにするために中国に通い続ける奥村に、心の中に閉じ込めてきたひとつの記憶がよみがえる。終戦間近の昭和20年、奥村は“初年兵教育”の名の下に、罪もない中国人を刺殺するよう命じられていた。これは、自身、戦争の被害者であり加害者である奥村が“日本軍山西省残留問題”の真相を解明しようと孤軍奮闘する姿を追った世界初のドキュメンタリーである。
 監督は多くのテレビドキュメンタリー番組の演出を手掛けてきた池谷薫。2002年の初監督作『延安の娘』はベルリン国際映画祭など世界中で賞賛され、本作『蟻の兵隊』も2006年香港国際映画祭・人道に関する映画賞を受賞している。
スタッフ
キャスト
監督:池谷薫
製作:権洋子
撮影:福井正治/外山泰三
録音:高津祐介
編集:田山晃一
音楽:内池秀和
音響効果:鈴木利之
コーディネーター:劉慶雲/大谷龍司
配給:蓮ユニバース
協力:蟻の兵隊製作委員会・蟻の兵隊を観る会・プログレッシブ ピクチャーズ・芸術文化振興基金助成事業
製作:蓮ユニバース
奥村和一
金子傳
村山隼人
藤田博
百々和
森原一
宮崎舜市
増本敏子
奥村寿
段子清
胡平
岳寿椿
劉面煥

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