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作品スチール

ポチの告白

監督:高橋玄
出演:菅田俊 野村宏伸 川本淳市 井上晴美 井田國彦 出光元 ほか

2009年1月24日(土)より新宿K's cinemaにてロードショー

2006年/カラー/35mm/ヴィスタサイズ/ドルビーステレオ/195分

イントロダクション

 実直で市民からも信頼されるひとりの警官。彼はあるきっかけから警察の組織ぐるみの犯罪に巻き込まれ悪徳へと染まっていく。そして――。
 『ポチの告白』は、実際に起きた日本の警察犯罪事件をモデルにした作品だ。警察問題ジャーナリストとして著名な寺澤有の原案協力と豊富な資料に基づき、警察犯罪に正面から切り込むストーリーは、警察犯罪を報道できない日本の記者クラブ制度の問題と、警察、検察、裁判所、報道の癒着による国家ぐるみの犯罪が現実に存在するという警察支配社会の恐怖を描きつつ、映画本来の娯楽性を損なうことのない、まさに社会派エンターテイメントと呼ぶべき作品になっている。
 脚本・監督・編集・製作を兼務したのは高橋玄。1980年代インディーズシーンから登場し、カルト的な人気を誇る『心臓抜き』で劇場監督デビュー、2004年の『CHARON(カロン)』が国際的に高い評価を得たほか、人気作家・乙一原作の『GOTH』を手がけるなどその動向が注目を集める映画作家だ。
 主演は、日本映画のみならず『キル・ビル』『ラストサムライ』などハリウッド作品にも出演する国際派の菅田俊。そして、ドラマ・映画で活躍する野村宏伸、『フリーズ・ミー』の井上晴美、『CHARON』主演の川本淳市、浅草喜劇から数えて芸歴50年の出光元。さらに作家のベストセラー作家・宮崎学をはじめ、セリフのある役だけで140名を越えるというキャストが揃い、見応えのあるドラマを描き出す。
 日本外国特派員協会が初めて映画に撮影協力したほか、各自治体が異例の協力体制をとるなど社会の話題を集めた作品が、完成から3年を経て、ついにベールを脱ぐ。そのラスト6分の衝撃は、すべての観客を震撼させるに違いない。

ストーリー

作品スチール

 所轄警察署の巡査・竹田八生(菅田俊)は、タケハチの愛称で呼ばれ、市民と上司に信頼される実直な警察官だった。
 ある日、タケハチは刑事課長・三枝(出光元)に認められ、刑事へと選抜昇任を果たす。同じころに妻・千代子(井上晴美)との間に待望の娘も生まれ、人生の転機に喜びを感じていた。だが、三枝の部署で刑事として一線に立つタケハチは、実直ゆえに三枝の不透明な命令にも盲目的に従い、後輩刑事の山崎(野村宏伸)と共に、やがて気がつかないうちに警察犯罪の主犯格となっていく。
 タケハチは、三枝たちの警察犯罪を追いかけていた警察嫌いの飲食店経営者・草間(川本淳市)と、その相棒である新聞記者・北村(井田國彦)を社会的に抹殺するように指示を受ける。タケハチは草間に警告するが、その手緩い手段に不安を感じた山崎は、三枝への忠心を証明するため、暴力団を使い草間を拉致し、重傷を負わせる。
 草間が行方を消し5年が過ぎたころ、タケハチは組織犯罪対策課長に昇任していた。すでに、三枝に代わって暴力団との共犯行為の陣頭指揮を執り巨額の裏ガネ作りに暗躍していたタケハチの所轄で、警視庁の現職刑事が殺害されるという事件が起きる。殺された刑事・兼頭は、三枝が指揮した5年前の麻薬事件の黒幕だった。
 同じころ、草間がフリーのジャーナリストとして戻ってきた。草間は、三枝とタケハチたちの警察犯罪を掴み、インターネットでゲリラ的な報道を開始。警察の管理下に置かれた記者クラブに告発を阻まれた草間と北村は、外国特派員協会で電撃的な記者会見を開き、三枝たちの組織的な警察犯罪が社会問題化していく……。

キャスト

  • 菅田俊
  • 野村宏伸
  • 川本淳市
  • 井上晴美
  • 井田國彦
  • 出光元

  • 水上竜士
  • 宮本大誠
  • 風祭ゆき
  • ガンビーノ小林
  • 木下順介
  • 山下真広
  • 舩木壱輝
  • 新井貴淑
  • 時田望
  • 李鐘浩
  • 蓉崇
  • 河端保成
  • 吉田祐健
  • 岡村洋一
  • 吉守京太
  • 崔哲浩
  • 澤田雅志
  • 藤村忠生
  • のむらゆみ
  • 塚本博一
  • 新橋鳩美
  • 北村栄基
  • 並樹史朗
  • 朝田帆香(子役)
  • ハンス・ヴァン・デル・ルフト
  • つじしんめい
  • 宮崎学(特別出演)
  • 寺澤有(特別出演)
  • 張魔夫(松本州弘)

スタッフ

  • 脚本・監督・編集:高橋玄

  • 製作:田村正蔵/高橋玄
  • プロデューサー:佐藤輝和/小高勲/高橋玄
  • 原案協力:寺澤有

  • 撮影:石倉隆二/飯岡聖英
  • 照明:小川満
  • 録音:西岡正巳
  • 美術:石毛朗
  • 助監督:中西正茂
  • 制作担当:小林孝幸
  • メイキング:中田圭

  • 音楽:高井ウララ/村上純/小倉直人

  • 製作:真空間/グランカフェ・ピクチャーズ
  • 配給・宣伝:アルゴ・ピクチャーズ

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