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作品スチール

ミツバチの羽音と地球の回転

監督:鎌仲ひとみ

2011年2月19日(土)より渋谷ユーロスペースにてロードショー

2010年/カラー/デジタル/135分

イントロダクション

作品スチール

 日本だけでなく世界各地の核の被害者を追った『ヒバクシャ―世界の終わりに』、核燃料再処理工場が建設された青森県六ヶ所村の人々の暮らしに迫る『六ヶ所村ラプソディー』と、大きな反響を呼んだ2本のドキュメンタリーを送り出してきた鎌仲ひとみ監督とグループ現代が制作した最新ドキュメンタリーが『ミツバチの羽音と地球の回転』である。
 『ミツバチの羽音と地球の回転』は、大きくふたつのパートから成り立っている。ひとつは、瀬戸内海に浮かぶ祝島の“現在”である。この小さな島の対岸にあたる山口県田ノ浦には、中国電力が原子力発電所の建設を計画している。漁業や農業で生活してきた祝島の人々は、自分たちの生活を支えてきた環境に大きな影響を与える原発建設に一貫して反対している。映画は、高齢化の進む祝島にUターンしてきた島一番の若い働き手・山戸孝さんを中心に、島で暮らす人々の生活を追い、島の置かれた状況を、島民の目線に立って伝えている。
 そして、もうひとつの映画の舞台となるのがスウェーデンだ。現在、世界各地では将来にわたり“持続可能”な社会を目指す動きが実践されている。その先端の例となるのがスウェーデンだ。最北端のオーバートーネオ市では風力やバイオマスなどを用いた自然エネルギーにより、持続可能な自治体を目指した取り組みがなされている。首都ストックホルムでも、人々は自然エネルギーによる電力を“選択”することができる。環境を重視したエネルギー政策がなされている。
 遠く離れた祝島とスウェーデン。ふたつの異なった問題を扱っているように見える『ミツバチの羽音と地球の回転』だが、そのふたつを根本で繋げるものがあるのではないか。『ミツバチの羽音と地球の回転』は“未来”を考えることを提示する。

スタッフ

  • 監督:鎌仲ひとみ

  • プロデューサー:小泉修吉

  • 撮影:岩田まきこ/秋葉清功/山本健二
  • 録音:河崎宏一/服部卓爾
  • 助監督:豊里洋/南田美紅/齋藤愛
  • 編集:辻井潔
  • 編集スタジオ:MJ
  • 録音スタジオ:東京テレビセンター

  • 音楽:Shing02

  • 制作・配給:グループ現代

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