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『夢のまにまに』完成披露試写会

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左より、南原健朗さん、井上芳雄さん、木村威夫監督、長門裕之さん、エリカさん

 日本映画美術の巨匠・木村威夫監督の初長編監督作品となる『夢のまにまに』の完成披露試写会が9月11日にスペースFS汐留でおこなわれ、上映前に木村監督と主演の長門裕之さん、共演の井上芳雄さんらが舞台あいさつをおこないました。
 これまで3本の中編を監督し、90歳にして長編監督デビューを果たした木村監督は「一番申し上げたいのは、いいスタッフに恵まれて気持ちよくできたということと、いい俳優さんが来ていただいて私の想いが届いたという、この2点です。いいアクターといいスタッフに恵まれて私は嬉しかったです」とあいさつ。木村監督の分身ともいえる主人公・木室を演じた長門裕之さんは「主演は46年前に主役をやってそれ以来。46年ぶりで張り切っていたら監督の第一声が“長門さん、なんにもやらないでね”。だからなにもやりませんでした」と客席を笑わせつつ「客観的に作品を観て“こうなるのか”という快感を味わえました」と作品についてコメントしました。
 舞台を中心に活躍し、映画は2作目となる井上芳雄さんは「完成した作品を観て、監督の頭の中はこうなっていたんだと納得しましたし、監督の頭の中に入って、その一部になれたという喜びがあって、これが映像の演技をする喜びなのかなと思っています」と映画出演の感想を語りました。

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「今までお付き合いした監督のいいところをいただくということは、毛頭思っていませんでした。私は私なりに自分のものを作ってみたいという想いで撮りました」と木村威夫監督

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「この作品に関しては“どういう意味だろう”と持って帰って考えるような宿題はありません。“こういう映画もあったのか”と思って帰っていただければ幸せです」と長門裕之さん

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「監督はその場でどんどん新しいことを思いつかれるし、多くを語らないので“これはどういうことかな”とか、自分の中で役の心理と結び付けてやっていました」と井上芳雄さん

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「かなり役に入り込んでいたみたいで、終わったあと家族に“ちょっと怖かったよ”と言われました。それが映画の中でいい雰囲気になれているかなと思います」と南原健朗さん

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「撮影は1日だけだったんですけど、衣裳あわせからものすごく緊張感でした。でも、できあがった作品を観ると、すごく幻想的に仕上がっているなと思います」とエリカさん

 “90歳の新人監督”である木村監督は、敬老の日を前に「よく寝ること。これが最高の健康の秘訣でございます。あとは暴飲暴食をしないこと。お酒が好きな人はそこそこがいいです。煙草は絶対にお辞めになること。これだけは申し上げておきます」と監督流の健康術を披露しました。

 『夢のまにまに』は、10月18日(土)から11月14日(金)まで岩波ホールにて特別上映。その後、全国順次公開されます。

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