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『休暇』完成披露試写会

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舞台あいさつをおこなった小林薫さん、大杉漣さん、柏原収史さん、門井肇監督(左から)

 吉村昭さんの短編小説を実力派俳優陣の共演で映画化した『休暇』(6月7日公開)の完成披露試写会が5月10日に明治安田生命ホールでおこなわれ、主演の小林薫さん、共演の大杉漣さんと柏原収史さん、門井肇監督が舞台あいさつをおこないました。
 『休暇』は、拘置所に勤務する刑務官の日常をとおして、人間の“死”というテーマを扱った作品。主人公の刑務官を演じた小林さんは「深刻な話ではあるんですけど、普通の男がささやかな幸せを求めて生きていくという話でもあるので、それを読み取っていただければ幸いです」とコメント。門井監督は「扱っているものは死刑囚だったり刑務官だったり重い印象だと思うんですけど、あくまで出てくる人の生き様に注目して、娯楽映画として楽しんでいただけるのが一番の望みです」と語りました。

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人の死に立ち会う刑務官という役について「あんまり重く受け止めて、頭で考えてもしょうがないと思いまして、深刻にやらないようにしていました」と主人公の刑務官・平井役の小林薫さん

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「こんな地味なテーマを地味に描く映画があってもいいのかなと思います。この映画がみなさんにとってちょっとした“休暇”になってくれればいいかなと思っています」と刑務官・三島役の大杉漣さん

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刑務官・大塚役の柏原収史さんは舞台となった山梨の出身。「山梨が舞台の映画に参加できて率直に嬉しかったです。ロケには実家から通っていたので高校時代に戻ったみたいでした」とコメント

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「ぼくは経験が浅いにもかかわらず優秀な役者さんたちに囲まれて、だいぶ力をお借りして作品が成立したと思います。みなさんとやれるのが嬉しくて、短期間で終わったのが寂しかったです」と門井肇監督

 『休暇』は、昨年公開された『棚の隅』で監督デビューを果たした門井監督の第2作。『棚の隅』で主演をつとめ、2作続けて門井作品に出演した大杉さんは「『棚の隅』がうまくいったことでこの作品が撮れたんだと思います。ぼくはそれが一番嬉しいんです」と、小林さんは「すごく若いスタッフと監督がよくこんなに難しいテーマをとり上げたな、頑張っているなと思います。若い門井監督にもっとチャンスが開けていくといいと思っていて、それにはみなさんのお力が支えになると思います」と、新進の門井監督にエールを送りました。

 日本映画界屈指の名優陣による見ごたえのある人間ドラマ『休暇』は、6月7日(土)より、有楽町スバル座ほかにて全国ロードショーされます。

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