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チェーン 連鎖呪殺

2006年2月下旬アップリンクXにてロードショー

2005年/日本/カラー/71分/ビスタサイズ
イントロダクション
 ある日突然、不気味に着信する携帯版・不幸の手紙“チェーンメール”にまつわる底なしの恐怖を描いた『チェーン』から2年、スケール、ショック度とも前作を凌ぐバージョンアップを果たした待望の最新ホラーが『チェーン 連鎖呪殺』だ!
 2000年から2001年にかけて、実際に日本中を駆け巡った携帯チェーンメール“橘あゆみ”。妊娠中に暴行され母子ともに殺害されてしまった19歳の女性・橘あゆみの友人を名乗って送られたそのメールは、あゆみを殺した犯人の男たちに復讐するため「12時間以内にこのメールを9人以上に回さないと、犯人とみなして殺す」という内容で、女子中高生を中心にメールを受け取った人々をパニックに陥れたのは記憶に新しい。本作はこの“橘あゆみ”メールを受け取ってしまった女子高生たちが次々と引きずり込まれる、不条理な恐怖と惨劇を描いている。
 主人公・サキを演じるのはティーン向けファッション誌のモデルとしてデビュー、TV実写版「美少女戦士セーラームーン」の月野うさぎ役を演じるなど幅広く活動する沢井美優。友人・亜佐美役にはモデルとして活躍中の三浦葵。本作撮影後にスタートしたTVドラマ「野ブタ。をプロデュース」で女優としても注目されている彼女の演技初挑戦作となる。そのほか我妻三輪子、相良美来、松井彩香、中村映里子、廣田朋菜といったティーンアイドルたちが集結している。さらに教師・清水役で『リンダ リンダ リンダ』などの山本浩司、女医・時田役で多くのオリジナルビデオ作品に出演している中島宏海が出演し、若いキャストたちを支えている。
 監督は『セクシードリンク大作戦 神様がくれた酒』や『プッシーキャット大作戦』などの異色娯楽作品を放ち続ける本田隆一。ナンセンスでシュールな世界を得意とする監督らしく、本格ホラーながらも不条理感を滲み出させた演出は、ホラーに目の肥えた観客にも新鮮に映るに違いない。
 脚本は『東京ゾンビ』で長編監督デビューも果たした佐藤佐吉。「オー!マイキー」や『殺し屋1』などを手掛けた佐藤らしい世界観によるいまどきの女子高生の会話は、ホラーという枠を超えて秀逸のひとことに尽きる。
 本作の恐ろしさは、恐怖を媒介するのが、誰もが持っている携帯電話という身近なアイテムであることだ。辺りを見渡せば、携帯のボタンをカチカチと押している人ばかり。中には歩きながらメールを打っている者さえいる。本作は、携帯を手放せなくなってしまった現代の日本人に対する警鐘でもある。
ストーリー
 女子高に通うサキ(沢井美優)、亜佐美(三浦葵)、千花(我妻三輪子)、頼子(相良美来)の4人は、夜通し渋谷で遊び歩き、携帯電話を片時も離さない今どきの女の子たち。ある日、授業中に頼子の携帯に心当たりのない送信者からメールが届く。それは暴行されて殺された橘あゆみという女性の友人を名乗り“12時間以内にこのメールを9人に回さないと、犯人とみなして殺す”という不気味なものだった。不安がる頼子だったが、ただのチェーンメールだというサキたちの言葉に安心し、そのメールを削除する。しかし、翌日の朝、血まみれとなった頼子の死体がゴミ捨て場で発見されるのだった。
 頼子の死は自殺と判断され、サキたちは頼子の死についてまるで他人事のような会話を交わす。そんな中、今度は千花のもとに同じチェーンメールが届く。恐怖を覚えつつも強気なサキの言葉に、千花もメールを無視する。その日の午後、いつものように渋谷に出かけようと3人は駅で待ち合わせるが、千花もまた無残な惨殺死体となって発見される。
 不安を覚えたサキと亜佐美は犯人を捜そうとするが、とうとう亜佐美の携帯にもチェーンメールが届き、追い込まれた亜佐美はサキにメールを回してしまう。亜佐美は失踪し、ひとり残されたサキはITオタクの教師・清水(山本浩司)に助けを求める。清水はサキの身体を条件に協力を引き受け、チェーンメールの発信元を探る。そしてサキと清水はこの忌まわしいチェーンメールの謎に迫ろうとする――。
スタッフ
キャスト
監督:本田隆一
脚本:佐藤佐吉

製作:松下順一
企画:円谷黎/武内健
プロデューサー:今井朝幸/小貫英樹/佐藤嘉一
音楽:清水真里
撮影:中島健/加藤智則
照明:山口洋征
美術:吉村昌吾
録音:今福武志
VE:三坂裕之
VFXディレクター:奥野浩介
助監督:大内隆弘
制作担当:熊木白仁
制作:円谷エンターテインメント
製作:アートポート
配給:アートポート
サキ:沢井美優
亜佐美:三浦葵
清水先生:山本浩司
時田静枝:中島宏海

千花:我妻三輪子
頼子:相良美来
神山みどり:松井彩香
長浜リナ:中村映里子
三田イズミ:廣田朋菜

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