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マリと子犬の物語

監督:猪股隆一
出演:船越英一郎 松本明子 高島政伸 宇津井健 ほか

2007年12月8日(土)全国東宝系ロードショー

上映時間124分

イントロダクション

作品スチール

 2004年10月23日、新潟県小千谷市を中心に発生したM6.8の直下型地震が発生。“新潟県中越地震”と名付けられたこの地震により、闘牛や錦鯉の産地として知られる山古志村(現・長岡市)は完全に孤立、壊滅的被害を受けた。しかし、その村で、失意の底にあった人々を勇気付けるひとつの物語が生まれていた。
 地震の起きた当日に3匹の子犬を出産した犬・マリは、人々が避難したあとの荒廃した自然の中、16日後に助け出されるまでたった1匹で子犬を守り抜いた。“我が子とともに生き抜いた”マリの姿は大きな感動を呼び起こし、地元の人々だけでなく、中越地震に被災者を勇気付け、復興の大きな励ましになった。
 この実話を描いた絵本「山古志村のマリと三匹の子犬」(文藝春秋刊)は小中学生を中心に話題となり、ベストセラーとなっている。本作はこの原作を映画化。旧・山古志村を含めた長岡市全域および三条市にわたって、地域の全面協力のもと撮影がおこなわれた。
 監督は「瑠璃の島」や24時間テレビスペシャルドラマ「小さな運転士 最後の夢」など、数々の感動的なテレビドラマを送り出してきた猪股隆一。出演は、テレビドラマを中心に圧倒的な存在感を見せる船越英一郎をはじめ、松本明子、高島政伸、そして宇津井健と実力派が顔を揃えた。
 観る者に生きる勇気を与える奇跡と感動の物語が、スクリーンに登場する。

ストーリー

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 山古志村に住む石川家は、優一(船越英一郎)と、その子供の亮太(広田亮平)、彩(佐々木麻緒)、祖父の優造(宇津井健)の4人家族。早くに母を亡くした一家のため、ときどき街から母の妹・冴子(松本明子)が子供たちの面倒を見にやって来ていたが、彩は顔すら覚えていない母への想いを募らせていた。そんな石川家にある日、新たな仲間が加わる。生まれたばかりの子犬・マリだ。亮太と彩は一生懸命にマリを育て始める。
 2004年、成長したマリは3匹の子犬を産む。新たな生命の誕生に喜ぶ石川家だが、喜びはつかの間だった。10月23日、新潟県中越地震が発生。仕事で村を離れていた優一と学校に行っていた亮太はかろうじて難を逃れるが、家にいた彩と優造は崩れた家の下敷きになってしまう。マリはふたりを助けようとするが、マリの小さな体ではふたりの上に覆いかぶさる大きな梁をどうすることもできない。マリは怪我をしたふたりのそばで、ずっと励まし続けるのだった。
 やがてやって来た自衛隊により、彩と優造はがれきの下から救い出される。しかし、多くの人々が救援を待つ中で、人命優先のため、マリたちをヘリに乗せることはできず、マリと3匹の子犬は村に取り残される。悪天候が続き、餌もない中、子犬を危険から必死に守るマリ。
 そして長岡市の避難所では、彩と亮太がマリたちを助けられなかったことに胸を痛め、無事を願っていた。嵐の接近情報を聞いた彼らは、マリたちを助けに行くことを決意する。それぞれが大切なもののため、大きな力に立ち向かっていく……。

キャスト

  • 石川優一:船越英一郎
  • 長谷川冴子:松本明子
  • 石川亮太:広田亮平(子役)
  • 石川彩:佐々木麻緒(子役)
  • 安田啓一:高嶋政伸
  • 関根博美:小林麻央
  • 児島忠志:小野武彦
  • 石川優造:宇津井健

スタッフ

  • 監督:猪股隆一
  • 原作:桑原眞二/大野一興「山古志村のマリと三匹の子犬」(文藝春秋刊)

  • 製作:「マリと子犬の物語」製作委員会(日本テレビ/東宝/アミューズソフトエンタテインメント ほか)
  • 製作プロダクション : 東宝映画
  • 企画協力 : アミューズソフト・エンタテインメント

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