ニュース・情報：『ROCKERS』製作発表会見

陣内監督の合図でポーズを決める出演者のみなさん
左より塚本高史さん、佐藤隆太さん、岡田義徳さん、中村俊介さん、陣内孝則監督、玉木宏さん、上原美佐さん、玉山鉄二さん

　俳優の陣内孝則さんが初めて監督として手掛ける長編映画『ROCKERS』の製作発表が１月30日、日活調布撮影所でおこなわれました。
　この作品は陣内監督がボーカルを担当していたバンド、ザ・ロッカーズ時代の体験を基にした“ちゃっちゃくちゃら（博多弁ではちゃめちゃの意味）系青春ロックンロールムービー”。陣内監督自身をモデルとした主人公・ジンを中村俊介さんが演じるほか、バンドのメンバーを活躍が注目されている若手俳優のみなさんが演じ、佐藤浩市さん、中井貴一さん、小泉今日子さん、大杉漣さんら豪華ベテラン俳優陣が脇を固めています。
　また、劇中曲として、ザ・ロッカーズやルースターズ、そしてモダン・ドールズの故・佐谷光敏さんの遺した楽曲などが使われるのも注目点です。
　すでに撮影は開始されており、この日の製作発表会見には陣内監督と７人の若手俳優のみなさんが出席。撮影所のスタジオ内に作られたライブハウスのセットでそれぞれにこの作品にかける思いを語りました。

陣内孝則監督のコメント
この作品は、ぼくが高校時代からずっと一緒に活動していた谷信雄というギタリストが、６年前にバイク事故で他界したのをきっかけに、彼の名前を映画で残せないかという、非常に浪花節的な発想から始まりました。多くの博多のミュージシャン、谷信雄に関わったいろんな人たち、そしてこの作品に興味を持ってくださったプロデューサーのみんなや、いろいろな方の力を得て、今日に至りました。
この映画で一番表現したいところは「あの頃みんなバカだった」ということですね(笑)。この映画は、５人のバカ男の、バカ騒ぎの映画です。その反面、すごくクールでカッコいい音楽映画だと思います。そして、あるアイテムを手にすることによって、みんなが変わっていくという、そういう変身物のような面白さもあります。
とにかく、スタッフ、キャストみんながノリノリでやっております。正直、今年のナンバーワン映画じゃないかと思っています。それだけ自信のある作品です。

ジン役・中村俊介さんのコメント
今回、陣内さんの初監督作に主演できるということで、ほんとに「光栄です」の一言です。監督としての陣内さんは、演じる側から見てほんとに演出がわかりやすいんです。すごくたとえが上手で「ここはこういうシーンだから、こういう風にやってくれ」というのが明確にあるんで、みんな助かっていると思います。一言で言うと、ほんとに最高の映画ができます！　みなさん楽しみにしていてください。

タニ役・玉木宏さんのコメント
今回ぼくは天才ギタリストの谷さんの役を演じます。最初の頃はギターが全然できなくて、ストラップすら逆に掛けている状態で、ほんとにできるのかなって思っていたんですけど、真剣に教えていただいて、できるようになりました。ライブシーンはほんとに迫力のあるすごい映像ができていると思います。楽しみに観てください。

モモちゃん役・岡田義徳さんのコメント
（モモちゃんという役は）筋肉バカ、恋愛バカで、ロッカーズの偏差値を下げている３人組のひとりなんですけど、バカで弾けた感じを出したくて、思いっきりバカをやっています(笑)。そのかわり演奏のシーンではガチッとカッコいい姿をみなさんに見せられると思うので、楽しみにしていてください。

ガクちゃん役・佐藤隆太さんのコメント
言いたいことはすごくたくさんあるんですけど、一番思っていることは、これはほんとに面白い映画です。思いっきりバカをやっていて、本物のバカなパワーを観ないと馬鹿を見る、観ないと絶対に損すると思います(笑)。

コーちゃん役・塚本高史さんのコメント
コーちゃんは、今はこんな感じなんですけど、最初は真っ黒な髪をペターっと分けていて、内股でナヨナヨした奴なんですけど(笑)、みんな徐々に変わっていくさまがこの映画の中で見られると思うので、絶対面白いものになりますので、ぜひ見てください。

真弓役・上原美佐さんのコメント
このお話をいただいたとき心から嬉しくて、現場も楽しいんじゃないかとずっと思っていました。真弓の役柄は、ロッカーズの熱狂的な大ファンで追っかけをしているような子なんですけど、その女の子が、内面とか自信を持てない姿から、どんどん変わっていく姿を観ていただきたいと思います。

桜井役・玉山鉄二さんのコメント
セクシー桜井を演じさせていただきます玉山です(笑)。今回、ロッカーズのライバルバンドということで、よりゴージャスに、よりセクシーに、そこばっかり追求しました(笑)。ほんとにいつも経験できない役をやらせていただいて、役者としてもステップ・アップできたと思います。こういう暗い世の中で、みんなの起爆剤になれるような、明るい映画になったと思います。ぜひ観てください。

　監督、出演者のみなさんのコメントからも、現場の活気が感じられる会見でした。今後さらに撮影が続き、今秋シネ・リーブルほかで全国公開が予定されています。