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『学校をつくろう』完成披露試写会

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舞台あいさつをおこなった神山征二郎監督、志茂田景樹さん、近衛はなさん、三浦貴大さん、柄本時生さん、橋本一郎さん、池上リョヲマさん(左より)。三浦さん、柄本さん、橋本さん、池上さんは劇中の衣裳で登場

 明治時代、専修学校(現在の専修大学)創立のために力を尽くした若者たちの姿を描いた映画『学校をつくろう』(来年2月19日公開)の完成披露試写会が12月12日に専修大学でおこなわれ、主演をつとめた三浦貴大さん、原作者の志茂田景樹さん、神山征二郎監督らが舞台あいさつをおこないました。
 相馬永胤役で映画初主演を果たした三浦さんは「こんなにたくさんのみなさまにごらんいただけることに感激しています」とあいさつし「主演というかたちではありますが、ほんとに監督はじめ共演の役者の方々やスタッフの方々に支えられ、この仕事を終えることができました」と初主演の感想を述べました。
 神山監督は「世の中に一番大切なのは学問と教育だと前から思っているんですね。いまはそこになにか問題が生じている」と話し「日本は伝統的に教育に熱心にやる国ですけど、今回アメリカでハーバード大学やコロンビア大学を見て、アメリカという国はほんとに教育に力を入れるんですね。そのことが今度の仕事をして一番感じたこと。それを身をもって体験してきた若者たちの物語です」と作品を紹介しました。
 志茂田さんは「この映画はいまの時代に日本の若者が欠けているものを問いかけている。そういう意味でぼくは原作を越えた素晴らしい映画じゃないかなと思っております」と熱いメッセージを寄せました。

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「時代背景としていろいろな軋轢とかがのしかかっていた時代に日本を変えようとして動いた男たちの話なので、当時の男たちの力を受け取って帰っていただければ嬉しいです」と相馬永胤役の三浦貴大さん

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「ぼくは高卒なんですけど、大学を創った偉大な人の役をやるのかと思うと、言葉遣いだとか歩き方とか気をつけなくちゃいけないんだろうなとか考えて、気をつけてやりました」と駒井重格役の柄本時生さん

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「(演じた役は)自分たちとは学問に対する姿勢であるとかが違ったと思うんですけど、それを表現するためにみんなすごく気をつけて、丁寧に撮りあげた作品になっています」と目賀田種太郎役の橋本一郎さん

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「敵対しあっていた敵同士が国を造るという意味合いのもと軋轢を越えていくという志はすごいものだなと思いました。そういう人たちがいたとぼくらの世代にもわかる映画」と田尻稲次郎役の池上リョヲマさん

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永胤の妻・陸を演じた近衛はなさんは「学生さんやこれから学生になられる方、若い方に観ていただきたいと思いました。きっとなにか大きなメッセージを貰ってくださるのではないかと思います」とコメント

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原作者の志茂田景樹さんは「出演者の方々はほんとに好演していました。きっと大きな夢を胸の中に描いていた4人の創立者と同じ夢を胸に抱いて演技していたのではないかな」とキャスト4人を絶賛しました

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「いつも仕事は楽しくやるように心がけているのですけど、ほんとにやっていて楽しい仕事でした。(キャストの)みなさんも上手にやってくれましたので、お楽しみいただきたいと思います」と神山征二郎監督

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現在、小さな子供たちに向けて絵本の読み聞かせの活動をおこなっている志茂田景樹さんは、試写会の前日におこなった“読み聞かせの会”での保育園児とのやりとりを紹介し、ご自身の衣裳のポケットを示しながら“夢を入れるポケット”の話を披露。この映画のテーマでもある“夢”の大切さを語りました

 試写会の前には現・専修大学学長の日高義博さんが登壇し「生き方が希薄になっているいまの若者たちに、なんのために学問をするのか、なんのために若い血潮を学問につぎこむのかと、映画として発信をしたいと思って作りました。その心意気を映画の幕間の中にお感じになっていただければ光栄です」と映画に込めたメッセージを語りました。

 『学校をつくろう』は、2011年2月19日(土)より、有楽町スバル座ほか全国順次ロードショー公開されます。

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復元された明治時代の専修学校の“黒門”をバックに、神山征二郎監督、志茂田景樹さん、三浦貴大さん、柄本時生さん、橋本一郎さん、池上リョヲマさん(左より)

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