南の島のフリムン
監督：ゴリ（ガレッジセール）
出演：ゴリ（ガレッジセール） 照屋政雄 諸見里大介 ボビー・オロゴン AKINAほか
２００９年８月29日(土)、角川シネマ新宿ほか全国ロードショー
２００９年／カラー／ビスタサイズ／ＤＴＳステレオ／97分
大ヒットとなった品川ヒロシ監督の『ドロップ』に続き、吉本興業×角川映画のタッグによる映画第２弾が登場する。今回、メガホンをとるのは、ガレッジセールのゴリ。日大芸術学部映画学科出身で、短編『刑事ボギー』『ボギー☆ザ・ヒーロー』で監督としての才能も見せてきた彼が、満を持して長編映画監督デビューを果たす。
記念すべきゴリ監督デビュー作のタイトルは『南の島のフリムン』。“フリムン”とは、沖縄の言葉で「愛すべきおバカさん」の意味。ゴリの故郷・沖縄を舞台に、主人公の栄昇をはじめとする“フリムン”たちが恋の大騒動を繰り広げていく。
栄昇を演じるのは、ドラマ「ちゅらさん」や映画『うた魂♪』などで俳優としての評価も高いゴリ自身。そして共演には、ゴリ監督の希望により沖縄出身者が揃った。沖縄の伝統の継承者で『ホテル・ハイビスカス』などにも出演する照屋政雄。お笑いコンビ・ハムで活躍する諸見里大介。音楽に演技にと活躍の幅を広げるAKINA。『ナビィの恋』や「ちゅらさん」で“沖縄のおばぁ”として全国に知られる平良とみ。もちろんガレッジセールの相方・川田広樹も出演し、DA PUMPのISSAとKENや主題歌も歌う沖縄を代表するシンガー・夏川りみが意外な役で友情出演。そして栄昇の恋のライバルには沖縄外からボビー・オロゴンが起用され、迫力の演技を見せる。
主題歌「ウンジュの原点（ふるさと）」は、ゴリの作詞、Kiroroの玉城千春の作曲、夏川りみの歌という沖縄コラボレーション。沖縄の“ゆいまーる（助けあいの心）”で映画の世界を彩っている。
テレビではできない禁断のネタも満載、とことん笑って、だけど感動もできる、そんな温かさあふれる作品だ。
沖縄に住む青年・栄昇（ゴリ）は子供がそのまま大人になったようなフリムン＝愛すべきおバカさん。親代わりのマサル（照屋政雄）と、タコス屋の息子のヒトシ（諸見里大介）と３人、バカなことばかりをして過ごしている。マサルの娘で栄昇とは幼なじみの看護師・りみ（AKINA）は、そんな栄昇に呆れながらも、いつもどこか気にかけている。
ある日、コザにあるポールバーに行った栄昇は、新しく店に入ったダンサーのミス・オレンジ（レイラ）に一目ぼれ。オレンジへの恋心を募らせる栄昇は、マサルとヒトシの応援を受けてオレンジに告白をする。趣向を凝らした栄昇の告白にオレンジの反応もいい感じ。だが、そこに超マッチョなアメリカ兵のマックス（ボビー・オロゴン）が現われた。やはりオレンジのことが気に入っているマックスに、栄昇はあっさりと追い払われてしまう。
オレンジのことは好きだけれど、どう考えてもマックスに敵うはずもないと、すっかりしょげ返る栄昇。しかし、ヒトシがマックスにボコボコにされたことで栄昇の心に火がついた。マサルの提案で、栄昇とマックスはオレンジを賭けて一対一の決闘をおこなうことになる。
決闘の日まで１ヶ月。いまのままでは栄昇に勝ち目はない。栄昇は伝説の空手の達人・金城先生（平良とみ）のもとで特訓を積むことになる。毎日ボロボロになるまで修行に励む栄昇を、りみは複雑な気持ちで見守っていた。
ついに決闘の日がやってきた。オレンジのため、仲間のため、そして自分のために、栄昇は闘う！ 果たして、闘いの結末は!?
