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作品スチール

哀憑歌

監督:金丸雄一
出演:田畑智子 益子梨恵 出合正幸 石川紗彩 ほか

2008年3月22日(土)から4月11日(土)までシネマアートン下北沢にて公開

2008年/HD/85分

イントロダクション

作品スチール

 動物パニック映画、“祟り”を描いたホラー映画、社会風刺のブラックな恐怖――そのどれでもあり、同時にそのカテゴライズだけには留まらないという、これまでに日本映画にはなかった新感覚のエンターテイメント映画が誕生した。
 身の回りで起こる妄想ともつかない恐怖、予想だにしない動物たちの“祟り”が忍び寄る不気味さ、あり得ぬ動物の襲撃を誰にも信じてもらえぬ孤独感、非日常と現実の垣根が取り払われる瞬間――。『哀憑歌』(あいひょうか)は、現代社会の歪みが生んだ「負の寓話」である。
 思わぬ悲劇へと落ちていく主人公である、ホステスの美咲を演じるのは、田畑智子。相米慎二監督作『お引越し』で主演デビューを果たし、その後もNHK朝の連続テレビ小説に主演、近年では『血と骨』『隠し剣 鬼の爪』などで高い評価を受ける若手演技派が、これまでの明るく親しみやすいキャラクターから一転、高飛車でプライドの高い女を演じ、新境地を見せる。そして美咲の恋人役にはテレビ「轟轟戦隊ボウケンジャー」で人気となった出合正幸、ライバルのホステス役にバラエティ「ワンダフル」出身の益子梨恵、同僚ホステスに「ウルトラマンメビウス」で話題を集めた石川紗彩という若手キャストが顔を揃えた。さらに、池内博之、戸田菜穂、根岸季衣、山田辰夫、峰岸徹といった豪華なメンバーが脇を固める。
 監督は金丸雄一。新藤兼人、降旗康男、三池崇史ら数々の巨匠や鬼才の助監督をつとめたのち、アイドルグループ・V6のDVD「それぞれの空 Drama Story Clip」や、菅野美穂と椎名桔平の出演するTOYOTA IsisのウェブCMの演出をてがけ、好評を得てきた。長編初監督作となる本作では、原案と脚本もてがけた。そして撮影には『蝉しぐれ』の釘宮慎治、特殊メイクに『妖怪大戦争』の松井祐一、音楽に行定勲作品への参加も多いMOKUなど、日本映画界屈指のスタッフが揃っている。

ストーリー

 ホステスの美咲(田畑智子)は、店一番の売れっ子。それだけに、毎晩店が終わってからも朝まで客に付き合うアフター三昧。大勢の男からチヤホヤされている美咲にとって、男とは「金・モノ・ご馳走を貰う」ための、利用するだけの存在だった。
 そんな「貰いモノ」人生を送る美咲だが、一方で「拾いモノ」人生の側面も持っていた。実は、いつか売れることを目指す路上ミュージシャンの健哉(出合正幸)と同棲中なのだ。物欲にまみれた世界で生きる美咲にとって、健哉はただひとり本音をさらけ出せる相手であった。
 ある夜、美咲は常連客の神崎(永倉大輔)に送ってもらう。神崎の誘いを断り、途中で車を降りて自宅までの夜道を歩く美咲は、一匹のウサギを見つける。そのウサギに、美咲の「拾いモノ」人生の部分が興味を示してしまう。それが、思わぬ方向に彼女を引き込むとも知らずに――。
 男をむげにして逞しく夜の街を闊歩する美咲。その美咲の悲劇の物語が、いよいよ幕を開けるのだった。

キャスト

  • 田畑智子
  • 益子梨恵
  • 出合正幸
  • 石川紗彩
  • 永倉大輔
  • 石井愃一
  • 池内博之
  • 戸田菜穂
  • 根岸季衣
  • 山田辰夫
  • 峰岸徹

スタッフ

  • 監督:金丸雄一

  • 企画:佐藤博彦/山本ほうゆう
  • プロデューサー:崎本志穂/辰己佳太/林田昌爵
  • 営業統括:小林正人
  • キャスティング:金砺賢児
  • 原案:金丸雄一/釘宮慎治
  • 脚本:金丸雄一/谷口純一郎/小杉哲太

  • 撮影:釘宮慎治
  • 照明:舘野秀樹
  • 録音:山田幸治
  • 美術:津留啓亮
  • CGIプロデューサー:平興史
  • 特殊造形:松井祐一
  • 音楽:MOKU

  • 製作:サテライト/GPミュージアムソフト
  • 制作:メディアワークス/ジャパニメーション
  • 制作協力:ケイズ・ファクトリー/ダックウィード

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