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BUNGO 〜ささやかな欲望〜 告白する紳士たち

監督:関根光才/山下敦弘/谷口正晃
出演:橋本愛 リリー・フランキー/山田孝之 成海璃子/波瑠 三浦貴大 ほか

2012年9月29日(土)より角川シネマ有楽町ほか全国順次ロードショー

2012年/カラー/ビスタ/5.1ch/108分

イントロダクション

作品スチール

 いつの時代も変わらぬ男女の機微。明治から大正、昭和にかけて、数多くの作品を世に送り出した文豪たちの短編を原作に、気鋭の映画監督たちといま注目のキャストたちによりさまざまな「男と女」の姿を描き出すオムニバス映画が『BUNGO 〜ささやかな欲望〜』だ。6本の短編が『みつめられる淑女たち』『告白する紳士たち』の2編にわけて同時公開される。
 『告白する紳士たち』は「鮨」「握った手」「幸せの彼方」の3編。
 芸術家・岡本太郎の母親でもある岡本かの子の作品を映画化した「鮨」は、子を想う母の心が胸を打つ感動作。寿司店の看板娘・ともよを映画出演の続く橋本愛が演じ、常連客の“先生”を多彩な分野で活動するリリー・フランキーが演じる。監督はCMやショートフィルムで国内外で高い評価を受ける関根光才。時代を感じさせるロケーションにも注目だ。
 『マイ・バック・ページ』『苦役列車』などの山下敦弘がメガホンをとった坂口安吾原作「握った手」は、男女の“心理”をふたりの大学生を主人公に、コミカルなタッチで描いた作品。男子学生の松夫には山田孝之、女子学生の由子には成海璃子と、現在の日本映画界を代表する若手俳優ふたりが共演する。
 林芙美子原作の「幸せの彼方」は、若い夫婦を巡るある“秘密”の物語。夫役に三浦貴大、妻役に波瑠(はる)と、期待の若手俳優を迎え、『時をかける少女』(2010年版)などの監督・谷口正晃が夫婦の姿を誠実に描き出している。ロケ地の美しい情景が、観客を舞台となった昭和初期の時代へ運ぶ。
 若手キャストたちにより蘇る昭和の名作。3編の作品が、ときにあたたかに、ときにコミカルに、人の想いを伝えてくれる。

ストーリー

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 さまざまな客で賑わう寿司店・福ずし。店を手伝う娘のともよ(橋本愛)は、店を訪れるさまざまな男たちの姿を眺めている。店をよく訪れる客のひとりに“先生”と呼ばれる和装の男(リリー・フランキー)がいた。先生と呼ばれてはいるが医者ではないという男に、ともよは淡い好意を抱いていた。ある日、買い物に出かけていたともよは、町中で偶然に先生と出会う。ともよのお気に入りの空き地でひとときを過ごす先生とともよ。そして先生は、ともよに鮨にまつわる自分の過去を話して聞かせる……。


握った手

 大学生の松夫(山田孝之)は、心理学に傾倒している女子学生の由子(成海璃子)に声をかけた。数日前に由子にしたある行動を詫びようとする松夫は「どうして僕があんなことをしでかしたのか」と、そのわけを話しはじめる……。
 松夫が映画を観にいった日の出来事。映画を見ている最中、松夫は勢いで隣に座っていた女性の手を握ってしまったのだが、その女性は松夫の手を握り返し、それがきっかけで松夫は彼女と付きあうことになった。だが、松夫の中にある疑問が芽生える。女性は誰でも手を握ったらその手を握り返すのではないか……。


幸福の彼方

 昭和14年。信一(三浦貴大)と絹子(波瑠)は見合いの席で初めて顔をあわせる。ふたりきりになると、絹子は些細なことからおかしそうに笑い出す。後日、絹子は戦争で傷ついた信一の片目が治らないことを承知の上で縁談に応じ、ふたりは夫婦となった。穏やかな性格の信一と、慎ましい絹子。和やかな夫婦の暮らしが続いていたある日、信一は絹子に仲人が隠していたある事実を告げる。信一には子供がいるというのだ。生まれてすぐ母親がいなくなり、信一がひとりで育ててきた子供は、信一が出征する際に里子に出されていた。それを知った絹子は……。

キャスト

  • ともよ:橋本愛
  • 先生:リリー・フランキー

握った手

  • 松夫:山田孝之
  • 由子:成海璃子

幸福の彼方

  • 絹子:波瑠
  • 信一:三浦貴大

スタッフ

  • 原案:「BUNGO」(角川文庫)
  • 製作:「BUNGO ささやかな欲望」製作委員会
  • 制作:ボイス&ハート
  • 配給:角川映画

  • 監督:関根光才
  • 原作:岡本かの子
  • 脚本:大森寿美男

握った手

  • 監督:山下敦弘
  • 原作:坂口安吾
  • 脚本:向井康介

幸福の彼方

  • 監督:谷口正晃
  • 原作:林芙美子
  • 脚本:鎌田敏夫

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