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作品スチール

FAKE

監督:森達也
出演:佐村河内守 ほか

2016年6月9日(土)よりユーロスペースにてロードショー、ほか全国順次公開

2016年/カラー/HD/16:9/109分

イントロダクション

作品スチール

 オウム真理教幹部や信者を被写体とした『A』『A2』など、挑戦的なドキュメンタリーを送り出してきた監督・森達也。彼の、単独監督作としては『A2』以来15年ぶりとなるドキュメンタリー映画が完成した。「偽造する。見せかける。いんちき。虚報。」という意味を持つ『FAKE』と題された新作は、佐村河内守(さむらごうち・まもる)氏のドキュメンタリーである。
 聴覚障害を持ちながら交響曲まで手掛ける作曲家として注目を集めていた佐村河内氏。だが2014年、ノンフィクション作家・神山典士氏が週刊誌に音楽家・新垣隆氏のインタビュー記事を発表した。新垣氏が佐村河内氏のゴーストライターであり、佐村河内氏の聴覚障害は嘘だとするこの記事をきっかけに、佐村河内氏への評価は一変する。
 映画『FAKE』は、大部分が佐村河内氏の自宅内で進んでいく。騒動以来脚光を浴びる新垣隆氏やメディア・マスコミの姿勢に不信感を持つ佐村河内氏に、取材を始めた森達也はこう告げる。「撮りたいのは、怒りではなく哀しみです」。
 そしてカメラは、さまざまな佐村河内氏の姿を映し出す。ときに、テレビの出演依頼に対応し、ときに、新垣氏の出演するテレビの画面を見つめ、ときに外国人ジャーナリストの取材に答え、ときに、森達也とともにベランダに立ち煙草をふかす。
 取材を続ける中で佐村河内氏との間に関係を築いていく森達也は、同時に一連の騒動のもう一方の当事者にも接触すべく、フットワークの軽さを見せていく。
 ひとつのきっかけで「世間」の評価が決まる現代社会。だが、なにが本当でなにが嘘か、それは白と黒のように明確に決められるものなのだろうか? 衝撃的なラストを迎える『FAKE』は、社会という水面に森達也が投げ込む大きな石である。

キャスト

  • 佐村河内守

スタッフ

  • 監督・撮影:森達也

  • プロデューサー:橋本佳子

  • 撮影:山崎裕
  • 編集:鈴尾啓太

  • 制作:ドキュメンタリージャパン
  • 製作:「Fake」製作委員会
  • 配給:東風

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