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・・・つづき
『男はつらいよ・寅次郎ハイビスカスの花(25作)』という作品は、実は私が寅さんファンになるキッカケとなった作品です。つまりハマッた作品でした。当時、第1作から順番にシリーズを観ていたのですが、この作品を観るまではそれほど熱心なファンという訳でもなかったと思います。 通算で三回目の出演となったマドンナ・リリーと寅次郎が沖縄で再会してから、二人の仲睦まじい同棲生活。つまらない喧嘩で別れて・・・そしてラストで渡世人らしい粋な再会。リリーと寅次郎のミニシリーズ三作目にして、その恋の進展を "寅さんシリーズ" らしく描いた秀作でした。何と言っても、この作品のラストシーンはシリーズ全48作の中でも一番のお気に入りで、シリーズ一粋な終わり方だと思います。やはり、私がこの作品でファンになったのもこのラストシーンと、そして、リリーと寅次郎の二人が同じ渡世人という性格設定でもあり意気の合った掛け合いの演技の妙あってこそでしょう。やっとここに来て、リリーと寅次郎の仲が本物になってきたと・・・なんだかそんな予感がしてワクワクしたような幸せな気持ちになりました。 この第25作があってこそ、以降の作品でどんなに寅次郎がマドンナにフラレようとも、なんだか「寅次郎にはリリーさんがいるからいいんだ!」―――と安心して見ていられるようになりました(^^;)。 さて、『寅次郎ハイビスカスの花(25作)』では三人の女の子が銀幕デビューをしたことは実はあまり知られていません。というのもその後あまり彼女たちの音沙汰がないからですね(^^;)。で、パンフレットの中ではこの新人女優さんが取り上げられています。ちょっと紹介しましょう。 新垣すずこ(あらがき).....(21才)身長161センチ 今回準マドンナ役として抜擢、寅さんが一目惚れする沖縄美人でイルカの調教師役でデビュー。出身は那覇市首里。78年度のミス那覇に選ばれ現在は旅行社に勤務。趣味は水泳はもとより語学(英)、料理、バスケットボールなどが好きな快活な女性で南国特有のエキゾチックな顔立ちは今後の活躍が大いに期待される。 比嘉美也子(ひが).....(19才)身長164センチ 役柄は寅さんとからむイルカの調教師の同僚でイルカスタジオのアナウンサー。出身は那覇市首里。現在琉球放送のアシスタントDJとして勤務。趣味は旅行、読書、テニス、ローラースケートと幅広く、小麦色に日焼けしたナウい女性で、79年ミス那覇サンシャインにも選ばれている。 金城富美江(きんじょう).....(18才)身長155センチ 役柄は沖縄で寅さんとリリーが下宿している家の娘。出身は那覇市繁多川。今春、那覇高校を卒業したばかりの、愛くるしい眼と笑顔のかわいい明るいお嬢さんである。趣味は琉球舞踊、テニス、陸上など。
当時のチラシでは面白い企画が行われていました。チラシの下の赤帯に "クイズに答えて ハイビスカス咲く・・・沖縄へ行こう!" といった催しがされていました。寅さんシリーズのチラシにこういったイベント広告が印刷されているのはとても珍しいですね。なお、当時は紹介したチラシと同じ画像を使用した普通の版も作られました。ただ、面白いのが、この "沖縄旅行キャンペーン" の版では、併映作の『思えば遠くへ来たもんだ』の解説がまったく載っていません。裏面はクイズの記事を載せるために、『思えば遠くへ来たもんだ』の記事だけが削除されてしまったみたいです。 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花上映記念 トロピカルクイズ 問題(○印の中へ正しい文字を入れて下さい) ハイビスカスで有名な南の島は○縄です あて先:〒100 千代田区有楽町1-7-1有楽町電気ビル (株)阪急交通社 寅さん沖縄「トロピカル・クイズ」係 締切発表:昭和55年9月25日(木)当日消印有効 正解者の中から厳正抽選の上、10月9日(木)当営業所店頭に発表します。なお、沖縄旅行は12月を予定しております 沖縄は寒さ知らず―――色あざやかなハイビスカスで有名な沖縄は一年を通してトロピカルムード。コートもいらない寒さのない島。寅さんの思いを南の島に馳せてみませんか。 沖縄旅行のチャンスです! ―――ということらしい(^^;)。しかし、うーむ、発表が "営業所の店頭" というのも凄まじいものがありますね。結局のところクイズに当選したとしても "営業所の店頭" まで行かないと沖縄旅行に行けないということでしょうか? どうせなら発送をもって当選とする・・・とかすればよいのに・・・と思ったりしました(^^;)。 『寅次郎ハイビスカスの花(25作)』は寅次郎が飛行機に乗るというシリーズで2作品だけしかない飛行機で旅行をした珍しい作品です。低予算で有名なプログラムピクチャ・・・当然 "旅行会社と協賛しているのでは?" と思ったりもします。このイベントは "阪急交通社" のもので、この会社が映画撮影に協力していると安易に考えるのが普通ですが実はそうでもないようです。作品の協力はあくまでも "日本航空" なのです。ということは、このイベントは独自のものだったのでしょうか? それとも松竹の持込み企画で阪急交通さんがそれに乗っかった形だったのでしょうか? ちょっと謎です・・・・ま、どうでもいいんですがね(^^;) まだつづくのか・・・
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