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『ふたたび swing me again』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった塩屋俊監督、MINJIさん、鈴木亮平さん、財津一郎さん、藤村俊二さん、犬塚弘さん(左より)

 神戸を舞台に、期待の若手俳優とベテランの共演でジャズをとおした青年と祖父との心の交流を描いた『ふたたび swing me again』が11月13日に初日を迎え、有楽町スバル座で主演の鈴木亮平さん、財津一郎さんら出演者と塩屋俊監督が舞台あいさつをおこないました。
 『ふたたび swing me again』は、主人公・大翔(ひろと)が、ハンセン病のために50年間療養所に隔離されていた祖父の健三郎とともに、健三郎のかつてのジャズ仲間を訪ねる旅をしていくというストーリー。
 大翔役の鈴木さんは「ハンセン病というテーマは世界中にまだ問題として残っていますし、ジャズという音楽も国境を越えて伝わっていくものだと思いますので、世界中の方々に観ていただける映画だと思っています。それこそAPECで来られている海外の方にもこの映画をみて帰っていただけたらと、そんな気持ちです」と、力強くあいさつ。
 健三郎を演じた財津さんは「2010年の日本は厳しかったです。うだる暑さで、秋が来たと思ったら水で責められました。でも今日、初日は秋たけなわでございます。ぜひ、多くの方にこの『ふたたび』を観ていただいて、ふと物思ういい秋にしてチョーダイ!」と往年のギャグを織り交ぜたあいさつで客席を盛り上げました。

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「この映画をとおして人と人の絆というものに気づかせていただきましたし、ぼくの中ですごく特別な作品になりました」と主人公・貴島大翔役の鈴木亮平さん

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現代と回想シーンで二役を演じたMINJIさんは「神戸で泊まりながら撮影してたので、みんな一緒にご飯を食べたり家族みたいでした」と撮影中のエピソードを紹介

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「監督にとっては10ヶ月おなかの中にいたベイビーが今日出産という、そんな感じだと思うんですよね。変なたとえかな(笑)」と貴島健三郎役の財津一郎さん

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「うちの親父が戦後すぐに作った封切り映画館がこのスバル座です。まさか舞台に立つとは思いませんでした」と劇場との縁を明かした村瀬由起夫役の藤村俊二さん

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「ぼくはこの映画を仕事だと思っていない。楽しんじゃったんですよ。最後まで楽しみました。呆けてるところも楽しんでやっています」と古川辰夫役の犬塚弘さん

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塩屋俊監督は「この企画は5年間かかりました。いろいろな意味でハードルを乗り越えなければならない映画でした。感無量です」と初日を迎えた喜びを語りました

 『ふたたび swing me again』の大きな見どころのひとつになっているのが、特別出演のサックス奏者・渡辺貞夫さんも参加してのジャズの演奏シーン。健三郎のジャズバンド仲間の古川辰夫を演じ、久々にウッドベースの演奏を披露している犬塚弘さんは「クレイジーキャッツの前にジャズバンドで銀座のナイトクラブで演奏していました。そのころにぼくたちのバンドのところに“おう”って入ってくる男がいたんです。それが渡辺貞夫でした。ステージで一緒になってセッションしたという思い出があるんです。それから50何年、まさかこの映画で一緒にセッションできると思いませんでした。目と目で阿吽の呼吸でわかるんです。最高でした」と、そのシーンについて振り返りました。

 ジャズに乗せた孫と祖父とのロードムービー『ふたたび swing me again』は、11月13日(土)より有楽町スバル座ほか全国ロードショー中です。

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