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アヒルと鴨のコインロッカー

監督:中村義洋
出演:濱田岳 瑛太 関 めぐみ 田村圭生 ほか

2007年6月23日(土)より恵比寿ガーデンシネマ ほか全国順次ロードショー

イントロダクション

作品スチール

 仙台在住の気鋭人気ミステリー作家・伊坂幸太郎の「アヒルと鴨のコインロッカー」は、若者たちの友情と恋をミステリアスに描き、第二十五回吉川英治文学新人賞や2005年度『このミステリーがすごい!』国内編第2位など、数々の文学賞を受賞した。最高の傑作との評価も高い小説が、原作舞台の地である仙台・宮城オールロケで完全映画化された。原作者本人が「原作者という立場をまったく抜きにして、言いますが、こんなに良質の映画はそうそう、ないと思います」と絶賛を惜しまない、類い希な作品が生まれた。
 キャストにはまたとない顔ぶれが実現した。『シュガー&スパイス 風味絶佳』など、個性派俳優として注目を集める若手ホープ・濱田岳と、映画『どろろ』やTVドラマ「のだめカンタービレ」などで人気急上昇中の、いまもっとも旬な実力派俳優・瑛太がダブル主演。ちょっとおどおどしながら河崎に振り回される椎名と、どこか孤独でミステリアスな雰囲気を漂わせる河崎の名コンビが、リアリティをもって誕生した。また、まっすぐで明るくはつらつとしたヒロインには、『ハチミツとクローバー』など、さわやかで凛とした魅力を放つ関めぐみ。そして、存在感ある演技で話題作への出演が相次ぐ松田龍平が、物語のカギを握る重要な役割を果たす。また、心を閉ざしたブータン人留学生ドルジ役に、流暢な英語を披露する田村圭生。さらに、透明感と知性を兼ね備えた大塚寧々がクールな大人の女性・麗子を演じる。椎名の両親役を個性的なベテラン・なぎら健壱とキムラ緑子が演じ、ハローバイバイの関暁夫が映画初出演。完璧なキャスティングが物語に深みを与えている。
 さらに、ボブ・ディランの不朽の名曲「風に吹かれて」が“神さまの声”として、この物語を見守るように全篇に鳴り響く。
 監督は、これまで崔洋一監督などの助監督を務めてきたほか、『刑務所の中』、『クイール』(ともに崔洋一監督)、『仄暗い水の底から』(中田秀夫監督)などの脚本家としても知られ、『ルート225』で高い評価を得た俊英・中村義洋。巧妙に構成された物語を、みごと映像化することに成功。きらめくような切ない物語が誕生した。

ストーリー

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「誰かが来るのを待ってたんだ。ディランを歌う男だとは思わなかった」
仙台に越してきたその日に、ボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさみながら、片付けをしていた椎名(濱田岳)は、隣人の河崎(瑛太)に声をかけられた。
「あの声は、神さまの声だ」
そう言いながら、河崎はおかしな計画を椎名に持ちかける。
「一緒に本屋を襲わないか」
同じアパートに住む引きこもりの留学生ドルジ(田村圭生)に、1冊の広辞苑を贈りたい、と言う。 「彼には調べたいことが二つある。一つはアヒル、もう一つは鴨だ」
そんな奇妙な話に乗る気などなかった椎名だが、翌日、河崎に言われるままに、モデルガンを片手に書店の裏口に立ってしまった。本屋襲撃は成功。しかし、
「これ『広辞林』だ......『広辞苑』じゃない!」
不思議と笑みを返すだけの河崎。実はその計画には、河崎とドルジ、そしてドルジの恋人で河崎の元カノの琴美(関めぐみ)、3人の愛しくて切ない物語が隠されていた......

キャスト

  • 濱田岳
  • 瑛太

  • 関 めぐみ
  • 田村圭生

  • 関 暁夫(ハローバイバイ)
  • キムラ緑子
  • なぎら健壱

  • 松田龍平

  • 大塚寧々

スタッフ

  • 原作:伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」(創元推理文庫刊)

  • 監督:中村義洋
  • 脚本:中村義洋/鈴木謙一

  • 主題歌:ボブ・ディラン「風に吹かれて」(ソニー・ミュージックダイレクト)

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