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作品スチール

歓待

監督:深田晃司
出演:山内健司 杉野希妃 古舘寛治 ほか

2011年4月23日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー

イントロダクション

作品スチール

 ある日ふらりと現われたひとりの男。男に導かれるように次々とやってくる来訪者は、印刷業を営む小林家の毎日を変えていく……。東京の下町を舞台にした『歓待』は、思わぬ事態に翻弄されていく平凡な一家の物語だ。
 監督は1980年生まれの新鋭・深田晃司。映画美学校で学んだのちに平田オリザが主宰する劇団青年団の演出部に入団し、これまでに劇場用映画として『ざくろ屋敷』『東京人間喜劇』を発表。いずれの作品も海外の映画祭で高く評価されており、日本のみならず世界から期待を集める若手監督だ。
 主人公の小林幹夫を演じる山内健司をはじめ、キャストには深田監督の所属する劇団青年団所属俳優が参加。中でも『松ケ根乱射事件』『南極料理人』などで映画界でも注目される古舘寛治は、物語のキーとなる人物・加川役でとらえどころのない怪演を見せている。
 そして、幹夫の妻・夏希を演じるのは杉野希妃(すぎの・きき)。韓国映画『まぶしい一日』の主演で映画デビューし、キム・キドク監督『絶対の愛』などに出演、篠原哲雄監督『クリアネス』で日本映画初主演をつとめた国際派女優だ。現在26歳の若さながらエドモンド・ヨウ監督の短編『Exhalation』やリム・カーワイ監督の長編『マジック&ロス』でプロデューサーをつとめる杉野は、本作『歓待』でも深田監督とともにプロデューサーも兼ね、初めて日本映画のプロデュースをおこなっている。
 コミカルなタッチの『歓待』は、ひとりの男に一家が振り回されるコメディと捉えることもできる。そして同時に、日常がグズグズと崩れていく恐怖や、現代の日本社会が抱える問題を感じさせる。若き才能が世界に向けて送る“日本映画”だ。

ストーリー

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 東京の下町で小さな印刷屋・小林印刷を営む小林幹夫(山内健司)。歳の離れた妻の夏希(杉野希妃)が前妻との娘・エリコ(オノエリコ)の面倒を見て、出戻りの妹・清子(兵藤久美)も同居するというやや込み入った家庭だが、家族同士の関係も円満、近所付き合いも良好でごく平凡な日々を送っている。
 ある夏の日、小林印刷にひとりの男が現われた。いなくなったインコを探すためにエリコと夏希が作った張り紙を見てやってきたのだという。不思議な調子よさのその男・加川花太郎(古舘寛治)は、突然やって来たにもかかわらず、まるで古くからの知り合いのような気安さで接してくる。そして翌日も加川は小林印刷に現われた。慣れた様子で印刷の機械を扱う加川は、いつの間にか小林印刷に住み込みで働くことになっていた。
 用事で家を空けていた幹夫と夏希、エリコ3人が帰ってくると、家の中には金髪の女性が。加川は悪びれる様子もなくその女性を妻だと紹介する。こうして、アナベラ(Bryerly Long)も小林家の一員に加わることになった。英語がわからないらしい加川と日本語のできないアナベラという、夫婦にしては奇妙なふたり。加川は夏希に「実は偽装結婚なんですよ」と明かしたかと思うと「冗談です」と打ち消すのだが……。
 それからも、加川は不意に1週間の休みをとってどこかに出かけたりと不可解な行動を見せていく。加川の存在は、少しずつ小林家の毎日に変化を与えていた。加川に導かれるように次々に小林家にやって来る思わぬ来訪者。一体、小林家はどうなってしまうのか?

キャスト

  • 小林幹夫:山内健司
  • 小林夏希:杉野希妃
  • 加川花太郎:古舘寛治
  • アナベラ:Bryerly Long
  • 清子:兵藤公美
  • エリコ:オノエリコ

スタッフ

  • 脚本・監督・編集:深田晃司

  • プロデューサー:杉野希妃/深田晃司
  • エグゼクティブ・プロデューサー:松原治/足立誠/小野光輔/宮田三清/岩倉達哉

  • 美術監督:平田オリザ

  • 撮影監督:根岸憲一
  • 美術:鈴木健介
  • 録音:新垣一平

  • 映画「歓待」製作委員会:紀伊国屋書店/レトル/和エンタテインメント/アトムエックス/S・D・P
  • 企画・制作:有限会社アゴラ企画/青年団・和エンタテインメント

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