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作品スチール

アワ・ブリーフ・エタニティ

監督:福島拓哉
出演:草野康太 呂美 福島拓哉 ほか

2010年10月16日(土)より新宿K's cinemaにてレイトロードショー

2009年/カラー/HDV/16:9/ステレオ/105分

イントロダクション

 東京で“エマノン”と呼ばれる新型ウィルスの感染が広がりはじめた。エマノンに感染した者は、もっとも大事な記憶を失ってしまうという。テルのかつての恋人・ミオもエマノンに感染し、テルの記憶を失っていた。やがて感染が広がる中、東京に戒厳令が発動される――。
 2009年の東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門に出品され好評を得た『アワ・ブリーフ・エタニティ』が、ついに一般公開を果たす。監督は映像集団P-kraftを主宰し、東京の自主映画シーンで独自のスタンスをもって活躍する福島拓哉。『アワ・ブリーフ・エタニティ』は、ミニシアターで公開され記録的な動員となったデビュー作『PRISM』から実に8年ぶりとなる、待望の長編第2作である。
 主人公のテルを演じるのは『渚のシンドバッド』『スイートリトルライズ』などの草野康太。ヒロイン・ミオには、ユニバーシアードスノーボード日本代表の経歴も持ち、現在は舞台を中心に活躍する女優・呂美。そのほか、福島監督作品の常連である岩崎高広、福島監督の短編『days of』主演の珠几(たまき)、若手監督プロジェクト“over8”代表の川野弘毅、ワークショップで福島監督が見出した竹内茂訓、梅田絵里子らが共演。さらに、俳優としての顔も持つ福島監督自身も、物語のキーとなる謎の男・キツネ役で出演している。
 『アワ・ブリーフ・エタニティ』は、決して大掛かりな撮影がおこなわれた作品ではない。しかし、そこには戒厳令下の東京の息詰まるような緊張感がたしかに感じられる。現代の“東京”に漂う終末感、東京で暮らす人々の渇きを伝える作品だ。

ストーリー

作品スチール

 テル(草野康太)の携帯に、ある日知らない女からの電話がかかってくる。誰かと話がしたくて適当に番号を押したと女の声は告げる――。
 テルは“高等遊民”を自称し、毎日なにせずにブラブラと暮らしている。そんなテルが暮らす東京では、突然倒れて数日後に意識を取り戻すという奇病が流行りはじめていた。
 ある日、テルも街中で人が突然倒れるのを目撃する。その様子を眺める通りすがりの人々の中に、テルはかつての恋人・ミオ(呂美)の姿を見つけ、声をかける。だが、ミオはテルが誰だかわからない様子で、人違いだと去っていく。
 テルが、行きつけのパブで友人である店長のイサオ(岩崎高広)とその恋人・カオリ(珠几)にミオを見かけたことを話していると、客の男が話に加わってきた。キツネ(福島拓哉)と名乗るその男は、いま流行っている奇病はエマノンというウィルスが原因だと告げる。そして、エマノンに感染すると、その人にとってもっとも大事な記憶を失ってしまうのだと。
 その後、街でミオと再会したテルは、ミオをパブへと連れていく。ミオはイサオのことも、カオリのことも、みんなと遊んだ記憶も持っていた。ただ、テルの記憶だけが失われていたのだ。
 いまは別の男性・有田(川野弘毅)と付きあっているミオ。しかし、テルの記憶が戻らないままに、ミオは改めてテルに惹かれ、新しいふたりの記憶を重ねていく。一方、エマノンの感染はさらに拡大を続け、街のいたるところで人々が倒れはじめた。街に混乱が広がり、エマノン感染ははついに世界規模へと広がり、東京には戒厳令が発動される。その中でテルは――。

キャスト

  • テル:草野康太
  • ミオ:呂美

  • イサオ:岩崎高広
  • カオリ:珠几
  • 有田:川野弘毅
  • ノリオ:竹内茂訓
  • モモコ:梅田絵理子
  • キツネ:福島拓哉

スタッフ

  • 監督 福島拓哉

  • 脚本:福島拓哉/迫田寿人

  • プロデューサー:福島拓哉/岩本光弘
  • アソシエイト・プロデューサー:井川広太郎
  • ライン・プロデューサー:雉雅威

  • 撮影監督:永野敏
  • 録音:桑島岳大
  • 美術:菊地実幸
  • 音響監督:UNpro by hideki
  • 衣装:澤田尚樹
  • 衣装デザイン:くがあすか
  • ヘアメイク:田沢麻利子
  • 挿入画:mitoka
  • 助監督:迫田寿人
  • 監督補:川野弘毅

  • 音楽:関口純/Unnecessary Noise Prohibited

  • 協賛:メディックメディア
  • 製作:P-kraft/プロダクション花城
  • 配給:マコトヤ

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