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作品スチール

モルモット

監督:葉山陽一郎
出演:三輪ひとみ 桜井ふみ ほか

2011年1月8日(土)より池袋シネマ・ロサにてレイトショー

2010年/カラー/DV/16:9ビスタ/61分

イントロダクション

 新薬開発においては、実際に人体に薬を投与しての試験“治験”がおこなわれる。この“治験”を題材にして話題を集めた映画『サル』、治験と薬害の恐怖を描いた続編『saru phase three』に続く、衝撃の“治験ムービー”第3作となる『モルモット』がついに完成した!
 主人公は児童相談所職員の玲子。玲子はアルコール依存症の妊婦・美咲に飲酒をやめさせようとしていた。あるときから美咲は飲酒をやめ生活にも改善が見られたが、玲子は美咲が酒をやめるため医師から勧められた“安全な新薬”を服用していることを知る……。
 玲子を演じるのは三輪ひとみ。『発狂する唇』『血をすう宇宙』などカルトな人気を誇る作品にも多く出演し、カルト映画クイーンの異名も持つ個性派女優だ。本作では、得体の知れない闇に毅然と立ち向かう玲子を独特の存在感で凛々しく演じている。
 また『サイタマノラッパー2 女子ラッパー傷だらけのライム』で注目の女優・桜井ふみが、知らず知らずのうちに危険な人体実験の落とし穴に落ちていく妊婦の美咲を熱演している。
 監督はもちろん前2作『サル』『saru phase three』を手がけてきた葉山陽一郎。本作では、児童虐待やDV、アルコール依存症、妊婦の飲酒による胎児への悪影響“FAS(フェイタル・アルコール・シンドローム)”などの社会的な問題を扱いつつも、ショッキングな描写も盛り込みエンターテイメント性の高い作品に仕上げている。
 我々が生きる日常の中に潜む“闇”に視点を向けた、異色の医療ミステリーの誕生だ。

ストーリー

 児童相談所の職員・相馬玲子(三輪ひとみ)は、掛川美咲(桜井ふみ)の娘・花鈴を保護する。花鈴は美咲と継父から日常的に虐待を受けていたのだ。美咲は娘を取り返そうと相談所にやってくるが玲子は毅然と対応する。
 検査の結果、花鈴にはFASの症状が見られた。FASとは、フェイタル・アルコール・シンドローム=胎児性アルコール症候群の略。妊娠中に母親が習慣的に飲酒していたことにより、生まれてきた子供にさまざまな先天的な障害が見られることである。美咲は次の子供を妊娠している現在も飲酒を続けている。玲子は美咲に飲酒をやめるよう諭すが、美咲は聞き入れようとはしなかった。
 だが、夫の暴力に悩み酒に走っていた美咲も内心では子供のために酒をやめたいと思っていた。美咲は小さな産婦人科医院を訪れ、美咲の話を聞いた医師・猿渡は美咲にある薬を勧める。通常、アルコール依存症の治療に使われる抗酒剤は妊婦には使用できない。しかし、副作用もない新開発の薬があるというのだ。まだ厚生労働省の認可は得られていないものの安全は保証されているという。さらに、その薬を飲めば妊娠中の診療や出産費用が無料になるのに加え、協力費として高額な謝礼が支払われるという猿渡の言葉に、美咲は薬の処方を希望するのだった。
 薬のおかげで酒をやめることができ、生活態度も改善されてきた美咲だったが、やがて身体に異常を感じはじめていた。事情を知った玲子は、美咲が新薬の治験に使われているのではないかと疑いを抱く。玲子が調査を進める中で、ある製薬会社の関与が浮かび上がってくる……。

キャスト

  • 三輪ひとみ

  • 桜井ふみ

  • 大谷亮介
  • たいがー・りー
  • 沖正人
  • 田口主将
  • 雑賀克郎
  • 石原和海
  • 泉和束

スタッフ

  • 監督:葉山陽一郎

  • プロデューサー:沖正人

  • 脚本・小鳥遊まり/葉山陽一郎

  • 撮影:中尾正人
  • 照明:白石宏明
  • 編集:加藤修大
  • 特殊メイク:梅沢壮一
  • 美術:井手規愛
  • 助監督:鈴木悠治

  • 製作:シネアスト
  • 制作協力:湘南藤沢フィルムコミッション/NPO法人湘南市民メディアネットワーク/原町田夜間診療所/パナソニックDVワークショップスタジオDU/インティグレティドゥ・メディカル研究所/FREE STYLE CAFE/遣沢伸二
  • 配給:アルゴピクチャーズ

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