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作品スチール

ホコリと幻想

監督:鈴木聖史
出演:戸次重幸 美波 遠藤要 内田朝陽 奥山佳恵 本田博太郎 ほか

2015年9月26日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷にてレイトショーほか全国順次公開 9月12日(土)より北海道先行上映

2014年/カラー/ビスタサイズ/5.1ch/92分

イントロダクション

作品スチール

 北海道・旭川市。市が開催する木工モニュメント作りに応募してきたのは、東京でクリエイターとして活躍する市出身の男。男のかつての同級生たちは、彼の計画を後押しするのだが……。
 懐かしい故郷。それぞれの道を進んだ同級生たち。いまも胸に残る高校時代の想い。そして、目の前にある現実。『ホコリと幻想』は、久々の帰郷を果たしたひとりの男とその同級生たちを中心に描かれる人間ドラマだ。
 主人公の男・松野を演じるのは、北海道で結成されいまや全国区で人気の演劇ユニット・TEAM NACSの戸次重幸。故郷を離れる道を選んだ男の抱える孤独を多彩な表情で表現している。映画後半、モニュメント作りに没頭する場面での熱演は圧巻だ。
 そして、松野の高校時代の恋の相手・美樹を映画や舞台で活躍する美波が演じているのをはじめ、同級生役には遠藤要、内田朝陽、奥山佳恵と実力派キャストが揃った。さらに、あぢゃ、前田健の個性派が共演し、ベテラン・本田博太郎が松野の父親役で重厚な存在感を見せている。
 監督・脚本は、インディーズでの映画制作を経て2010年に『ある夜のできごと』で劇場監督デビューした鈴木聖史。現在もサラリーマンとして働きつつ映画制作をおこなっている鈴木は、自らの故郷である旭川市を舞台に選び、劇場第2作となる『ホコリと幻想』を完成させた。
 かつての友人たちを前にしてひとりの男が見せた「誇り」。それは「埃」のようにチッポケなものかもしれない。この物語が見せるやるせなさの向こうには、きっとその先へと続いていくなにかが見える。

ストーリー

作品スチール

 高校卒業後、故郷を離れて東京に出ていた松野(戸次重幸)は、久々に高校までを過ごした北海道・旭川へと戻ってきた。
 美樹(美波)たち高校時代の松野の同級生は、東京でクリエイターとして活躍しているという松野との再会を喜び、歓迎会を開催する。松野は、その歓迎会の会場で市が開催する木工モニュメントデザイナー募集のチラシを見かけ「これこそ自分のための企画だ!」と、自分がモニュメントを制作すると宣言する。
 大急ぎで企画書を書き上げた松野は、同級生を通して市役所やモニュメント制作に関わる会社に話を持ちかけ、市のお墨付きも得てモニュメント作りをスタートさせる。
 母校の教室を借りアトリエにしてデザイン作業に入る松野。美樹たち同級生は、モニュメントお披露目のイベントに向けてチラシを配ったり商店街の協力を取り付けたりと、一丸となって松野を応援していく。
 ところが、松野の作業はなかなか進まず、デザイン画も完成しない。同級生たちの心配をよそに松野は自信満々。同級生をバカにするような態度まで見せる松野に、同級生たちの中には少しずつ不協和音が響きだす。
 そんな中で、松野の胸に蘇るのは高校時代の美樹の言葉。「松野くん……二度と帰ってくるな」。
 やがて、松野はアトリエの入り口を塞いで誰も入れないようにして閉じこもる。松野がなにを作っているのかわからないまま同級生たちは焦燥感を募らせる。  ひとりアトリエにこもり、作業に没頭する松野は……。

キャスト

  • 戸次重幸

  • 美波
  • 遠藤要
  • 内田朝陽
  • 奥山佳恵
  • あぢゃ
  • 重松収
  • 油井昌由樹
  • 前田建

  • 本田博太郎

スタッフ

  • 監督・脚本・編集:鈴木聖史

  • 企画:鈴木聖史/秦秀明
  • プロデューサー:片岡公生/小林勝絵
  • ラインプロデューサー:佐藤幹也
  • 原案:ニイボシアタル(TEAM DD)

  • 撮影:小松高志
  • 照明:蒔苗友一郎
  • 録音:長島慎介
  • 美術:将多
  • 助監督:平井淳史

  • 音楽:和田薫

  • 製作:Real Scale project/DESAFIADORES
  • 製作プロダクション:モロトフカクテル
  • 配給:アイエス・フィールド
  • 提供:モロトフカクテル

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