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『×ゲーム』製作発表会見

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映画のタイトルにちなみ「×」の札を掲げる仲川遥香さん、荒木宏文さん、菊地あやかさん、福田陽平監督(左から)

 若手俳優集団・D-BOYSの荒木宏文さん、アイドルグループ・AKB48(“渡り廊下走り隊”としても活動)の菊地あやかさんと仲川遥香さんという、いま大人気の2グループのメンバーが共演を果たす映画『×ゲーム』(バツゲーム:2010年秋公開)の製作発表会見が5月19日に都内でおこなわれ、荒木さん、菊地さん、仲川さんと福田陽平監督が出席しました。
 『×ゲーム』は、山田悠介さんの同名小説を原作に、映画オリジナルのストーリーで映画化。小学校時代に“×ゲーム”と称してイジメをおこなっていた主人公たちを見舞う恐怖が描かれていきます。
 会見は、映画のタイトルにちなみ、質問に対してキャスト・監督が○×の札を上げて答えるという形式でおこなわれました。

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小久保英明(復讐劇に巻き込まれる大学生)役:荒木宏文さん

小久保英明を演じます荒木宏文です。今日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。よろしくお願いします。
(質問:映画への出演が決まっていま実はプレッシャーを感じている/答え:○) すごく嬉しいのと同時に、人気小説が原作というのがプレッシャーになりました。(セリフも)いっぱいありました。頑張って覚えます(笑)。
(質問:こんなふうに演じようと考えているプランがある/答え:○) ストーリーが重いので、ポップな感じというか、小久保英明はプレイボーイな感じがあるので、逆にシリアスなシーンでも柔らかく見せようというか、親近感が沸くような画になるように、身近な感じのお芝居をしたいと思っています。……(答えが)あざとすぎました?(笑)
(質問:今回の役は自分と似ているところが多い/答え:×) 大体違いますね。ぼくは基本的に「なんとなく」では生きていけない人なので、なんとなく大学に行って、なんとなくタブって、5年目の大学生活を送るみたいなことはできないし、女性といるより男性と遊んでいる人が楽しい人なんで、女性の輪に自ら入るようなタイプでもないし、流れまかせになる前に自分で行動をとっちゃうのでそこも違うし、ひじょうに困っています(笑)。いま「普通の大学生っていうのはなんだ?」っていうのをテーマに、自分の引き出しとしてないものなので、(参考に)いろいろな作品を観たいなと思っています。
(撮影への意気込みは) スケジュールがすごくタイトになる感じがして、体力的にもつらくなると思います。でも、精神的に持ち上げて持ち上げて、身体を引っ張るような感じで最後まで突っ走っていきたいと思います。よろしくお願いします!

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明神理香子(英明の大学の同級生で恋人)役:菊地あやかさん

明神理香子役の菊地あやかです。よろしくお願いします。
(質問:映画への出演が決まっていま実はプレッシャーを感じている/答え:○) お話を聞いたときは嬉しかったんですけど、こうやって撮影していくのが不安なのですが、楽しく役を作りながら撮影したいなと思いました。
(質問:こんなふうに演じようと考えているプランがある/答え:○) この映画は、怖いというより重い感じの映画なので、それに役がいまの自分の年齢より年上なので、大人っぽく役を作りたいなと思いました。クールで、おとなしいというより冷静な考えを持っているのが大人かなと思います。(それを演じられるように)頑張ります。
(質問:今回の役は自分と似ているところが多い/答え:×) 理香子は、すごく考えが冷静で、次になにを考えているかすごくわかる人なんですよ。だからそこを比べたら、いまの自分は周りから「冷静じゃないよね」ってよく言われるので、映画では理香子役を集中して頑張りたいと思います。(集中する方法は?) 音楽を聴きます。音楽を聴いて、リラックスして撮影したりしています。AKB48さんとかを聴いたりしています(笑)。
(撮影への意気込みは) 理香子はすごい鍵を握る役なので、やっぱりそこを、普段と違った大人の菊地あやかをお見せできるように頑張ります。

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小泉智絵(英明の小学校の同級生で初恋相手)役:仲川遥香さん

