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「市川雷蔵没後40年特別企画 大雷蔵祭」12月開催

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「眠狂四郎」シリーズをはじめ多彩な作品がラインナップ。画像は『眠狂四郎 勝負』(1964年/三隅研次監督)より

 1969年、37歳の若さでこの世を去った銀幕のスター・市川雷蔵。没後40年となる今年、その出演作の中から100本を一挙上映する映画祭「市川雷蔵没後40年特別企画 大雷蔵祭」が12月12日(土)より開催されます。
 1954年の銀幕デビュー以来、15年にわたる俳優生活で市川雷蔵が出演した作品は、これまで158本とされていましたが、近年、土井茂監督のデビュー作である『おてもやん』(1961年)に監督デビューのご祝儀としてノンクレジットで出演していることが明らかになり、今回の映画祭では、その“159番目の出演作”を含む100本が上映されます。
 人気シリーズ「眠狂四郎」全12作や、「大菩薩峠」3部作、「陸軍中野学校」シリーズ全5作などのシリーズ作品や、多くの主演男優賞を受賞した『炎上』、『弁天小僧』『薄桜記』などの人気作品から、上映の機会が少ないレアな作品まで幅広くラインナップ。時代劇から現代劇、娯楽作品から文芸作品まで多彩なジャンルで活躍した稀代の名優の魅力をたっぷりと伝えます。

 市川雷蔵が活躍した時代は日本映画黄金期にあたり、今回の特集上映はひとりのスターの軌跡をたどると同時に、溝口健二、三隅研次、市川昆、増村保造ら、日本映画界が誇る名監督たちの作品をスクリーンで鑑賞するまたとない機会にもなっています。
 また、2009年公開された林海象監督『THE CODE/暗号』の登場人物の名に「陸軍中野学校」シリーズの主人公・椎名次郎の名が使われるなど、市川雷蔵出演作品がその後の映画に与えた影響は少なくありません。今回の特集上映は、現代の映画のルーツを探るという観点で鑑賞しても多くの発見があることでしょう。

 100作品という、ひとりの俳優の特集上映としては異例の規模(現在ギネスブック申請中)で開催される「大雷蔵祭」。史上最大の市川雷蔵映画祭は2009年12月12日(土)より角川シネマ新宿ほかにて開催されます(配給:角川映画)。

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