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アニキふたりがアドバイス:『ワラライフ』特別試写会

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舞台あいさつをおこなった吉川晃司さん(左)と木村祐一監督

 お笑い芸人や俳優など多彩な顔を持つ木村祐一さんの監督第2作となる映画『ワラライフ』(1月29日公開)の、新社会人限定特別試写会が1月19日に明治生命安田ホールで開催され、上映前に木村監督と出演者の吉川晃司さんが380人の新社会人を前にトークショーをおこないました。
 『ワラライフ』は、結婚を控えた青年・修一がふとしたきっかけから子供のころからの家族や友人たちとの思い出を蘇らせていく、日常の中のささいな幸せを描いた作品。
 映画で吉川さんが演じているのは、主人公・修一の父親・肇。木村監督は「対談をさせていただいたとき、(吉川さんの)大きく周りを包んでいる感じなんですけど喋る内容は子供っぽいところがあるのが面白かったんですよ。子供っぽいことで楽しめる方なら家族のことも理解される方だと思って、お父さん役をお任せできると思ったんです」と、吉川さんを父親役に起用した理由を説明。吉川さんは「現場に入ると空気が作ってある。すごい“やるな”って思った」と現場での監督の印象を話しつつ「父親役(を演じること)は複雑でしたよ。キム兄さん(木村監督)の体験が色々入ってるわけだから、キム兄の父親役じゃないですか。俺より(キム兄は)年上じゃねえかって(笑)」と笑い混じりに胸の内を明かしました。
 また、この日のトークショーでは来場した新社会人から就職や恋愛などについての質問も寄せられ「おふたりのようにカッコいい大人になるにはどうすればいいですか?」という質問に、木村監督は「他人を認める気持ちがあったほうが自分も広げることになりますよね。嘘でも認めていくほうが絶対に楽しいし、損になることはまったくないですよね」、吉川さんは「初志貫徹、自分を通すことじゃないですか。通しにくい世の中ですけど」とそれぞれ回答。「自分から行くのが大事ですよね」(木村監督)、「仕事も恋も受身だとダメ」(吉川さん)と、新たな生活をスタートさせる後輩たちにアドバイスを送りました。

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「ぼくも必ずしもためになる言葉じゃないけど、なんか憶えているという言葉があったりします。それは人生の糧になるとか大層なものじゃないけど、意味のないことはない」と話した木村祐一監督

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映画の中で“赤”がキーになっているのにちなんで、赤いアイテムを身につけて舞台に出る約束になっていたという木村監督と吉川さん。木村監督はポケットチーフが赤、そして黒を基調にした衣裳で一見したところ赤が見当たらなかった吉川さんも、実はインナー(とソックス)が赤

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「泣きたいときに何度も観ている映画があるんですよ。『ワラライフ』はそういう映画。5年後に観ると見え方が全然違うと思うんですよね。そういう“しみてくる”映画です」と、肇役の吉川晃司さん

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息の合ったトークを繰り広げた木村監督と吉川さん。吉川さん曰く「この人は間(ま)が面白い。よく一緒に飯を食いに行くようになったんですけど、飯食っていてもこういう間ですからね」。しかし木村監督によると、吉川さんも「何回も(面白さに)コケさせていただきました」というほど面白いとのこと

 タイトルの『ワラライフ』とは、英語で「小さな喜びだけど大きな幸せを感じたとき」に使われる「What a Wonderful Life」のこと。吉川さんは「自分に飽きないこと。冷めた感じのほうが生きるのは楽なんで賢明かもしれないけど、冷めた感じって損だと思うんですよ。なるたけ感動するように、いろんなことに興味を持つようにしていますね」と、木村監督は「何事も起こらないときでも、それ自体はマイナスではないので、マイナスではないということはプラスにしかならないんですよ。常にそういう意識で、なんでも喜びに感じられるように」と“ワラライフ”な人生を送るためのコツを語り、舞台あいさつを締めくくりました。

 主人公・修一役に映画初出演となるお笑いコンビ・しずるの村上純さん、その恋人・まり役に香椎由宇さんのほか、田畑智子さん、高岡蒼輔さん、鈴木杏樹さんら充実のキャストでホッとするような日常を描いた『ワラライフ』は、1月29日(土)よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショーされます。

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