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ロストパラダイス・イン・トーキョー

監督:白石和彌
出演:小林且弥 内田慈 ウダタカキ 奥田瑛二 ほか

2010年9月18日(土)よりポレポレ東中野にてレイトショー

2009年/HD/115分

イントロダクション

作品スチール

 知的障害を持つ兄と暮らす青年。地下アイドルという顔も持つ風俗嬢。青年が兄のために風俗嬢を呼んだことから、3人の間には奇妙な絆が芽生えはじめる……。
 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2009でSKIPシティ・アワードを受賞したのをはじめ、海外の映画祭に正式出品され注目を集めた『ロストパラダイス・イン・トーキョー』が、いよいよ劇場公開される。
 主人公の幹生を演じるのは『ビルと動物園』『ランニング・オン・エンプティ』など主演作の続く小林且弥。仕事や兄との関係に悩みつつ漠然と日々を過ごす主人公の青年・幹生を独特のキャラクターで演じている。
 風俗嬢のマリンと地下アイドルのファラというふたつの顔を持つヒロインには、内田慈(うちだ・ちか)。多くの劇団の作品に参加し演劇界では知られた存在ではあるが、映画でメインキャストをつとめるのは初めて。その圧倒的な存在感は注目だ。その圧倒的な存在感は注目だ。
 さらに、知的障害を持つ幹生の兄・実生という何役に挑んだのは、舞台で活躍し『実録・連合赤軍〜あさま山荘への道程〜』など映画にも出演するウダタカキ。また、監督の顔も持つ名優・奥田瑛二が幹生と実生の過去にかかわる男・駒田を演じる。
 監督は若松孝二監督に師事し、行定勲、犬童一心らの作品に助監督として参加してきた白石和彌。脚本は『ある朝スウプは』(脚本・監督)や『ソラニン』(脚本)の高橋泉が白石監督と共同で執筆している。
 社会からはみ出しそうになりながらも希望を見出していく主人公たち。『ロストパラダイス・イン・トーキョー』は現代に贈るささやかな奇跡の物語だ。

ストーリー

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 黒崎幹生(小林且弥)は、父の死をきっかけに、父と暮らしていた兄の実生(ウダタカキ)と同居することになった。
 知的障害を持つ実生は、自分の性欲を処理することができない。幹生は、実生のためにデリヘル嬢を呼ぶことにした。やってきたのはマリン(内田慈)。事情を知ったマリンは屈託なく幹生に話しかけ、会ったばかりだというのに、マリンと実生は不思議なほどになじんでいた。
 マンション販売の会社に勤めて4年、いまだに上司から厳しい叱責を受けてばかりの幹生は、同僚たちと酒を飲んだ夜、ベロベロに酔っ払って帰宅する。翌朝、幹生が目を覚ますと部屋にはマリンの姿があった。昨夜、幹生が自分でマリンを呼び、マリンはそのまま泊まっていたのだという。
 いつしかマリンは、兄弟の身近な存在になっていた。幹生は、自分の部屋も持たずに生活しているマリンが、お金を貯めて自分の“アイランド”を手に入れるという夢を持っていることを知る。そしてマリンも、兄に対してさまざまな感情を持ち葛藤している幹生の内面に触れていく。
 そんなマリンには、もうひとつの顔があった。地下アイドルのファラとして秋葉原などで活動しているのだ。ファラの取材を続けてきたドキュメンタリー番組の演出家・酒井は、偶然の出来事からファラがマリンの名でデリヘル嬢として働いていることを知り、マリンと実生たちの関係を取材しようとする。さらに酒井は、実生が過去に起こした“事件”にも気づいた。
 そして、幹生と実生、マリンの関係は大きく変化していくことになる……。

キャスト

  • 黒崎幹生:小林且弥
  • マリン/ファラ:内田慈
  • 黒崎実生:ウダタカキ

  • 駒田宗一:奥田瑛二

スタッフ

  • 監督:白石和彌

  • 脚本:高橋泉/白石和彌

  • プロデューサー:大日方教史/齋藤寛朗

  • 撮影:辻智彦
  • 照明:大久保礼司
  • 録音:浦田和治
  • 美術:今村力

  • 音楽:安川午朗

  • 制作協力:若松プロダクション/カズモ
  • 製作:KOINOBORI PICTURES
  • 配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS

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