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作品スチール

下衆の愛

監督:内田英治
出演:渋川清彦 岡野真也 でんでん ほか

2016年4月2日(土)よりテアトル新宿にてレイトショー ほか全国順次公開

2015年/カラー/110分

イントロダクション

作品スチール

 主人公は「映画監督」を名乗る40歳間近のパラサイトニート。そんな「監督」の周りに集まるのは、枕営業に精を出す女優やハメ撮りビデオで金を稼ぐ助監督、団塊世代のプロデューサーと、揃いも揃って下衆な連中ばかり。そんな連中が集まるインディーズムービー最底辺の世界を描く映画が『下衆の愛』だ。
 過去の映画賞受賞経験だけが自慢の自称「映画監督」テツオ。ひたすら自堕落な日々を過ごすだけのテツオだったが、才能豊かな女優志望のミナミと出会い、ミナミ主演の映画を作ることを決意。映画製作のために奔走を始める――。
 主人公のテツオを演じるのは、多くの個性派監督たちが自作への出演を希望する俳優・渋川清彦。本作では、いい歳をして現実に向きあおうとしない男のダメっぷりを見事に演じてみせた。
 そして、ヒロインのミナミを演じるのは主演作『飛べないコトリとメリーゴーランド』などで注目される岡野真也。そのほか、園子温監督作で知られるでんでんや、内田慈、忍成修吾、細田善彦、津田寛治、古舘寛治、津田寛治、木下ほうから、個性豊かなキャストが集い、一筋縄ではいかない登場人物を演じている。
 プロデューサーは日本映画の海外配給などを手がけ『福福荘の福ちゃん』でプロデュースをつとめたアダム・トレル。『ガチャポン』で監督デビューし、近作『グレイトフルデッド』が海外30以上の映画祭で上映されている内田英治が監督をつとめた。
 この映画の登場人物たちはみなどうしようもなく下衆だ。だが、そんな下衆な連中がどこかに持っている映画への想いが、観客の胸に鋭く突き刺さる。身勝手で、でも切なく痛いその想いは、やはり「愛」としか呼びようがないのだ。

ストーリー

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 テツオ(渋川清彦)は、40歳を目前にして独身で実家暮らしの“映画監督”。昔、映画賞を獲ったことはあるのだが、ろくに仕事もせず家に女優を連れ込んでばかりの自堕落な生活を送っており、家族からも「クズ、ゲス」呼ばわりである。
 そんなテツオの周りに集まるのは、ハメ撮りビデオを作って金を稼ぐ助監督のマモル(細田善彦)や、損得勘定で監督やプロデューサーと寝る売れない女優の響子(内田慈)、とにかく裸を入れろと要求してくるプロデューサーの貴田(でんでん)たち、テツオと同じような「映画界の底辺」の連中である。
 ある日テツオは、女優を目指すミナミ(岡野真也)と出会う。地味でおとなしそうだが、演技を始めると普段の姿からは想像もできないような表情も見せるミナミ。これまでテツオが出会った女優たちとは違い、売れることには興味がなくただお芝居がしたいというミナミの存在が、テツオのなにかを変えていく。
 テツオは、才気あふれる脚本家志望の若者・ケン(忍成修吾)のシナリオをもとに新作映画を撮ると宣言、主演にミナミを抜擢する。「俺はこの映画に賭ける。ミナミに賭ける。ラストチャンスなんだよ」。
 新作映画を実現させようとこれまでとは打って変わった真剣な態度で奔走するテツオ。だが、一方で急な態度の変化は、響子やマモルたち、いままでテツオの周りにいた仲間たちとの関係を悪化させていく。
 やがて孤立しはじめたテツオの前に、メジャーで活躍する監督・加納(古舘寛治)が現れて――。現実の壁の大きさを思い知っていく中で、果たしてテツオの新作は実現するのか?

キャスト

  • 渋川清彦
  • 岡野真也
  • でんでん
  • 内田慈
  • 忍成修吾
  • 細田善彦
  • 山崎祥江
  • 津田寛治
  • 古舘寛治
  • 木下ほうか

スタッフ

  • 監督・脚本:内田英治

  • プロデューサー:アダム・トレイル
  • ラインプロデューサー:田口梓
  • アソシエイトプロデューサー:アンドリュー・カークハム/カズミ・カークハム/リチャード・ヘレ/ 井上翔太/藤井宏二

  • 撮影監督:野口健司
  • 照明:斎藤順
  • 録音:甲斐田哲也
  • 音響効果:丹愛
  • ヘアメイク: 大西花保
  • 衣裳:深野明美
  • ロケーションコーディネイター:齊藤光司
  • カラーグレーディング:田巻源太
  • 助監督:杉田満

  • 音楽:T字路s

  • 製作:サードウィンドウズフィルムズ
  • 配給:エレファントハウス
  • 宣伝:フリーストーン

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