豊川悦司さんが破天荒な父親役に挑んだ映画『サウスバウンド』が10月６日に初日を迎え、新宿ガーデンシネマで豊川さんと天海祐希さんら出演者と森田芳光監督による舞台あいさつがおこなわれました。
　『サウスバウンド』は、直木賞作家・奥田英朗さんのベストセラー小説の映画化。骨太でちょっと過激な父親に率いられた上原一家が、移住先の種子島での体験を通じて気づく“家族の絆”を描いています。
　本作は沖縄での長期のロケが敢行されており、豊川さんは「合宿状態で撮影していまして、ぼくも天海さんも子供たちもリアルに気持ちが通じ合って、ほんとの家族みたいに雰囲気になれたんですよ。それがスクリーンに出ていて、すごく良かったと思います」とコメント。母親役の天海さんは「沖縄は星が綺麗で、朝も昼も夜も絵になるところ。とても心が穏やかになれて、豊かになれました」と沖縄の印象を語りました。
　森田監督は「台本にない即興演出もけっこうあるんですけど、みなさん演出した以上にそれに応えてくださってありがたかったです」と“上原一家”の演技に満足気な表情を見せました。

　そして、映画の主題歌「永遠の詩」を歌う歌手の中島美嘉さんがサプライズゲストとして花束を持って登場、会場を沸かせました。

　主題歌「永遠の詩」について「家族の愛だったり、女性から男性への愛だったり、子供から親への愛だったり、いろいろにとれる“大きな愛”がテーマ。楽園のようなイメージがあればいいかなと思いました」と中島美嘉さん。そのコメントを受けて司会者から「豊川さんにとっての楽園とは？」という質問がされると、豊川さんは「どうしてそんな難しい質問を急にふってくるですかねえ(笑)」と苦笑いを見せつつ「この映画が２時間足らずのみなさんの楽園になることを祈ります。充分に楽しんでください」と舞台あいさつを締めくくりました。

　映画『サウスバウンド』は10月６日(土)より、新宿ガーデンシネマほかにて全国で絶賛公開中です。