作品情報：三年身籠る

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三年身籠る
	２００６年１月28日(土)より新宿武蔵野館　ほか全国順次ロードショー
	２００５年／35mm／カラー／アメリカンビスタ／ＤＴＳステレオ／99分

　お腹の中に胎児を身籠り続けて３年間。それってホラー？　それともＳＦ？　いいえ！　『三年身籠る』は、妊娠、出産――子孫を残し生を繋いでいくという原始から変わらない人間の永遠の営みをモチーフに、その営みを担う女性ならではの柔らかな生理感覚で描いた、幸せな午睡の夢のような物語なのです。
　ひとりの女性が、三年身籠るうちに起こる、周囲をまきこんでのてんやわんやと感動。これまで女優として矢口史靖、塚本晋也、黒沢清、崔洋一など日本を代表する監督の作品に出演するほか、ＴＶ、舞台、ＣＭでも活躍、２００３年からはＮＨＫの長寿番組「中学生日記」に脚本を提供してきた唯野未歩子が、長編映画監督・脚本に初挑戦して産み落した大傑作です。
　キャストにも注目。主人公の冬子は、人気、実力、好感度ナンバーワン・コメディエンヌ・中島知子（オセロ）が映画初出演にして初主演。夫の徹は、『Dolls』など日本映画界屈指の若手名優・西島秀俊。『東京ゾンビ』の奥田恵梨華に加えて、塩見三省、木内みどり、丹阿弥谷津子など個性あふれる実力派が集結しました。
　ユニークな題材、そして最高のスタッフ、キャストが贈る『三年身籠る』。結婚、妊娠、出産を考える女性はもちろん、考えない女性も、決して経験できない男性も、思い切り、とまどって笑って、感動して、目頭がジーンと熱くなることでしょう。

　末田冬子、29才。とりとめない生活の中に生じた唯一確かなこと、ただいま妊娠９ケ月、まぎれもない妊婦であること。でも、お腹の子どもはまだ外に出たくないらしい。十月十日を過ぎても一向に産気づく兆しは訪れず、いつしか人類史上例を見ない妊娠18ケ月目に突入。自分ではなく宇宙人の子どもを宿したのではないかと疑う夫の徹、周囲の好奇な目、なぜかクールな母や祖母、そして妹・緑子の愛人である医師の海は、冬子をネタに世界初の症例論文を狙う。怒り狂う緑子。大胆なシーン構成と縦横無尽なカット割りで、物語は、予測不能に、時ﾉリアルに、時にシュールに大展開し、ついには驚異の妊娠27ケ月に。人里離れた山荘に逃避した冬子のお腹は、風船のように膨らみ、その中で子どもは外界の事件や空気に感応し、泣いたり笑ったり怒ったりしはじめたのだった――。

原作・脚本・監督：唯野未歩子（「三年身籠る」マガジンハウス刊）
製作：日下部孝一／大村正一郎／多井久晃／林瑞峰
プロデューサー：日下部圭子

撮影：中村夏葉
照明：樋浦雅紀
美術：仲前智治
特殊造型：織田尚
録音：林大輔
音響効果：北田雅也
編集：日下部元孝
音楽：野崎美波
出産指導：三宅はつえ
スタイリスト：櫻井まさえ
ヘアメイク：筒井智美
ヘアプロデューサー：鈴木美紀
スクリプター：松澤一美
助監督：谷口正晃
制作担当：神南愛子
ラインプロデューサー：辻井孝夫

制作プロダクション：葵プロモーション
企画・制作：ゼアリズエンタープライズ
製作：「三年身籠る」製作委員会（ゼアリズエンタープライズ／葵プロモーション／ワコー／ヒューマックスコミュニケーションズ）
支援：文化庁
配給：ゼアリズエンタープライズ

中島知子（オセロ）
西島秀俊

木内みどり
奥田恵梨華
鈴木一真
綾田俊樹
関敬六
塩見三省
丹阿弥谷津子
相築あきこ
下田眞知子
猫田直
天光眞弓
安田洋子
平野稔
松本麻希
松浪りさ
亀石太夏匡
三浦綺音
武田梢
坂本爽
戸田昌宏

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