織田信長がこの世を去り、豊臣秀吉が天下統一を図っていた時代。秀吉に対抗し、天下を我がものとせんとする者がいた。その名は天魔王（森山未來）。天魔王率いる関東髑髏党は、手段を選ばず関東を支配しようとしていた。
髑髏党に襲われた村に、兵庫（勝地涼）率いる傾奇者の侍集団・関八州荒武者隊が現われた！ 襲われた女たちを助けようとする兵庫たちだったが、威勢がいい割に腕はそれほどでもない関八州荒武者隊、逆に窮地に陥ってしまう。それを助けたのは通りすがりの無宿者・捨之介（小栗旬）。すご腕の捨之介の活躍で髑髏党は退散し、兵庫たちも村の女たちも助けられたが、関八州荒武者隊のひとり、三五（河野まさと）は、荒武者隊を裏切って髑髏党とともに去っていった。
兵庫は、村を失った女たちを“無界の里”へと連れていく。関東一の色里として知られる無界の里は、居場所のなくなった者たちが集まる救いの里でもあったのだ。兵庫とともに里にやってきた捨之介は、人気の遊女・極楽大夫（小池栄子）や、やはりこの里へと逃げてきた少女・沙霧（仲里衣紗）たちと出会う。そして、この里を取りしきっている無界屋蘭兵衛（早乙女太一）は、捨之介が捨てたはずの過去を知る男であった。
さらに、捨之介と蘭兵衛と深い縁で結ばれた男がもうひとり。ほかならぬ天魔王であった。捨之介、蘭兵衛、天魔王の３人は、かつて同じ夢を見て生きた仲間だったのだ。
かつて主が果たせなかった夢を継ごうと狂気ともいえる行動に走っていく天魔王を止めるべく、捨之介は髑髏城に乗り込むことを決意する。二万の兵が守る髑髏城を攻めるのは、たったの七人……。
ゲキ×シネ『髑髏城の七人』
作；中島かずき 演出：いのうえひでのり
出演：小栗旬 森山未來 早乙女太一 ほか
２０１３年１月12日(土)より全国ロードショー
２０１３年／カラー／16:9／5.1chサラウンド／１７９分
演劇を映像に収録し映画館のスクリーンで上映、従来の舞台中継とは違った新たなエンターテイメントを提示する「ゲキ×シネ」。その記念すべき第10作となるのは、劇団☆新感線の代表作『髑髏城の七人』だ！
ときは戦国時代。関東髑髏党を率いて天下を手中に収めようとする天魔王。天魔王と過去に縁を持つ無宿者・捨之介は、狂気の天魔王を止めるべく、髑髏党の本拠・髑髏城に向かう。二万の兵が守る髑髏城に乗り込むのは、たったの七人……。
近年はアニメやドラマの脚本も手がける座付き作家・中島かずき作、主宰者のいのうえひでのり演出による舞台「髑髏城の七人」は、１９９０年に初演され、劇団☆新感線の人気を決定づけるきっかけとなった。１９９７年、２００４年と再演を繰り返してきた伝説的作品が、新たなキャストを復活。大反響を呼んだ公演がスクリーンに登場する。
捨之介には小栗旬、天魔王には森山未來と、演劇・映像を問わず活躍する若手実力派俳優が共演し、無界屋蘭兵衛には舞台で活躍する早乙女太一。この物語の核となる３人に加え、少女・沙霧に本格的舞台初挑戦の仲里衣紗、関八州荒武者隊を率いる兵庫に勝地涼、女郎・極楽太夫に小池栄子と、豪華なキャストが集った。そして、贋鉄斎役には過去の公演で沙霧や極楽太夫を演じた高田聖子、天部の将監に粟根まこと、三五に河野まさとの劇団☆新感線メンバーがガッチリと支え、演出家としても活躍する千葉哲也が３度目となる劇団☆新感線参加を果たしている。
18台のカメラを用い、舞台の迫力に加えて通常は見るのことの難しい俳優たちの微妙な表情や汗までを捉える『ゲキ×シネ 髑髏城の七人』。スクリーンをとおして舞台から放たれるエネルギーを体感してほしい。
- 捨之介：小栗旬
- 天魔王：森山未來
- 無界屋蘭兵衛：早乙女太一
- 極楽太夫：小池栄子
- 兵庫：勝地涼
- 沙霧：仲里依紗
- 贋鉄斎：高田聖子
- 天部の将監：粟根まこと
- 三五：河野まさと
- 狸穴二郎衛門：千葉哲也
- 作：中島かずき
- 演出：いのうえひでのり
- 映像製作：イー・オシバイ
- 配給：ヴィレッジ／ティ・ジョイ／プレしディオ
- 宣伝協力：スキップ