犬飼さんちの犬
監督：亀井亨
出演：小日向文世 ちはる 木南晴夏 池田鉄洋 ほか
２０１１年６月25日(土)よりシネマスクエアとうきゅうほか全国ロードショー
２０１１年／カラー／ビスタサイズ／ＤＴＳステレオ／92分
単身赴任から１年ぶりに我が家に戻った犬飼さん。ところがなんと、久々の我が家には知らないうちに犬が！ 大の犬嫌いの犬飼さんを尻目に、家族は犬と楽しそう。どうする!? 犬飼さん！ 『イヌゴエ』『ネコナデ』『幼獣マメシバ』『ねこタクシー』と、人と動物との出会いから始まるハートウォーミングストーリーを届けてきたシリーズの第５弾が『犬飼さんちの犬』だ。
主人公の犬飼保を演じるのは小日向文世。映画『非・バランス』『アウトレイジ』や「木更津キャッツアイ」「HERO」主演作「あしたの、喜多善男」などのヒットドラマで知られる人気俳優が、ちょっと気弱な笑顔の犬飼さんを魅力たっぷりに演じる。
そして、犬飼さんの妻・潤子を『パークアンドラブホテル』などで女優としての評価も高いちはるが演じるほか、犬飼さんの勤めるスーパーの社員に『20世紀少年』シリーズの木南晴夏、『春との旅』の徳永えり、舞台や映画・テレビで活躍する池田鉄洋と、バラエティに富んだキャストが共演。さらに『幼獣マメシバ』で主人公・芝二郎を演じた佐藤二朗が同じ役で再登場、あの芝二郎が今回どんな役割を果たすのか注目だ。もちろん、犬のサモンを演じたサモエド犬の愛らしさは見逃せない。
脚本はシリーズ第１弾『イヌゴエ』から手がける永森裕二。『心中エレジー』などで海外での評価も高い亀井亨監督が『幼獣マメシバ』『ねこタクシー』に続いてメガホンをとっている。
エンディングを飾るのは、犬好きで知られるアーティスト・SEAMO（シーモ）の「ワン☆ダフル」。主題歌依頼以前に作られていた曲だが、偶然にも映画の内容とリンクする内容から、スタッフ・キャストからの絶賛を得て主題歌に決定した。
苦手だった犬と距離を縮めていく中で気づいていくもの。自然と笑顔が浮かんでくる、あったかい映画の登場だ。
犬飼保（小日向文世）は、“犬飼さん”という名字に反して、子犬が近づいただけで逃げ出してしまうほどの犬嫌い。スーパーマーケット・バスコダガマに勤める犬飼さんは、現在は都会から遠く離れた離島の鳥ヶ崎店に単身赴任中。妻の潤子（ちはる）たち家族とは、食事のときにネット中継で会話するだけで、もう１年も会っていない。
鳥ヶ崎店では、島の名産品・島石鹸を全国に送り出している。犬飼さんは、若手女子社員の鳥飼カエデ（木南晴夏）とともに、島石鹸の材料となる草集めに励む毎日だ。ところがある日、島石鹸に関するトラブルが発生。犬飼さんは、本社からの命令で、カエデと、無責任な店長の蓮田喜一郎（池田鉄洋）とともに、本社でトラブル処理に当たることになった。
思いがけず自宅に戻ることになった犬飼さん、１年ぶりに自宅のドアを開けると、そこにはフサフサの白い毛に包まれた犬の姿が！ 潤子に聞くと、犬飼さんが単身赴任の間に飼いはじめたサモエド犬のサモンだという。娘の幸（小野花梨）も息子の岳（矢部光祐）もすっかりサモンとなじんでる様子で、犬飼さんは自分が家族の輪から外れてしまったように感じる……。
犬飼さんが島から戻って４ヶ月、トラブル処理はいまだ終わらず、犬飼さんは本社社員の菊田萌子（徳永えり）の指示のもと、カエデと一緒にあちらこちらで頭を下げる日々が続いている。そして家を空けることの多くなった潤子や子供たちに代わり、犬飼さんがサモンの世話をしなくてはならないことも増えていた。犬飼さんは挙動不審なペットショップの店員・芝二郎（佐藤二朗）のアドバイスを受けながら、なんとかサモンとうまくやろうとするのだが……。
果たして犬飼さんとサモン、家族の関係はどうなる？ そして家族が犬飼さんに内緒でサモンを飼いはじめた理由とは……。
