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作品スチール

いたくても いたくても

監督:堀江貴大
出演:嶺豪一 澁谷麻美 吉野翔琉 坂田聡 ほか

2016年12月3日(土)より 澁谷ユーロスペースにてレイトショー

2015年/カラー/4:3/DCP/5.1ch/98分

イントロダクション

作品スチール

 主人公は、小さな通販会社で働くさえない青年。ある日、社長の一声で社員たちが始めることになったのは、なんとプロレス!? 通販会社社員の“プロレス”に恋愛を絡めた奇抜な設定で第16回TAMA NEW WAVEグランプリ・ベスト男優賞・ベスト女優賞の三冠に輝いた異色の活劇『いたくても いたくても』が、いよいよ一般公開を迎える。
 監督は1988年生まれの新鋭・堀江貴大。近年、日本映画界では『東京の日』の池田千尋、『黒崎くんの言いなりになんてならない』の月川翔、『ハッピーアワー』の濱口竜介、『デストラクション・ベイビーズ』の真利子哲也ら、東京藝術大学大学院映像研究科出身の監督の活躍が目立っている。堀江貴大も同研究科からはばたく新たな才能だ。『いたくても いたくても』は、「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」に参加するなどすでに注目を集めている堀江の初の長編作品である。
 主人公の青年・星野を山戸結希監督『溺れるナイフ』でも重要な役を演じている嶺豪一が演じるのをはじめ、ヒロインの葵には『螺旋銀河』主演の澁谷麻美、星野の先輩社員の戸田にはドラマや映画で活躍する吉家翔琉(よしいえ・たける)、社長の坂口には演劇集団ジョビジョバを経てバイプレイヤーとして多くの作品に参加する坂田聡、映像ディレクター・宇野に若手監督たちからのラブコールが絶えない芹澤興人と、個性豊かなキャストが顔を揃えている。
 プロレスを始める中で、いままでの仕事で得られなかった充実感を得ていく主人公・星野。そんな星野の姿に戸惑う恋人の葵。痛快になにかを吹き飛ばしてくれるように見えたプロレスは、しかし星野たちを新たなしがらみの中へと絡み取っていく。若者たちの姿が伝えてくれる“やるせなさ”が、いたくてもどこか心地よい作品だ。

ストーリー

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 星野健(嶺豪一)は、小さな通販会社で働いている。恋人の山本葵(澁谷麻美)も同じ会社に勤めており、星野は葵と葵の母親が暮らす家に同居中である。
 星野たちの会社は、社員の戸田明彦(吉家翔琉)を司会者にした通販番組を社内のスタジオで制作しており、星野はそのアシスタントディレクターとして雑用に追われる毎日だ。
 ある日の収録が終わったあと、社長の坂口(坂田聡)は突然すべての社員をスタジオに集合させる。会社の業績は悪くこのままでは倒産もありうる。会社に熱意が足りないと主張する坂口は、社内にメリハリを付けるため、スタジオにあったリングを使ってプロレス同好会を始めると宣言。星野も戸田も、否応なしにプロレス同好会に参加させられる。
 かつてアマチュアプロレスをやっていた坂口社長は、星野の筋のよさを気に入り「ベンジャミン星野」というリングネームを命名する。そして通販番組のディレクターをつとめる宇野(芹澤興人)がプロレスの練習を撮影して動画サイトに投稿すると、予想以上の好反応が。それに気をよくした坂口社長は、プロレスと通販を融合した番組を作ると言い出す。初めての番組の日、星野は坂口社長の書いたシナリオのとおり、戸田に負ける試合をリングの上で繰り広げる。
 これまで社内でうだつの上がらなかった星野が楽しそうにプロレスにのめり込んでいく一方で、葵はそんな星野の姿に戸惑いを感じ、ふたりの気持ちは少しずつズレはじめていく。
 やがて、第2回の番組の日がやって来た。星野と戸田は再びリングで対戦することになるのだが……。

キャスト

  • 嶺豪一
  • 澁谷麻美
  • 吉家翔琉
  • 坂田聡
  • 大沼百合子
  • 芹澤興人
  • Jean
  • 礒部泰宏
  • 岩井堂聖子
  • 川合空
  • 中村圭太郎

スタッフ

  • 監督・脚本 : 堀江貴大

  • 脚本 : 木村孔太郎

  • プロデューサー : 江本優作

  • 撮影 : 謝君謙
  • 美術 : 佐藤有望
  • 録音・整音 : 佐々木淳一
  • 編集:青木可恋
  • 宣伝デザイン:中平一史(ビーモ)

  • 音楽 : のっぽのグーニー

  • 製作:東京藝術大学大学院映像研究科
  • 配給:トラヴィス(細谷隆広)

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