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『デスカッパ』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった深華さん、原口智生監督、平田弥里さん(左より)

 日本の特殊造形・特殊メイクの第一人者・原口智生監督がメガホンをとった怪獣映画『デスカッパ』が11月27日に渋谷シアターNで初日を迎え、原口監督と主演の平田弥里(ひらた・みさと)さん、共演の深華(みか)さんが舞台あいさつをおこないました。
 『デスカッパ』は、これまで『片腕マシンガール』『東京残酷警察』と過激なスプラッタ作品を送り出してきたアメリカ資本・日本制作の「TOKYO SHOCK」第3弾となる作品。原口監督は「最初はスプラッタの企画で、そのあとで“妖怪ものに変えてほしい”と言われたんですけど、妖怪ものは『さくや妖怪伝』『跋扈妖怪伝 牙吉』と2本監督したので自分の中ではもういいかなと思って、企画をつぶそうと思って作ったプロットがこれなんです」と、作品の成り立ちについて衝撃的な告白を。
 その企画を聞いて「やりたいです」と名乗りを上げて実現を後押ししたという平田さんは「ツッコミどころが満載なので、そこを楽しんでいただきたいです」と見どころを挙げ、公開まで極秘扱いとなっている衝撃の結末を「ラストまで席を立たずに観てください!」とアピールしました。

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「台本を読んだときはいろいろ考えたんですけど、現場に入ると素直な反応で大丈夫でした。観てくださる方に一番近い存在かと思います」と役作りを振り返った加奈子役の平田弥里さん

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百合子役の深華さんは、スペインの映画祭での上映にも監督とともに出席しており「(スペインでの上映は)始まる前からお祭騒ぎ。そういうノリでみなさんにも観てもらえたら」とあいさつ

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原口智生監督は「観終わったあとに、疑問だったり怒りだったりがおありになるかもしれませんですけど、苦情とか質問は一切受け付けませんので」と宣言して拍手喝さいを浴びました

 平田さんが「狂ってる」と表現するほど個性的なキャラクターが大挙登場しているのもこの作品の特色のひとつ。平田さんは「それぞれの人物に背景があるのかなと深読みをしたくなる」とコメントしましたが、原口監督は「この映画にそんな深読みなんてないですよ(笑)。だってただのデタラメだもん」とバッサリ切捨てると「道を歩いてて俺を見つけても石を投げないでください」と舞台あいさつを締めくくり、客席を沸かせました。

 庵野秀明監督、樋口真嗣監督、星光子さん、桜井浩子さんらアニメ・特撮に縁の深い豪華キャスト陣の出演や「一番最初の怪獣ブームを全身全霊で受け止めてしまった」原口監督こだわりの往年の怪獣映画を髣髴とさせるアナログ特撮など、見どころ満載の『デスカッパ』は、スペインで開催されたサンセバスチャン ホラー・ファンタスティック映画祭で正式上映され、アルゼンチンのロジサングレ映画祭で特殊効果賞を受賞するなど、すでに海外で話題を集めており、日本“逆上陸”で渋谷シアターNにて11月27日(土)より3週間限定レイトショー。12月10日には出演者の星光子さん、なべやかんさん、脚本の右田昌万さんが出演してのトークイベントも開催されます。

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