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作品スチール

ハルをさがして

監督:尾関玄
出演:小柴大河 佐藤菜月 小泉凱 橋本一輝 洞口依子 小沢仁志 ほか

2016年8月6日(土)より 下北沢トリウッドにてロードショー

2015年/カラー/HD/ステレオ/93 分

イントロダクション

作品スチール

 中学生最後の夏休み。さえない男子3人組は、転校生の少女とともに少女がかつて住んでいた福島へ向かう。少女が飼っていた犬・ハルをさがして……。
 これまで、数多くの映画やテレビドラマにラインプロデューサーや制作スタッフとして携わってきた尾関玄の、初の長編監督作となるのが『ハルをさがして』だ。脚本も尾関自身によるオリジナルストーリー。震災から1年半後の夏の福島を舞台に、中学生たちの成長が描かれていく。
 メインキャストに起用されたのは、登場人物たちと同年代の(撮影当時)期待の新星たちだ。主人公のノボル役には3歳から芸能活動を始めドラマなどに出演する小柴大河。ヒロインである福島からの転校生・サエコには鈴木卓爾監督作品『楽隊のうさぎ』に出演した佐藤菜月。同級生・マサル役にはドラマ・CMで活躍する小泉凱。同じく同級生のヒロキ役には個性的な風貌がドラマなどでも印象を残す橋本一輝。さらに、ベテランの洞口依子や小沢仁志が4人の中学生が旅先で出会う大人たちを演じ、作品に厚みを与えている。
 『ハルをさがして』は、震災、福島という題材の中で「まだ自分ではなにも決められない10代のもどかしさ」を浮き上がらせていく。きっと映画を観た誰もが、自分がかつて抱えていた、あるいはいま抱えている「もどかしさ」を蘇らすだろう。夏の風景の中で「忘れてはならないもの」を伝える『ハルをさがして』は、中学の同級生である監督の尾崎とプロデューサーの内藤諭が結成したグループ・ISHIOの自主制作・自主上映作品として公開される。作り手が自ら届けたい“想い”が、そこにある。

ストーリー

作品スチール

 中学3年生のノボル(小柴大河)は、スポーツが得意なわけでも勉強ができるわけでもなく、クラスの女子から気持ち悪がられているさえない男子。同じようにさえない男子のマサル(小泉凱)とヒロキ(橋本一輝)といつもつるんでいる。
 ノボルは、2年生のときに福島から「自主避難」で転校してきた同級生・チエコ(佐藤菜月)のことが気になっている。夏休みに入りチエコと顔を合わす機会もなくなってしまったノボルは、飼い犬の散歩中にチエコの家の近くに。すると思いもかけずチエコと会話を交わすことになった。そして夏休みの予定を聞かれたノボルが「福島に写真を撮りに行こうかな」と適当に答えると、急にチエコが真剣な表情になる。
 チエコは福島にいたころ、ハルという名前の犬を飼っていた。東京に来るときハルは福島の親戚の家に預けられたのだが、どうも行方不明になってしまったらしい。チエコは、福島で一緒にハルを探してほしいとノボルに頼んできた。
 話の成り行きでマサルとヒロキもハル探しに巻き込まれることに。最初はあまり乗り気になれなかったノボルたち3人だったが、女子と一緒の旅行に魅力を感じ、結局は3人揃ってチエコとともに福島に向かうことになる。
 ついに福島行きの日がやって来て、ノボルたちは電車で福島に。4人はハルが預けられているチエコの親戚の家に向かうが、なぜかチエコは親戚と顔を合わせるのを避けようとする。
 やはりハルは親戚の家から逃げ出していた。ハルを見つけるまで帰らないと宣言するチエコにノボルたち3人は戸惑う。
 震災から1年半の2012年夏。ノボルたちは、福島で中学生活最後の夏休みを体験する……。

キャスト

  • 小柴大河
  • 佐藤菜月
  • 小泉凱
  • 橋本一輝

  • 洞口依子
  • 小沢仁志

スタッフ

  • 脚本・監督:尾関玄

  • プロデューサー:内藤諭

  • 撮影:栗田東治郎
  • 録音・整音:小牧将人
  • 編集:石川真吾

  • 音楽監督:遠藤浩二
  • 主題歌:甲本ヒロト「呼んでくれ」

  • 企画・製作・配給・宣伝:ISHIO

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