ミハイルの寅さん鑑賞日誌
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第21回 『男はつらいよ・寅次郎わが道をゆく(21作)』
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1998.8.22
ン? 帽子型のUFO....この味付けはあの「マーズ・アタック」を連想 させくれました。
本物の寅は30年前に死んで実は宇宙人がその代わりを....馬鹿馬鹿しい けどけっこう説得力があったりして (^^;)
Oh! お迎えは源公と前作で登場のお猿さんですか、楽しいなぁ〜。
タイトルソングの流れる冒頭シーンにおける台詞のないコメディってあの Mrビーンと共通した迷惑オジサンの面が前面に出ていますね。
帝釈天に集う女性の集団(SKD:松竹歌劇団)、SKDって観たことが なかったのですが、この帝釈天のシーンで受けた宝塚に比べると地味とい う印象はこの作品の最後では華がないに変わってしまいました。(^^;)
SKDに関連して季節や、サクラがSKDに憧れていた事等が手短に説明 してしまうのもいつもながら流石です。
体調を崩していたオイチャンの「寅に引き継ぐ迄」の一言も興味深いもの でした。
いきなりトラヤの店頭で立ち回りってのも新パターンかしら?
オイチャンにお見舞い500円、そして素直に謝る寅さん、趣のある展開 でしたが、案の定段々地が出てくるのがご愛嬌で観る側の期待を裏切りま せんね。
しかし、改めて考えると他人の家にしゃしゃり出るタコ社長も変ったオヤ ジです。
トラヤを出ようとしながらも止めてくれるの待つ寅さんってカワイイぞ。 その後の寅さんの渡る橋、よく捜してくるものですね。(スゴイスゴイ) フラレ姿が妙に似合う金八先生以前の武田鉄矢にフラレ男の美学を説く寅 さんって役柄からして実に説得力がありました。
金欠寅さん救助隊としてサクラが出向くのは18作目の別所温泉以来です が今回は「先生」になっているとは良く出来ていますね。
トラヤに帰ってから、タコ社長の持ち出した無責任な縁談話に怒らない寅 さんに何か違うと思わせといて派手なマドンナの登場とは、タイミングが 良いですね。
あわただしいマドンナ奈々子の後を追う寅さん、駅での「あと、あと」に は笑わされました。
国際劇場に行きたい気持ちを隠せない寅さんてカワイイなぁ、そこに現れ た鉄矢の「国際劇場に行きたい」てのは野球で例えれば、いきなりど真ん 中に打ちごろの緩めの直球を投げられてこちらが慌ててしまったような感 じで「流石、映画だ」と勝手に納得してしまいました。
マドンナ奈々子がトラヤでサクラに言った「王子様と結婚すると思ってい たのに、あんな職工と」という発言ですが、このマドンナが言うと嫌みが ないから不思議ですね。
ここで他のマドンナと違って奈々子さんは博は眼中にないということに気 が付きました。
トラヤの面々の夢がオイチャンの馬賊、オバチャンの呉服屋のオカミ、タ コ社長の弁護士に比べると寅さんのチンドンヤ、サーカス、テキヤっての はこの主人公ならでわですが、考えてみるとオイチャンの馬賊ってのが一 番いい加減な理想だったと感じました。
手短に描く奈々子とタカシの恋、観れば分かるってのはこの事かしら。
奈々子の実家の冴えない姿って変に説得力がありました。
その後の奈々子とタカシの恋の決着ですが、奈々子とタカシの恋の描き方 が鮮やかで、寅さんの出る幕もありません。
それにしてもパジャマ姿のタコ社長の髪型......こりゃいいやぁ!
奈々子の最後のステージを見詰める寅さん、絵になるんですが何か物足り なさが残ってしまいました。
【総括】
マドンナに一寸リリーと共通したシロウトとは違う面を感じましたが、同 じ相合い傘でもリリーの時のような風情はなく違い単に傘が一本だけだっ たという印象しか受けませんでした。
前作でも感じましたが、寅さんの恋物語ではなく他人の恋物語の脇役に寅 さんが徹していたように感じました。
鉄矢青年が「国際劇場」と言うのには何か分けありかなと思ったのは私の 勝手な思い過ごしで一寸拍子抜け。
SKDってやはり宝塚に比べると華やかさに欠けますね(実は私、一回だ け宝塚を観劇した事あり)、稽古場や劇場をもっとキレイにとってあげれ ば良かったのになどと勝手に思ってしまいました。
倍賞さんが映画ではなくSKDに行っていたらSKDの運命も変っていた かもしれませんね。
そもそもSKDのトップスターをマドンナに起用しなかった(できなかっ た?)あたりに宝塚に比べてSKDのスター不足を感じました。
確かSKDってもう存在してませんよね?
【発見】
− 寅さんは劇場内でも帽子を脱がない。
− サクラ一家は風呂屋に揃って出かけない、博と満男が先。
− サクラは「追伸」を読めなかった
財布が夏バテのミハイルでした。
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