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作品スチール

ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う

監督:石井隆
出演:竹中直人 佐藤寛子 宍戸錠 大竹しのぶ ほか

2010年10月2日(土)より銀座シネパトス、シネマート新宿ほか全国ロードショー

イントロダクション

 男女のねじれた愛を描き、熱狂的な支持を集める監督・石井隆。その代表作のひとつである『ヌードの夜』から17年を経て、同作の主人公である紅次郎(くれない・じろう)の新たな物語がスクリーンに描き出される。
 前作『ヌードの夜』で紅次郎を演じた竹中直人が、再び次郎を演じることを熱望。竹中自身と石井監督の熱意によって、企画から10年をかけて新作『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』の映画化は実現した。ストーリは前作と独立したものであるが、随所に前作とのリンクを織り込み、まさに『ヌードの夜』のその後の世界を描いた作品となっている。
 代行屋の次郎の前に現われた“れん”という名の少女。彼女の依頼を受けた次郎は、やがてれんの心に広がる闇を知る……。
 ヒロイン・れんに抜擢されたのは佐藤寛子。グラビアアイドルとして人気を博し、女優としても映画・ドラマで活躍していた彼女が、石井監督のもと文字通りすべてをさらけ出す演技で、儚さと狂気、清らかさと闇をあわせ持つれんという人物を見事に表現してみせた。
 さらに、れんの母・あゆみには『死んでもいい』『GONIN2』の大竹しのぶ、れんの姉・桃には『フリーズ・ミー』の井上晴美と、過去に石井監督作品でヒロインを演じた女優の豪華共演が実現。また、主演映画『ココニイルコト』で数多くの映画賞を受賞した東風万智子が活動休止から復帰後初の映画出演を果たしているのも注目だ。そして女優陣が迫力の演技を見せる中、石井監督作品には『花と蛇2』以来の出演となるベテラン・宍戸錠が、れんの父・山神役で圧倒的な存在感を放つ。
 観る者の胸に激しく迫る壮絶な愛の物語。石井隆監督の新たな傑作の誕生だ。

ストーリー

 小さなバーを営む母とふたりの娘。その夜、彼女たちはある“作業”に手を染めた。妹のれん(佐藤寛子)がおかしたミスに気がつかないまま……。
 ある日、代行屋の紅次郎(くれない・じろう:竹中直人)のもとをひとりの少女が訪れた。少女の依頼は、父親の遺品である腕時計を捜してほしいというもの。ヘリコプターから散骨をおこなった際に一緒に撒いてしまったのだという。次郎は腕時計を探すために富士山麓の樹海へと赴く。見つかるわけがないと思いながら、そして少女の話を嘘っぽいと疑念を抱きながら、それでも次郎は何日間も腕時計を探し続ける。そして、次郎は奇跡的に腕時計を探しあてた。
 だが、腕時計に肉片のようなものが付着しているのが気になった次郎は「猫がくわえてきた」と偽って刑事のちひろ(東風万智子)に腕時計の調査を依頼する。以前、窃盗犯と間違えて次郎を殴りつけたことのあるちひろは、その負い目もあって次郎の依頼を引き受けた。鑑識が伝えてきた結果はちひろを驚かせるものだったが、ちひろはその事実を伏せ次郎に腕時計を返却する。
 腕時計を依頼人の少女に渡し、次郎の受けた奇妙な依頼は終わったはずだった。しかし、依頼人の少女=れんは、再び次郎のもとを訪れた。こんどの彼女の依頼は人捜し。れんの恩人だという行方不明の女性の足跡をたどりはじめた次郎の周囲で殺人が発生し、次郎は捜し求める女性の壮絶な人生を知ることになる……。
 れんの母親・あゆみ(大竹しのぶ)と姉の桃(井上晴美)、そしてれんの父親・山神(宍戸錠)たち“家族”の奇妙な関係。次郎はれんの抱える心の闇を知りつつも、れんを救いたいと願う……。

キャスト

  • 紅次郎(くれない・じろう):竹中直人
  • 加藤れん:佐藤寛子

  • 安斎ちひろ:東風万智子
  • 田中桃:井上晴美
  • 山神直樹:宍戸錠

  • 加藤あゆみ:大竹しのぶ

スタッフ

  • 監督・脚本:石井隆

  • エグゼクティブプロデューサー :椎名保/酒匂暢彦
  • 製作 :池田宏之/藤本款/石井隆
  • プロデューサー:大森氏勝/阿知波孝/小橋孝裕

  • 撮影:柳田裕男(J.S.C)/寺田緑郎(J.S.C)
  • 照明:宮尾康史
  • 美術:山崎輝
  • 録音:北村峰晴
  • 編集:村山勇二
  • 助監督:日暮英典

  • 音楽:安川午朗

  • 製作:角川映画/クロックワークス/ファムファタル
  • 制作プロダクション:ファムファタル
  • 配給:クロックワークス

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