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作品スチール

白日夢

監督:愛染恭子/いまおかしんじ
出演:西条美咲 大坂俊介 小島可奈子 菅田俊 鳥肌実 ほか

2009年9月5日(土)より銀座シネパトスにてロードショー

2009年/カラー/35mm/ビスタサイズ/ステレオ/80分

イントロダクション

作品スチール

 1981年、1本の映画が世間を騒がせた。文豪・谷崎潤一郎の戯曲を、谷崎と親交もあった武智鉄二監督が映画化した『白日夢』は、映画の中で本番=実際の性行為がおこなわれていることが話題となり、成人指定映画としては異例のヒットを記録した。そして、主演に抜擢された愛染恭子は、この作品をきっかけにエロスの象徴として活躍することになる。
 その伝説の問題作から28年、新たなスタッフ・キャストで『白日夢』が蘇る。リメイク版に集ったのは、3度にわたり『白日夢』を映画化した武智鉄二の精神を継ぎうる、最高のスタッフたちだ。脚本は、瀬々敬久監督作品や『ニセ札』などの井土紀州。監督には『たまもの』『おじさん天国』など海外でも高く評価される作品を手がける、現在のピンク映画界きっての俊英・いまおかしんじ。そして、1981年版の主演女優・愛染恭子が共同監督として再び『白日夢』に参加する。井土の脚本といまおかの演出が生み出す人間の本質を見据えたようなドラマに、愛染恭子が濡れ場の監督をつとめることでこの作品に不可欠なエロティシズムを注ぎ込む。こうして、現在考えうる最高の『白日夢』が誕生した。
 ヒロイン・千枝子を演じるのは、本作がデビューとなる西条美咲。あどけなさと妖艶さをあわせ持った彼女が映画初挑戦と思えないような大胆な演技で女の魔性を体現する。相手役の倉橋には、ジャニーズJr.出身で舞台中心に活躍する大坂俊介が扮し、不安定な精神状態に揺れる男を熱演。そのほか、カルト芸人の鳥肌実、ハリウッドでも活躍する名バイプレイヤー・菅田俊、『泪壷』などで女優としての評価も高まる小島可奈子らが共演する。
 28年ぶりに復活を果たした『白日夢』は、21世紀の日本に新たな伝説を刻むに違いない。

ストーリー

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 交番に勤務する警官の倉橋誠一(大坂俊介)は、ときおり昼間でも奇妙な夢に悩まされることがあった。ある日、倉橋は空き巣被害の連絡を受けて、事件のあったアパートに向かう。被害にあったのは、葉室千枝子(西条美咲)という若い女性だった。部屋は荒らされていたが、通帳や貴金属の被害はなく、なくなっていたのは写真を収めたアルバムだけだという。
 それから数日後、歯の治療のために歯科医院を訪れた倉橋は、そこで歯科助手として働いている千枝子と偶然再会する。そして治療中、また倉橋は奇妙な夢に襲われる。千枝子とふたり、女の死体を始末している夢。夢から覚めた倉橋は、必ずアルバムを取り戻してみせると千枝子に約束して医院をあとにする。
 その日以降、倉橋は千枝子のアパート付近で重点的に見張りをおこない、犯人探しに尽力する。だが、治療の続きのために歯科医院を訪れた倉橋は、千枝子が辞めことを知らされる。歯科医の日高(鳥肌実)との不倫が日高の妻にばれたためだという。
 倉橋の前から姿を消した千枝子。だが、倉橋は交番に届けられたアルバムが千枝子のものだと直感し、それを届けるため千枝子の行方を捜す。やがて三浦半島の港町で千枝子と再会を果たした倉橋は、千枝子と日高の妻・さゆり(小島可奈子)の間にある因縁を知ることになるのだった。
 そして以前にも増して悪夢に悩まされる倉橋は、以前夢で見た女の死体がさゆりのものだと気づく。夢と現実が混乱していく中、倉橋は「さゆりを殺して」という千枝子の声を聴く……。

キャスト

  • 西条美咲
  • 大坂俊介

  • 小島可奈子
  • 坂本真
  • 福永ちな
  • 姑山武司
  • 渡会久美子
  • 飯島大介

  • 菅田俊
  • 鳥肌実

スタッフ

  • 監督:愛染恭子/いまおかしんじ

  • 原作:谷崎潤一郎(中央公論新社刊)
  • 脚本:井土紀州

  • 製作:松下順一/窪田一貫
  • プロデューサー:小貫英樹
  • ラインプロデューサー:藤原健一

  • 撮影:田宮健彦
  • 照明:藤井勇
  • 美術:羽賀香織
  • 録音:沼田一夫
  • 編集:目見田健
  • 助監督:伊藤一平
  • 制作担当:山口通平
  • スチール:中居挙子

  • 音楽:碇英記

  • 制作協力:円谷エンターテインメント
  • 制作:本田エンターテインメント
  • 製作:アートポート
  • 配給・宣伝:アートポート

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