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作品スチール

ラブホテル・コレクション 甘い記憶

監督:村上賢司

2009年9月26日(土)より渋谷ユーロスペースにてレイトショー

2009年/カラー/HDCAM/ステレオ/63分(東日本編)・53分(西日本編)

イントロダクション

作品スチール

 ラブホテル、それは男女が愛を営むための場所。西洋の古城を思わせるような豪華な外観や、回転ベッドや鏡張りの天井といったユニークな設備、驚くほど華美な内装など、日本独自の発展を遂げたラブホテルは、飽くなきエロスへの情熱と創意工夫をこらした、世界に類を見ない“性の楽園”である。
 しかし、1985年の新風営法施行による規制強化以降、かつてのような趣向を凝らした設備を備えたラブホテルの新規建設は困難となった。“ラブホテル”という言葉でイメージするような典型的なラブホテルは、いまや絶滅の危機に瀕しているのだ。そんな消えゆくラブホテルを映像に収めたドキュメンタリーが『ラブホテル・コレクション 甘い記憶』だ。
 監督は村上賢司。ホラー作品「呪霊」シリーズや“便乗映画”『ALLDAYS 二丁目の朝日』『細菌列島』といったユニークなエンターテイメント作品を送り出す一方で、「工場萌えな日々」「伊勢エロスの館・元祖国際秘宝館」などの異色ドキュメンタリーも精力的に発表してきた鬼才である。念願の企画を実現させた本作では、名だたる名ホテルや伝説的ホテルを徹底的に取材し“東日本編”“西日本編”の2作へとまとめあげた。世間が目を向けない被写体にレンズを向ける写真家・都築響一と、ラブホテル研究で知られる金益見の協力を得て、まさにラブホテルの記録の決定版というべき作品となっている。
 キュートな愛とエロスの意匠を、未来への文化遺産として記録した『ラブホテル・コレクション 甘い記憶』は、観る者をエロスのワンダーランドへと誘っていく。

スタッフ

  • 監督・編集:村上賢司

  • 撮影:加藤隼介

  • 配給:ゼアリズエンタープライズ
  • 製作:ゼアリズエンタープライズ/ポニーキャニオン

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