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作品スチール

アメリカばんざい

監督:藤本幸久

2008年7月26日(土)よりポレポレ東中野にて上映

2008年/カラー/ビデオ/115分

イントロダクション

作品スチール

 2007年、空前の大ブームとなった“ビリーズ・ブートキャンプ”。多くの人々がビリー教官のもとシェイプアップを目指した。しかし、本物の“ブートキャンプ=新兵訓練”が生み出すものを、あなたは知っているか? 『アメリカばんざい -crazy as usual-』は、ドキュメンタリー作家の藤本幸久が“戦争の入口と出口”を追ったドキュメンタリーだ。  2005年に「Marines Go Home〜辺野古・梅香里・矢臼別』を完成させた藤本は、取材を通じて多くの若いアメリカ兵と知り合った。「彼らはどこから来て、なぜ兵士になったのか?」。その疑問を追い求めるため、2006年7月から2008年4月にかけ、7回にわたって渡米。取材を繰り返し、本作を完成させた。
 2008年3月20日、イラク戦争は開戦5周年を迎えた。日本ではすでに報道されることも少なくなっているが、今でもなお、新たな兵士が戦場に送られ続けている。
 パリス・アイランドの海兵隊だけでも、毎週500人から700人の普通の若者がブートキャンプに入隊し、3ヶ月で立派な兵士へと変身を遂げる。藤本は、日本初となるブートキャンプの取材に成功した。入隊する若者の多くは、貧困層だ。学歴社会のアメリカでは、仕事を得るには大学卒業資格は必須。現在からの境遇の脱出を目指し、若者は軍人となる。彼らにほかの選択肢は、ない。
  一方、現在アメリカの全人口の100人にひとり、350万人がホームレスであり、男性ホームレスの3分の1が元兵士だと言われている。ホームレスの若者たちから見えてくる、戦争が社会に与える影響。アルコール、ドラッグ、暴力の連鎖。
 現在も「アメリカばんざい」との声とともに、若者を世界の戦場に送り出しているアメリカ。その若者たちは、どんな経験をしたのか、どんな現在を生きているのか。マスコミが伝えない「ばんざい」の裏側が見える。

スタッフ

  • 監督:藤本幸久

  • プロデューサー:小林三四郎

  • 撮影:栗原良介/中井信介
  • 録音:久保田幸雄
  • インタビュアー:影山あさ子
  • コーディネイター:加藤鈴子/福原顕志
  • 編集:藤本幸久/栗原良介
  • 音楽:川端潤

  • 製作・配給:森の映画社/太秦

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