アクエリアンエイジ 劇場版
監督：田原英孝
出演：桜田通 栩原楽人 植原卓也 木村啓太 藤井俊清 ほか
２００８年３月22日(土)より渋谷Q-AXシネマにてロードショー ほか３月29日(土)より全国公開
２００８年／カラー／ビスタサイズ／ステレオ／83分
永きにわたる地球の歴史の裏で、密かに覇権を争ってきた五つの勢力。それぞれの勢力の血を受け継ぐ５人の少年が目覚めたとき“変革の時代（アクエリアンエイジ）”がはじまる――。
壮大なスケールを持った世界設定と美麗なイラストレーションで、数あるトレーディングカードゲームの中でも国内No.1のシェアを誇る「アクエリアンエイジ」。これまでコミック、アニメなど多彩なメディアで展開してきた人気作の実写映画化がついに実現した。
映画化にあたりモチーフに選ばれたのは、２００２年に発表された「アクエリアンエイジ オリオンの少年」。主要なキャラクターが男性のみで構成されたこのシリーズの世界を忠実に描くため、注目の美形男優たちが集結した。主人公・日下部要には、ミュージカル「テニスの王子様」の主役・越前リョーマを演じ、本作が待望の映画初主演となる現役高校生俳優・桜田通（さくらだ・どおり）。そして自らの宿命に悩みながら要と友情を育んでいく齋木直哉役に「仮面ライダー響鬼」安達明日夢役で人気となった栩原楽人（とちはら・らくと）をはじめ、テレビ「sh15uya」の植原卓也、『ゲルマニウムの夜』などの木村啓太、本作が映画初出演となる藤井俊清、『Life』『奈緒子』などの綾野剛と、映画、テレビ、ＣＭなどで活躍する若手俳優が顔を揃えた。さらに、人気・実力ともトップクラスのヴィジュアル系バンド・アリス九號.（アリスナイン）が、主題歌「MIRROR BALL」を書き下ろしているのに加え、映画本編にも登場し、迫力のライブシーンを披露している。
脚本は「劇団インベーダーじじい」を主催し『9/10 ジュウブンノキュウ』の脚本で映画界でも話題を集めたなるせゆうせい。倖田來未、ORANGE RANGEら人気アーティストのビデオクリップを多数手掛け、本作が初劇場監督作となる田原英孝が、キャストの魅力をときに大胆に、ときに繊細に映し出した。
特殊な設定を持つ物語でありながら、誰もが少年期に抱える不安や心の葛藤を織り交ぜた『アクエリアンエイジ 劇場版』は、ファンタジーであると同時に、少年たちの青春ドラマとしてスクリーンに登場する。
高校生の日下部要（桜田通）は、バスケ部の先輩・司馬一心（植原卓也）と帰宅途中、ケガを負ったひとりの少年と出会う。声をかける間もなく立ち去った少年が気になったふたりは少年を探すが、少年の姿は見つからなかった。その少年は、バンド（アリス九號.）が演奏するライブハウスへと逃げ込んでいた。携帯で誰かに助けを求める少年を見つめる視線。やがて、誰もいなくなったライブハウスには、血の混じった巨大な爪痕と、漆黒の羽根が残されていた。
翌日、背中に強い痛みを感じて目覚めた要は、登校途中、なにかとちょっかいを出してくる齋木直哉（栩原楽人）から「お前が大きな事故に巻き込まれる嫌な予感がする」と忠告を受ける。その言葉どおり、ひとりで歩いていた要は何者かに襲われ、意識を失う。運び込まれた大学病院で目を覚ました要は、ヒトゲノムの研究をしている手塚教授（堀内正美）と研究員のマヤ（長澤奈央）から、検査でわかった驚くべき事実を告げられる。要は黒い羽根を持つ獣の一族・ダークロアの遺伝子を受け継いでいるというのだ。にわかにはその話が信じられない要だったが、背中の痛みと傷は、要が黒い羽の持ち主であることを物語っていた。
ライブハウスでの事件を知り、爪痕と黒い羽根を残した犯人が自分ではないかと悩む要。そして手塚教授やマヤ、教授の助手の雨宮（綾野剛）から、ダークロアのほかにも特別な遺伝子が存在することを知らされる。五つの勢力が、人知れず地球の覇権を争ってきたのだという。
遺伝子に刻まれた運命の輪は、要だけでなく、直哉や一心、あの夜に出会った少年・天羽つかさ（木村啓太）、つかさをかくまう神父の中浦智律（藤井俊清）をも巻き込み、大きく動き出そうとしていた――。
