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犯人に告ぐ

監督:瀧本智行
出演:豊川悦司 石橋凌 小澤征悦 笹野高史 ほか

2007年10月27日(土)より109シネマズMM横浜、109シネマズ川崎、11月3日(土)よりシネマスクエアとうきゅうほか、全国順次ロードショー

2007年/ビスタサイズ/ドルビーSR/117分

イントロダクション

作品スチール

  週刊文春2004ミステリーベストテン第1位、2005年大藪春彦賞受賞した雫井脩介のベストセラー小説「犯人に告ぐ」。各方面から絶賛を浴び、早くから映像化を望む熱い声が寄せられてきたこの作品がついに映画化を果たした!
 川崎で起きた児童連続殺害事件。<BADMAN>と名乗る犯人に対し、警察はテレビを通じて語りかける【劇場型捜査】を決断。担ぎ出されたのは刑事・巻島。かつてマスコミによって失脚した経験を持つ巻島は、テレビを通じ挑発的な発言を放つ。過熱する報道、湧き上がる非難の声。日本中を巻き込む捜査の舞台裏では、警察、マスコミそれぞれの思惑がうごめき、絡まりあう――。
 主役の刑事・巻島を演じるのは、数々の話題作に出演する豊川悦司。確かな演技力で様々なキャラクターを演じてきた豊川悦司だが、意外にも刑事役は本作が初めて。心に傷を負いながらも世間にその身を晒し、犯人を追いつめる巻島を熱演している。そして豪華な役者陣が主演の豊川を囲む。巻島と因縁を持つ県警本部長・曾根には重厚な存在感をみせる石橋凌。巻島の上司で野心家のエリート警視・植草には、若手実力派の小澤征悦、巻島を支える老刑事・津田に日本アカデミー賞助演男優賞受賞の名優・笹野高史。そして片岡礼子、井川遥、松田美由紀といった女優陣が顔をそろえる。
 スリリングな展開に観客を引き込む脚本を手掛けたのは、『LIMIT OF LOVE 海猿』『HERO』など数々の大ヒット作を送り出した福田靖。硬質な緊迫した映像は『蟲師』をはじめ多くの作品でその力を発揮しているキャメラマン柴主高秀。そして、その力強い演出によって見事に傑作を作り上げたのは、監督デビュー作『樹の海』で第25回藤本賞新人賞を受賞した瀧本智行監督。本作は東京国際映画祭「日本映画・ある視点」で部門作品賞・特別賞を受賞した『樹の海』に続く監督第2作となる。
 『犯人に告ぐ』は、現代社会の抱える問題をしっかりと映し出しつつ、緊迫の【劇場型捜査】を映画ならではの迫力で描いた、息つく間もない本格エンタテインメント映画である。

ストーリー

作品スチール

 2000年12月。誘拐事件の捜査にあたっていた神奈川県警の警視・巻島史彦(豊川悦司)は犯人を取り逃がし、翌日、誘拐された少年の遺体が発見される。巻島は記者会見に臨むが、上司の曾根(石橋凌)の指示でミスを認めることはできず、その返答に報道陣は苛立つ。そして、命の危険を抱える妻・園子(松田美由紀)の入院先からの電話に動揺した巻島は、思わず記者たちに向けて感情を爆発させてしまう――。
 6年後、足柄署に異動となっていた巻島は、県警本部長となった曾根に呼び出される。川崎では<BADMAN>と名乗る犯人による連続児童殺傷事件が起きていた。曾根は、テレビで世間を挑発し3件目の犯行後に姿を消した<BADMAN>に対し、テレビを通じて語りかける【劇場型捜査】を決断した。そして、6年前の会見で失態を演じテレビの怖さを痛感している巻島こそがその役に適任だと判断したのだった。
 特別捜査官として任を受けた巻島は、前警視総監を父に持つエリート警視の植草(小澤征悦)のもと、足柄署の津田巡査部長(笹野高史)に応援を頼み、捜査の指揮をとることになる。
 巻島はテレビの生放送に出演。犯人像について意見を問われた巻島は、番組を通じて<BADMAN>と直接対話したいと発言する。「教えてくれ、なぜこんな事件を起こしたのか」

キャスト

  • 巻島史彦:豊川悦司

  • 曾根要介:石橋凌
  • 植草壮一郎:小澤征悦
  • 津田良仁:笹野高史
  • 杉村未央子:片岡礼子
  • 早津名奈:井川遥
  • 巻島園子:松田美由紀
  • 韮沢五郎:崔洋一
  • 迫田和範:石橋蓮司

スタッフ

  • 監督:瀧本智行

  • 原作:雫井脩介「犯人に告ぐ」(双葉社刊)
  • 脚本:福田靖
  • 撮影:柴主高秀
  • 音楽:池頼広

  • 制作:東宝
  • 製作:WOWOW/ショウゲート
  • 配給:ショウゲート

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