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「大河ロマンシリーズ三部作」製作発表記者会見

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劇中の衣裳で会見に出席した柳下大さん、鈴木裕樹さん、荒木宏文さんと、山本清史監督(左より)

 大活躍中の若手俳優集団“D-BOYS”のメンバー3人が時代劇に挑戦する「大河ロマンシリーズ三部作」の製作発表記者会見が8月28日に都内でおこなわれ、各作品で主演をつとめる柳下大(やなぎした・とも)さん、鈴木裕樹さん、荒木宏文さんと、3作のメガホンをとった山本清史監督が出席しました。
 「大河ロマンシリーズ三部作」は、遊郭で人気の男花魁を主人公にした『男女逆転 吉原遊郭』(柳下大さん主演:10月25日公開)、将軍・家光と女中との恋を描く『大奥 百花繚乱』(鈴木裕樹さん主演:11月8日公開)、過去に傷を持つ絵師の青年を主人公にした『大奥 浮絵悲恋』(荒木宏文さん主演:11月22日公開)の3作。いずれも、史実に架空の設定を加えた新感覚の時代劇ラブストーリーとなっています。
 主演の3人は劇中の衣裳で登場。初めて時代劇の衣裳を着た感想と、ほかのふたりを見てのコメントを求められた3人は「(自分は)思ったより似合っているかなと思いました。荒木さんは予想通りにカッコよく、ズッキーさん(鈴木さん)は、すごく似合っているけど、初めて見たときは笑っちゃいました(笑)」(柳下さん)、「将軍ということですごくいい衣裳を着せてもらったと思います。トモ(柳下さん)と荒木は似合っていると思います」(鈴木さん)、「和服は好きなので、背筋も伸びるし着心地はいいです。トモは、この3人だったらトモじゃないとここまで似合わなかったと思うし、ズッキーがこんだけバリッとした表情になるのは滅多にないので、同じD-BOYSのメンバーとして嬉しく思ってます」(荒木さん)と、それぞれコメントしました。

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『男女逆転 吉原遊郭』鷹尾役:柳下大さん

(台本を読んで) 台本を読んだとき、普段しない言葉遣いなので「セリフ大丈夫かな?」って思ったのと、ちょっと内容が難しかったので、理解するのが大変でした。
(時代劇に挑戦した感想は?) 普段はできないことなので、いい経験でしたし、鬘(かつら)を今回初めてつけたんですけど、いつもの自分とは違った感じで、撮っているときも周りのセットも普段とは違うセットで撮るので、そこはすごい楽しかったし、新鮮でした。
(見どころは?) すごい純粋な、ピュアなラブストーリーになっていると思うので、あと、主人公の鷹尾の気持ちの変化をよく観てもらえたらなと思います

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『大奥 百花繚乱』徳川家光役:鈴木裕樹さん

(台本を読んで) 言葉遣いが固いというか、言い回しとかも難しかったんですけど、あと、ぼくはこの鬘なので、これが似合うのかって、どうですか?(笑) それと、ラブストーリーなので、そういうものに初挑戦だったので、やっぱりいろいろ思うところがありましたね(笑)。すごい楽しくできました。
(時代劇に挑戦した感想は?) 徳川家光という歴史上すごく有名な人物を演じるということにあたって、いろいろ調べたりもしたんですけど、あんまり実態の掴めない人なんですよ。だから。逆にミステリアスな部分を自分なりに自由な解釈で、新しい感じでやらせてもらえたんじゃないかなと思っています。
(見どころは?) やっぱりラブストーリーなので、その時代の徳川家光という人間のことはわからないですけど、そういった気持ちはどんな時代にいても変わらないんじゃないかと思ったし、夜、一緒に床入りをしても唇を許さないとか、昔はキスのほうが大事だったんですよね。ほんとにピュアなラブストーリーになっていると思うので、そこを観てほしいと思います。

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『大奥 浮絵悲恋』浮島(いくしま)役:荒木宏文さん

(台本を読んで) まず、いただいたときに思ったのが「分厚い」。それから出番が後半しかないなと思っていたんですけど、三部作を全部まとめた台本だったみたいで、自分の物語だけを読んだら、そんなに分厚くなくてよかったなと思いました(笑)。
(時代劇に挑戦した感想は?) ぼく自身は堅苦しいセリフはなかったので、戸惑いというか考え込まなくても、言い慣れた言葉で言える役だったのでそんなに苦労しませんでした。毎日楽しくやらせていただきました。
(見どころは?) 鈴木くんの言うとおり、セックスよりもキスのほうが大事に扱われている時代にキスシーンをやっているわけだから、(登場人物が)どれだけ本気かってことを理解して観てもらえたら、芝居以上のものが伝わっていくんじゃないかと思います。

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山本清史監督

三部作を監督をしました山本清史です。現代劇はいろんなことをやりましたけど、時代劇ってなにが可能でなにが不可能かって、やってみてわかることがいっぱいあったんです。まず、ものすごい雨に弱いんですよ。しかもロケした日光が、撮影の時期めちゃめちゃ雨降るんで、きつい現場は自信があったんですけど、さすがに今回は撮りきれないと思ったくらい、一瞬テンパリましたね。一瞬テンパったあとで乗り切れたんですけど、時代劇の作り込み方というものを学んだ気がしたし、なぜ日本映画で時代劇が頻繁に作られないかという理由がわかりました。やっぱり、すごく手間と時間がかかるし、いい加減にできないんですよ。最近の低予算の中でなるべく頑張るという風潮の中では、時代劇というのはやりにくいなと思っていたので、逆にこの三部作は「やれんじゃん」と勇気付けられる作品になったと思います。
 三部作なんですけど、ひとつひとつの作品で色も変えているし演出も変えているので、独立した作品として観ても遜色ないものになっていると思います。あと、こだわったのはヴィジュアル面ですね。映画は画で伝わるインパクト、画で観て伝わる印象が大事だと思うので、そういう部分が伝わればいいなと思います

 3人はそれぞれの作品でラブシーンに挑戦。その感想を聞かれると、柳下さんは「前の日とかに台本を読んでいるときのほうが緊張しました。本番は集中できていたからか、そんなに緊張はしなかったですね」と、落ち着いて回答。
 続いて鈴木さんが「ラブシーンいいと思いますよ。エロいんですよ。ほかのシーンよりもっといいというか、あんまり芝居じゃない」と答えると、荒木さんが笑いながら「ラブシーンで“芝居じゃない”っていうのは危ないと思います」とツッコミ。鈴木さんは「芝居じゃないというのは、いい雰囲気のナチュラルな……」と説明を続けようとしましたが、結局「もういいです」と照れ笑いで回答を打ち切り、取材陣からも笑いが起こりました。
 荒木さんは「相手役の鈴木じゅんさんもラブシーンが初めてで、初めて同士でガチガチで、監督と相談しながらやらせていただいたんですけど、ぼくはラブシーンは大好きです。ラブなところが」と、ちょっと大胆な発言も飛び出しました。

 異なった時代、異なった人物設定で、3本それぞれの恋愛模様を描く「大河ロマンシリーズ三部作」は、10月25日(土)に『男女逆転 吉原遊郭』が公開されるのを皮切りに、11月8日(土)に『大奥 百花繚乱』が、11月22日(土)に『大奥 浮絵悲恋』が、いずれもシネマート六本木にて公開されます。

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