小泉智絵役をやります、中川遥香です。
(質問:映画への出演が決まっていま実はプレッシャーを感じている/答え:○) これが決まってほんとに嬉しいんですけど、やっぱりちょっと役とかも含めてドキドキしています。
(質問:こんなふうに演じようと考えているプランがある/答え:○) 私のやる智絵も年上の大人な役なので緊張しているんですけど、これから大人を学んで大人な女性になれたらなっていう思います。すごい凛とした女性というか、しっかりした女性が大人な女性だなって思います。
(質問:今回の役は自分と似ているところが多い/答え:×) 智絵は大人の女性なので、私はそんなに大人な女性ではないので、そういうところも含めてちょっと違うなと思うので、大人な女性をいろいろな方から学んで撮影に臨めたらと思います。
(撮影への意気込みは) ほんとにちょっとドキドキしながら撮影に臨むんですけど、監督さんに褒められるように演技をしたいと思います。

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福田陽平監督

監督を担当させていただきます福田陽平です。
(質問:メガホンをとることが決まっていま実はプレッシャーを感じている/答え:○) 原作も50万部の小説なのでそういうプレッシャーもあるんですけど、キャスト陣が、いますごく旬な「AKB vs D-BOYS」みたいな(笑)。そういうみなさんに“×ゲーム”をさせていくという話なので、ファンの方に狙われるんじゃないかというプレッシャーもあります(笑)。でも、ご覧になったファンの方に納得してもらえるような作品を作るように努力したいと思っています。
(質問:こんなふうに演出しようと考えているプランがある/答え:○) 今回、脚本家さんが女性の方(安里麻里さん)で、原作では男性目線で描かれているんですけど、女性目線が入っていて、イジメの解釈もいままで見たことがないようなもので「そんなこと考えたことなかった」みたいな、「もしかしたらぼくらの小さいときもそういうふうに思っている人がいるのかも」とドキッとさせられるようなところがあるんです。山田悠介さんの原作はポップなホラーという感じなんですけど、(映画の)オチとしてはさっき荒木さんと菊池さんがおっしゃったように。重い感じの笑わされるようなものがあるような人間ドラマにもなっているという感じです。それから原作だと小説なんでどうしても“×ゲーム”の内容があんまり見えてこないんですけど、原作の内容に「大人になって振り返ると子供のころにやっていることって実はえぐいな」って驚かされるところがあるので、映像化として視覚的な恐怖だったりドッキリ感があると思います。
(撮影への意気込みは) 荒木さんが言ったようにタイトなスケジュールになると思うんですけど、それが逆に追いつめられた感じで今回の企画にはバッチリなんじゃないかと(笑)。本格的な芝居に持っていけるようにしたいなと思っています。原作がポップなホラーなので、グロいだけとか怖いだけじゃない、たくさんの人がご覧になって面白いと思ってもらえるような作品を作っていきますので、どうぞよろしくお願いします。

 現在16歳の菊地さんと仲川さんは大学生役を演じる不安も覗かせましたが、福田監督は「逆に若い感覚でやってもらったほうが若い世代が共感できるんじゃないかなと思うので、いいかなと思っています」とコメント。
 そして、菊地さん、仲川さんの印象を尋ねられた荒木さんは「歳も離れているので、ジェネレーションギャップを感じることが多々起きそうなので、最近はやっているものをしっかり学んでおきたいなと思っています」とちょっと弱気な発言を。逆に荒木さんの印象を訊かれると、菊地さんは「冷静な方なのかなと思ったんですよ。でも今日、会場に来るまでにすごく緊張しているのを見て“緊張するんだ”と思いました」、仲川さんも「すごくプレッシャーみたいだったので、そういうところもあるのかなって」。その答えに荒木さんは「俺が緊張して気を遣わせたみたいで、なんか申し訳ないですね。大人の対応をしたいと思います」と照れ笑いを見せました。

 会見に出席した3人のほか、刑事役に相島一之さん、大学教授役に鶴見慎吾さんと、ベテラン俳優陣も出演。
 『学校裏サイト』『お姉チャンバラ THE MOVIE』などを手がけてきた福田監督と、脚本に『呪怨 黒い少女』の監督・安里麻里さん(南川要一さんと共同)という気鋭のクリエイターが手がける『×ゲーム』は、5月下旬よりクランクインし、今秋、全国ロードショーされます(配給:ジョリー・ロジャー)。

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