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日掛け金融伝こまねずみ常次朗
	２００６年７月８日(土)～７月14日(金)、渋谷アップリンクファクトリーにて公開
	２００６年／日本／カラー／ビスタサイズ／80分（日掛け金融伝こまねずみ常次朗）／73分（日掛け金融地獄伝こまねずみ常次朗悪徳金融死すべし）

「ナニワ金融道」「カバチタレ！」「銭道」の青木雄二の監修を受け、青木雄二を師と仰ぐ秋月戸市の原作、吉本浩二の作画により単行本全９巻もロングセラーを記録した「日掛け金融伝こまねずみ常次朗」。現在、続編にあたる「日掛け金融伝こまねずみ出世道」もビッグコミックスペリオールにて好評連載中の話題作が、遂に映画化！
　[日掛け金融]とは、小規模事業者を対象に限定し、取立て屋が集金に出向くという条件の代わりに、通常の法定利息の約２倍の54.75％が上限として例外的に認められている金融業者である。映画の舞台となるのは日掛け金融発祥の地ともいわれる福岡。日々の生活に困り、日掛け金融に手を出したバーの経営者・服部常次朗は、借金返済のため、金融業者・猫本に融資を受けて風俗店を開業。しかし、それは猫本の仕掛けた罠だった…。日掛けで無限“借金”地獄を見た男が、日掛けを使って復讐を誓う！
　気が小さくてお人好し、金貸しにとってもっともおいしい借主の典型ともいえる服部常次朗を演じるのは若手人気お笑いコンビ、ホーム・チームの与座嘉秋。『サマータイムマシン・ブルース』や『転がれ！たま子』で俳優としても活躍しており、本作でもその力演が光る。常次朗を無間“借金”地獄に陥れる猫本役を演じるのは元チェッカーズの高杢禎彦。映画の舞台ともなる福岡出身だけあって、ネイティブ博多弁を使い硬軟取り混ぜ常次朗を追い詰める様は圧巻。常次朗の婚約者、捺子を演じるのはグラビアアイドルとしてのみならず、タレントとしても各方面から熱い視線を集める愛川ゆず季。彼女にとって本作が本格的映画デビューとなる。そのほか、遠藤憲一、大和武士、IZAM、西本はるか、八木小織、原口あきまさ、根岸季衣、そして与座嘉秋の相方である檜山豊など、バラエティ豊かな顔ぶれがこの話題作のために集結してくれた。監督はユニークな作品作りで定評のある鈴木浩介。
　『日掛け金融地獄伝こまねずみ常次朗』と『日掛け金融地獄伝こまねずみ常次朗悪徳金融死すべし』、２本のシリーズを一挙公開！

『日掛け金融地獄伝こまねずみ常次朗』
　服部常次朗（与座嘉秋）が福岡で経営するバーは連日閑古鳥が鳴き、婚約者の捺子（愛川ゆず季）にも逃げられ、病気がちで入院中の母親を抱えて生活費にも困る常次朗は、日掛け金融に手を出していた。借金取り・猫本（高杢禎彦）への日々の返済もままならない常次朗は、手っ取り早く大金が手に入る風俗店に鞍替えすることを決意し、猫本に新たな融資の相談を持ちかける。
　猫本は常次朗の頼みを快く引き受け、新たに４００万円の融資を約束するが、この新たな融資こそ常次朗を新たなる借金地獄に陥れるための罠なのだった。お人よしの常次朗はそうとも知らず、テナント探しから店の登記、風俗嬢の手配に至るまで面倒を見てくれた猫本を信用してしまう。
　開店した風俗店は１ヶ月のバーの売上をたった６時間で上回るほどの大繁盛となり、浮かれ気分となる常次朗。２号店の開店も視野に入れ従業員の採用面接をすると、常次朗の店とは知らず捺子が現れた。捺子が常次朗のもとから去ったのは、ケーキ屋を営む彼女の実家が大借金を抱えこみ、常次朗を巻き込まないとするためだった。金に余裕のできた常次朗は捺子の実家の借金を肩代わりすること申し出る。
　そして新たなる借金を抱え込んだ常次朗を新たな衝撃が襲う。常次朗の店が入っているビルに、新たに２軒の風俗店がオープンし、常次朗の店の女の子が全員引き抜かれてしまったのだ。２軒の店の裏で糸を引いているのは猫本であった…。

『日掛け金融地獄伝こまねずみ常次朗悪徳金融死すべし』
　常次朗は自分を地獄に陥れた日掛け金融の世界に敢えて身を置き、同じ土俵の上で猫本に復讐を果たそうと日掛け金融・新撰リースに入社した。
　先輩の長倉とともに多重債務者の瀬戸際夫妻を訪ねた常次朗は、返済を迫られ取り乱す瀬戸際の妻や泣きじゃくる小学生の娘・真由美の姿を見て、取り立てる側の辛さを思い知る。瀬戸際は自己破産を切り出すが、長倉は債権の回収が不可能になるのを防ぐため、ほかの金融業者との契約書や返済の領収書など借金に関わる一切の書類の提出を求めた。新撰リースで書類を調べた結果、１９０万円の過払いがあることが判明し、新撰リースの社長・近藤（遠藤憲一）は瀬戸際夫妻に過払い金の返却を求める訴訟を起こすことを勧める。近藤の狙いは瀬戸際を助けることではなく、取り戻した過払い金から新撰リースへの借金を返済してもらうことにあった。新撰リースのバックアップで裁判に勝利し、借金も完済した瀬戸際親子は、希望に満ちた第二の人生を歩んでいく。
　そして、常次朗の歓迎会が行なわれた夜、常次朗たちは捺子がホステスとして働いているクラブへ繰り出す。偶然にもそこへ独立して自分の会社を起こした猫本と、猫本をバックアップする土壺（大和武士）が客として現れた。猫本を追い詰めるため、常次朗は捺子に頼み、犯罪行為と知りつつ預けられた荷物から猫本が経営する徳政ファイナンスの顧客名簿をコピーする。常次朗は徳政ファイナンスの名簿を使い、新撰リースに借り換えるよう顧客に必死の営業攻勢をかける。徳政ファイナンスに対して不満を持っていた顧客は次々と条件の良い新撰リースに借り換えていく。さらに常次朗は徳政ファイナンスのやり方に裏があるのではと調査を進めていくが…。

監督：鈴木浩介
監修：青木雄二
原作：秋月戸市・作画：吉本浩二「日掛け金融地獄伝こまねずみ常次朗」（小学館ビッグコミックス）

製作：松下順一
企画：加藤東司／武内健
プロデューサー：岡川晃基／佐藤嘉一
脚本：小林弘利
音楽監督：遠藤浩二
助監督：大内隆弘／土岐洋介／名倉大悟
撮影：北信康
照明：木村匡博
録音：岩村恒
美術：橋本優
編集：木村悦子
エンディングテーマ：「はんこ下さい」歌：東京プリン（えんか!! avex）

制作：円谷エンターテインメント
製作：アートポート
配給：アートポート

服部常次朗：与座嘉秋
浅野捺子：愛川ゆず季
猫本完一：高杢禎彦
近藤威蔵：遠藤憲一
土壺破目流：大和武士
マリリン：西本はるか
ナビゲーター：原口あきまさ

『日掛け金融地獄伝こまねずみ常次朗』
根岸季衣
伊佐山ひろ子
諏訪太朗
森下能幸
檜山豊

『日掛け金融地獄伝こまねずみ常次朗悪徳金融死すべし』
ＩＺＡＭ
八木小織
田中要次
森下能幸
緋田康人

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