昭和初期に松竹で活躍、多くの作品を生み出した“隠れた名監督”清水宏監督をテーマにしたシンポジウムが４月16日に東京で開催されます。
　同時代に活躍した小津安二郎監督や溝口健二監督から天才と称されながら、現在ではではその名が顧みられることの少なくなっていた清水監督。しかし、数年前から国内外で特集上映が企画されるなど、再評価の機運が高まっています。４月には初となるＤＶＤが発売され、５月には１９３８年作品『按摩と女』を石井克人監督が「カバー」した『山のあなた　徳市の恋』が公開されます。
今回のシンポジウムは、映画評論家の佐藤忠男さん、『山のあなた　徳市の恋』の石井克人監督と出演者のマイコさんらが出席、清水宏監督作品の魅力を探っていきます。
　また、『山のあなた　徳市の恋』の原作となった『按摩と女』を、デジタル技術を駆使して修復したリマスター版で上映し、石井克人監督が挑んだ「映画のカバー」という手法の可能性を追求していきます。

　４月16日に東京国際フォーラムで開催されるこのシンポジウムの一般参加者の募集がおこなわれています。応募の詳細は清水宏フィルムコレクション公式ページをご覧ください。