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作品スチール

60歳のラブレター

監督:深川栄洋
出演:中村雅俊 原田美枝子 井上順 戸田恵子 イッセー尾形 綾戸智恵 ほか

2009年5月16日(土)より全国ロードショー

2009年/カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/129分

イントロダクション

 家庭を顧みなかった夫と、ずっと家を守ってきた妻は、夫の定年退職を機に離婚を決めた。妻を亡くしたさえない男と、華やかな世界で働く女は、互いに心惹かれていく。ミュージシャンを目指した夫と、口やかましい妻は、口げんかが絶えないが仲がよい。3組の男女に、それぞれ人生の岐路が訪れる。長年連れ添った夫婦が感謝の言葉をはがきに綴る応募企画「60歳のラブレター」から生まれた映画『60歳のラブレター』は、そんな3組の男女の姿を描く、大人の恋愛物語だ。
 3組の男女を演じるのは、個性豊かな豪華キャストだ。熟年離婚した橘夫妻には、ドラマや映画で活躍するベテラン・中村雅俊と、これまで多くの映画賞を受賞してきた原田美枝子。惹かれあう医師の静夫と翻訳家の麗子には、幅広いジャンルで活躍する井上順と、声優としてもお馴染みの戸田恵子。魚屋の松山夫妻には、一人芝居の第一人者・イッセー尾形と、ジャズシンガーの綾戸智恵。また、物語のキーとなる青年・進役の石田卓也や、静夫の娘・理花を演じる金澤美穂というベテラン陣に引けをとらない若手キャストの演技にも注目だ。
 3組の男女のエピソードが重なりあっていく脚本を手がけたのは『ALWAYS 三丁目の夕日』『キサラギ』などの古沢良太。監督は『狼少女』『真木栗ノ穴』などで注目される新鋭・深川栄洋。ともに1970年代生まれの若さながら、親の世代ともいえる大人たちの物語を見事に描き出した。そして、撮影の芦澤明子、照明の長田達也ら、ベテランスタッフが若い監督を支える。
 3組の男女がそれぞれのかたちで交わす“ラブレター”。映画を観終わったとき、きっと誰もが大切な人のことを考えるに違いない。

ストーリー

 大手建設会社の重役をつとめていた橘孝平(中村雅俊)は、60歳で定年退職を迎えた。退職の日、会社を出た孝平が向かったのは、妻・ちひろ(原田美枝子)の待つ自宅ではなく、愛人の夏美(原沙知絵)の部屋だった。孝平が自宅に帰ったのは夜遅く。退職祝いに来ていた娘のマキ(星野真理)と同棲相手の八木沼(内田朝陽)に、孝平とちひろは離婚を決めたことを告げる。
 ちひろがよく買い物に行く魚屋の夫婦・松山正彦(イッセー尾形)と光江(綾戸智恵)は口げんかが絶えないが仲がよい。糖尿病の正彦は、妻に尻を叩かれて毎晩渋々ウォーキングに励む。その通り道にある楽器屋で、正彦は若き日に憧れたアコースティックギターを見つける。だが高価で手が出なかったかつての憧れは、いまでも高嶺の花だった。
 正彦の主治医・佐伯静夫(井上順)は、実直だが出世コースからはずれたさえない医者。そんな静夫の最近の楽しみは、海外小説の医療監修を依頼してきた翻訳家の長谷部麗子(戸田恵子)と会うことだった。静夫の妻は5年前に亡くなり、娘の理花(金澤美穂)は静夫に再婚を考えて欲しいようなのだが……。
 離婚して暇をもてあますちひろは、家政婦として麗子の家を訪れるようになった。まるで性格の違うちひろと麗子だが次第に打ち解け、麗子はちひろをエステや美容院に連れて行き、美しく変身させてパーティーへ誘う。人気ミステリー作家の麻生(石黒賢)から声をかけられ、いままで知らなかった世界がちひろの前に広がっていく。
 孝平とちひろ、正彦と光江、静夫と麗子。3組の男女は、それぞれに人生の転機を迎えていく。そして、孝平を探す青年(石田卓也)の目的とは?

キャスト

  • 橘孝平:中村雅俊
  • 橘(小山)ちひろ:原田美枝子
  • 佐伯静夫:井上順
  • 長谷部麗子:戸田恵子
  • 松山正彦:イッセー尾形
  • 松山光江:綾戸智恵

  • 橘マキ:星野真里
  • 八木沼等:内田朝陽

  • 北島進:石田卓也
  • 佐伯理花:金澤美穂

  • 京亜建設・会長:佐藤慶

  • 根本夏美:原沙知絵
  • 麻生圭一郎:石黒賢(特別出演)

スタッフ

  • 監督:深川栄洋

  • 脚本:古沢良太
  • 原案:「60歳のラブレター」(NHK出版)

  • エグゼクティブプロデューサー:葉梨忠男/秋元一孝
  • プロデューサー:鈴木一巳/三木和史
  • 共同プロデューサー:松本整/上田有史

  • 撮影:芦澤明子(J.S.C.)
  • 照明:長田達也
  • 録音:南徳昭
  • 整音:林大輔
  • 美術:黒瀧きみえ
  • 編集:坂東直哉
  • 装飾:石渡由美
  • 衣裳:浜井貴子
  • ヘアメイク:鷲田知樹
  • スクリプター:川野恵美
  • ラインプロデューサー:村田亮
  • 監督補:武正晴
  • 助監督:菅原丈雄

  • 音楽:平井真美子
  • 主題歌:森山良子「candy」

  • 協力:住友信託銀行
  • 制作プロダクション:ビデオプランニング
  • 製作:テレビ東京/松竹/博報堂DYメディアパートナーズ/大広/ビデオプランニング/テレビ大阪
  • 配給:松竹

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