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作品スチール

ちづる

監督:赤崎正和
出演:赤崎千鶴 赤崎久美 ほか

2011年10月29日(土)よりポレポレ東中野、横浜ニューテアトルにてロードショー

2011年/カラー/HD/ヴィスタサイズ/75分

※「赤崎」の「崎」は正しくはつくりの上が「立」となる“たつさき”ですが、環境によっては文字が表示されないため、本記事では「崎」で代用しています

イントロダクション

作品スチール

 赤崎千鶴さんは、重度の知的障害をともなう自閉症である。『ちづる』は、2009年の秋から1年間にわたり、千鶴さんと家族の姿をカメラに収めたドキュメンタリー映画だ。
 監督は赤崎正和。千鶴さんの兄である。立教大学現代心理学部映像身体学科で学ぶ赤崎監督は、卒業制作として映画を撮るにあたり、題材に千鶴さんを選んだ。それは、これまで妹のことを周囲に語ろうとはしなかった赤崎監督にとって大きな決意だった。指導教授であり、ドキュメンタリー映画『蟻の兵隊』などで知られる映画監督の池谷薫のアドバイスや、千鶴さんと監督の母親・久美さんの理解に支えられて撮影された『ちづる』は、赤崎監督自身が抱える悩みや迷いをも映し出した、セルフ・ドキュメンタリーとなっている。
 赤崎監督は、一貫して、兄・息子としての視点で家族にカメラを向けている。しかし、完成した映画は決して内向きに閉じたものではない。監督の主観的な視点を感じさせつつも観客に向けて大きく広がる、不思議な距離感を持った作品となっている。
 そして、学生の赤崎監督が作った『ちづる』は、同じく学生の手によって一般公開される。現役立教大生で結成された「ちづる」上映委員会が、池谷とともに宣伝・配給に業務を手がけるという、映画界でも異例となる形式で上映が実現される。
 「妹の持つ独特な魅力を伝えたい」という想いがあったと赤崎監督は語る。その魅力は、スクリーンを通して間違いなく伝わっていくだろう。そして、スクリーンに映る千鶴さんが魅力を放つのと同じように、『ちづる』という作品そのものも、この映画でしか得られない独特の魅力を放っている。

キャスト

  • 赤崎千鶴
  • 赤崎久美
  • 赤崎正和
  • 赤崎バナナ

スタッフ

  • 監督・編集:赤崎正和

  • 製作:池谷薫

  • 撮影:赤崎正和/赤崎久美
  • 録音:石山智弘
  • 音響効果:鈴木利之
  • HD編集:椿学
  • 機材管理:水上ゆき
  • 予告編制作:岩崎伊津子
  • デザイン:渡辺純
  • ウェブサイト作成:中山綾子
  • 宣伝アドバイザー:市川篤

  • 音楽:内池秀和

  • 監修:内山登紀夫(よこはま発達クリニック・福島大学教授)

  • 協力:立教大学校友会
  • 配給・宣伝:「ちづる」上映委員会

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