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『斬〜KILL〜』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった辻本貴則監督、森田彩華さん、押井守監督、藤田陽子さん、深作健太監督、田原実監督(左から)

 “チャンバラ”をテーマに4人の監督がメガホンをとったオムニバス映画『斬〜KILL〜』が12月6日に渋谷シネクイントで初日を迎え、総監修もつとめた押井守監督はじめ4人の監督と、出演者の藤田陽子さん、森田彩華さんが舞台あいさつをおこないました。
 辻本貴則監督による女子高生の復讐譚『キリコ』で主演をつとめ、初のアクションに挑んだ森田さんは「1ヶ月くらい練習があるのかと思ったんですけど、実質2日間しかなくてビックリしました。集中して頑張りました」と撮影を振り返り、その努力振りに辻本監督も「自主練をやりたいといって木刀を持って帰るほど頑張ってくれたのが監督としてすごく嬉しかったです。それがスクリーンにすごく出ていると思います」と絶賛しました。
 押井監督がメガホンをとった幻想的な作品『ASSAULT GIRL 2』で菊地凛子さんとともにダブル主演している藤田さんは、菊地さんについて「女性でも吸い込まれて離さないような魅力的な眼をなさっていて、すごいなあと思いました。(共演できて)光栄でした」と印象を語り、押井監督は「(監修をつとめた)『真・女立喰師列伝』で湯浅(弘章)という監督が藤田陽子を撮ったのを観て“湯浅に渡しておくのはもったいない、自分だったらこう撮るな”というイメージが瞬間的に沸いたんですね。あと(の設定)は全部後付け」と、藤田さんが制作の動機となっていることを明かしました。

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「初のアクション映画で、ほんとうに刀の握り方すらわからない状態から練習を始めたので、すごい緊張しました」という『キリコ』主演の森田彩華さんですが、劇中では見事なアクションを披露

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「監督の中でイメージができあがってるんだなと思いまして、監督が描いている画に近づけるように自分の中でもイメージしたいなと思っていました」と『ASSAULT GIRL 2』主演の藤田陽子さん

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「時代劇じゃないチャンバラをやろうと最初からファンタジーにしようと思っていた。それをやることで次の自分の映画の展望が開けそうな感じがした」と『ASSAULT GIRL 2』監督と総監修の押井守監督

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『キリコ』の辻本貴則監督は主演の森田彩華さんについて「最初は心配したけど、吸収力がいいのかすごく上達されて、1日目の練習終わりには“これはいけるぞ”と思いました」と語りました

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「(オムニバス)4本というのは、ある種(監督同士が)ライバルでもあるんですけど、チームワークも必要かと思いまして今回はお笑いを担当させていただきました」と『こども侍』の深作健太監督

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本作が初監督となる『妖刀射程』の田原実監督は「なにもかも初めてで、みなさんに支えてもらいました。素晴しい役者さんと最初からやらせていただいて助かったなあという感じです」とコメント

 押井監督は「チャンバラというかソードアクションは実は日本では絶滅寸前のジャンルなんですよね。なぜ絶滅しかけているジャンルをあえてやるかというと、そういうジャンルであればこそさまざまな工夫が必要。ぼくが常に言っている“映画を作るということは映画を発明することなんだ”、そうであるべきだし、そうでなければ日本映画は力を持てないんだという主張が入っています。あとは、辻本とか若手の監督に映画を撮るチャンスを作り出すという目的が当初はあったんですけど、もはやその必要もないみたいだし、そろそろぼくも若い連中は全部ほうりだして、自分ひとりで好きなことをやろうかなとさまざまなことを思っております」と語り、「ぼくの映画(『ASSAULT GIRL 2』)に関して言えば、藤田陽子と菊地凛子の美しい姿を観ていただければ充分です。いろいろ余計なこともやりましたけど基本はそれです」と舞台あいさつを締めくくりました。

 バラエティに富んだ4本の“チャンバラ”からなる『斬〜KILL〜』は12月6日(土)から渋谷シネクイントにてレイトショー上映中。公開期間中にはトークイベントも開催されます。

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